音楽漫画の探し方|演奏・制作・仲間の物語
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楽器の種類より先に、演奏するのか作るのか仲間と続けるのかを決めると候補が絞れます。活動の目的と楽器の扱いを分け、音が鳴らない紙の上でどう描かれるかから選ぶ方法をまとめました。
楽器の名前で選ぶと、読みどころが合わない
音楽漫画が読みたい。そう思って探すと、楽器の名前やジャンル名で候補が並びます。
ただ、同じ楽器を扱っていても、描かれているものはまるで違います。 人前で弾くまでを追う作品と、曲を作る過程を追う作品と、続けられるかどうかを追う作品では、読み心地が別物です。
だから、楽器の前に何のための音楽かを決めます。ここが決まると、紹介文の読む場所が決まります。
楽器・バンド・大会を読みどころの条件にしない
先に、混ざりやすいところを外しておきます。
見たいのは、三つのうちどれが手前に来ているかです。
活動の目的を三つに分ける
演奏する。 人前で音を出すまでが物語になります。練習、合わせ、本番という時間の形になります。
作る。 曲や詞を生み出す過程が中心です。できあがらない時間が長く描かれます。
続ける。 集団や活動を保てるかどうかが中心です。音楽そのものより、関わり方が動きます。
| 目的 | 時間の使い方 | 音の描き方 |
|---|---|---|
| 演奏する | 本番へ向かう | 大きく出る |
| 作る | 行き詰まりが長い | 断片として出る |
| 続ける | 日常が続く | 背景に下がる |
三つは重なります。 作る話の中に本番があるのは普通で、どれが手前に来ているかだけが違います。
楽器の扱いを分ける
楽器そのものより、どういう形で音を出すかを見ると分かりやすくなります。
| 音の出し方 | 描かれやすいこと |
|---|---|
| 一人で弾く | 向き合う時間 |
| 合わせる | 噛み合いとずれ |
| 声で出す | 体と言葉 |
| 機材で組む | 作り直す過程 |
合わせる形では、人数の分だけ時間がかかります。 一人の上達より、全体が揃うかどうかが読みどころになります。
活動の場が、続ける重さを決める
目的と楽器の形を決めたら、もう一つ見ておくと外しにくくなります。どこで音楽をやっているかです。 同じ「演奏する」でも、場が違うと物語の重さが変わります。
| 活動の場 | 続ける重さ |
|---|---|
| 学校の部活 | 卒業で必ず終わる |
| 仕事として | 生活がかかる |
| 趣味の集まり | いつでも降りられる |
| 一人で出す | 誰の都合も要らない |
学校の活動が場になっている作品では、終わりが最初から決まっています。 卒業で区切られるので、限られた回数を数える形になります。 そのぶん一回ごとが重くなります。
仕事として音楽をやる作品では、続けられるかどうかに生活が絡みます。 上手いかどうかとは別の理由で降りることになる。続けることが手前に来やすいのは、この場です。
趣味の集まりが場になっている作品では、誰もいつでも降りられます。 強制力が無いぶん、集まり続けていること自体が読みどころになります。 静かな作品になりやすい形です。
一人で作って出す作品では、他人の都合が入りません。 合わせる時間も、説得する場面も無い。そのかわり、続ける理由を自分の中だけで作ることになります。
紹介文からは、場はだいたい読めます。 学校名や部の名前、職業の語、配信や投稿の語。目的よりも表に出やすいところなので、ここから絞るほうが早いことがあります。
紙の上では音が鳴らない
音楽漫画のいちばん独特なところは、肝心の音が鳴らないことです。
聴いている人の表情で描く作品があります。 音そのものではなく、届いたことを描きます。
線や間で描く作品があります。 コマの余白や書き文字で、鳴っている時間を作ります。
言葉で説明する作品があります。 何がどう変わったのかを、登場人物が語ります。
どれが良いという話ではありません。 ただ、置き換え方が合わないと、良い作品でも入っていけません。 ここは読んでみないと分からないところです。
架空例で目的の違いを見る
目的が変わると場面がどう変わるのか、こちらで四つ組んでみます。実在の作品を指したものではありません。
四つとも、楽器の種類では分けられません。 どの目的が手前かで、読み心地がまるで違います。
控えるときに読んだところを添える
書き留めるときは、確かめた範囲と、そうでない部分をはっきり分けます。
美術もの・ダンスもの・創作ものの入口との境目
隣に見える入口と、どこで分かれるのかを書いておきます。
美術や絵を描く作品を選ぶ見方とは別です。 あちらは作ったものが残る前提で、こちらはその場で消える音を扱います。制作の描かれ方が変わります。
踊る作品を選ぶ見方とも分かれます。 あちらは競技・舞台・ストリートという場の違いが軸でした。こちらは何のために音を出すかが軸です。
創作する人を描く作品を選ぶ見方とも重なりません。 あちらは完成までの過程そのものが主題で、分野を問いません。こちらは音楽という形に限っています。
活動の目的を決める前に見る5点
開く前に、さっと確かめておきたいところです。
| 見るところ | 確認すること |
|---|---|
| 目的 | 演奏か制作か継続か |
| 形 | 一人か合わせるか |
| 置き換え | 音の描き方が合うか |
| 実用 | 手引きと混ぜないか |
| 掲載元 | 正規の場所で読めるか |
結局、音楽ものは「楽器の種類」ではなく「活動の目的」で選ぶ
音楽漫画を探すときにやることは、結局ひとつです。人前で音を出すまでを読みたいのか、曲ができるまでを読みたいのか、続けられるかどうかを読みたいのか。先に決めること。
そこが決まってから紹介文を見ると、同じ棚の中でも見る場所が決まります。 楽器の名前は、その次に見れば足ります。
そして、紙の上では音が鳴りません。 置き換え方が合うかどうかは開いてみないと分からないので、合わなかった作品も、別の日には別の置き換えが目に入るかもしれません。