お仕事漫画を選ぶ|仕事の現場と人間関係に注目
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職種の名前だけでは候補が絞れません。手順が描かれるのか、職場の関係が描かれるのか、働き方の選択が描かれるのか。三つの中心から分けて読みたい一作を選ぶ方法をまとめました。
職種の名前だけでは、読みどころが分からない
お仕事漫画が読みたい。そう思って探すと、職種の名前で候補が並びます。
ただ、同じ職種を扱っていても、描かれているものはまるで違います。 仕事の手順そのものを細かく追う作品と、同じ職場の人間関係を追う作品では、読み心地が別物です。
だから、職種の前に何が中心かを決めます。ここが決まると、紹介文の読む場所が決まります。
職種・専門用語・成功を読みどころの条件にしない
先に、混ざりやすいところを外しておきます。
見たいのは、三つのうちどれが手前に来ているかです。
三つの中心を分ける
仕事の手順が中心。 何をどの順にやるのか、道具や工程がどう動くのか。作業そのものに時間が使われます。
職場の関係が中心。 誰と組むか、どう引き継ぐか、意見が合わないときにどうするか。人と人の間で物語が動きます。
働き方の選択が中心。 続けるか変えるか、何を引き受けて何を断るか。仕事と生活の境目が問われます。
| 中心 | 時間の使われ方 | 要る知識 |
|---|---|---|
| 手順 | 作業の描写が長い | 少しあると楽 |
| 関係 | 会話と間が長い | 要らない |
| 選択 | 迷う時間が長い | 要らない |
三つは重なります。 手順が中心の作品に職場の関係が無いわけではありません。
職種の名前では分けられない
同じ職種でも、中心は作品ごとに違います。
| 紹介文の言葉 | 分かること | 分からないこと |
|---|---|---|
| 職種の名前 | 扱う題材 | 中心がどれか |
| 舞台の名前 | 場所 | 関係の描き方 |
| 資格の名前 | 前提 | 手順の詳しさ |
職種で絞ると候補は減りますが、読みどころは絞れません。 中心を決めてから職種を見るほうが、外れが減ります。
知らない仕事の手順を、どこまで分かって読むか
手順が中心の作品を選ぶとき、その仕事を知らないと楽しめないのではないか、と不安になります。表では「少しあると楽」と書きましたが、実際には無くても読めます。 読み方が少し変わるだけです。
工程の名前は覚えなくて構いません。 何という作業かより、それが何番目で、次に何が来るか。そこが分かれば追えます。 手順ものは順番そのものを見せる作りなので、順番だけ拾えば流れに乗れます。
うまくいっているかどうかは、人物の表情と手つきで分かります。 専門的に正しいかは判断できませんが、その人が満足しているか、まずいと思っているかは絵に出ます。 判定はそこに任せて構いません。
説明の台詞は、読み飛ばしてよいことが多いところです。 作品の側も、読者が全部を理解する前提では書いていません。必要なことは繰り返し出てきます。 二度目三度目で入ってきます。
分からないまま気持ちよく読める作品もあります。 何をしているか分からないのに、手が動いているのを見ているだけで面白い。これはこの方向にしかない読み方です。
調べながら読むと、たいてい止まります。 知識が増えると次に読むときの解像度は上がりますが、その一作を読み終える速さは落ちます。 調べるのは読み終えてからで足ります。
仕事の描写をそのまま現実に当てない
仕事を扱うと、現実の話に寄りがちです。この記事ではそこを扱いません。
つらい働き方が描かれる作品もあります。それを現実で受け入れるべき姿としては読まないでください。
架空例で中心の違いを見る
三つの中心がどう前に出るのか、こちらで四つ書いてみます。実在する作品のものは一つも含みません。
四つとも、職種では分けられません。 どの中心が手前かで、読み心地がまるで違います。
控えるときは、確かめた範囲を添える
候補として残すときは、確かめられたことと、まだ確かめていないことを書き分けます。
料理もの・体験記・体験別の入口との境目
近いところに別の入口があるので、線を引いておきます。
料理を扱う作品を選ぶ見方とは別です。 あちらは作る・食べる・店を営むという題材ごとの分け方で、こちらは題材を問わず、何が手前かを分けています。
暮らしや経験を描く作品を選ぶ見方とも分かれます。 あちらは書き手自身の体験として読む形が前提です。こちらは物語として組まれた仕事の描写を見ています。
読みたい体験から分野を選ぶ見方は、その手前の話です。 あちらは分野そのものを決める段階で、こちらは仕事の中で何を中心に読むかを分けています。 総論には戻りません。
仕事のどの面かを決める前に見る5点
開く前に、さっと確かめておきたいところです。
| 見るところ | 確認すること |
|---|---|
| 中心 | 手順か関係か選択か |
| 職種 | 題材として扱うだけか |
| 知識 | 前提が要るか |
| 実用 | 手引きと混ぜないか |
| 掲載元 | 正規の場所で読めるか |
結局、お仕事ものは「職種」ではなく「何が手前か」で選ぶ
お仕事漫画を探すときにやることは、結局ひとつです。作業そのものを読みたいのか、同じ場所で働く人の間を読みたいのか、続けるかどうかの迷いを読みたいのか。先に決めること。
そこが決まってから紹介文を見ると、同じ棚の中でも見る場所が決まります。 職種の名前は、その次に見れば足ります。
そして、三つはどれも入っています。 手前が違うだけなので、合わなかった作品も、別の日には別の中心が目に入るかもしれません。