COMISTA JOURNAL漫画を描く

漫画で手を描く|形を分けて動作を伝える

公開日

手は指の本数から描くと崩れます。手のひら・指・親指の三つのまとまりに分けて三段で組み立て、動作ごとに親指の向きが変わることを自作の図で確かめます。自分の手を見て直せる手順です。

「漫画で手を描く」を表したイラスト

指の本数で手が止まる

手を描こうとすると、指の一本目でつまずくことがあります。

五本を並べることから始めているからです。 本数を合わせても、手の形にはなりません。

そこで、三つのまとまりに分けます。 分けてから順に足します。

手を三つのまとまりに分ける

まとまり 決まること
手のひら 手の大きさ
指 向きと開き
親指 動作の意味

手のひらは一枚の板として置きます。 ここで手全体の大きさが決まります。

指は四本を一組として扱います。 一本ずつ考えないほうが揃います。

親指は別に置きます。 残り四本とは別の向きに動くからです。

工程は三段で足りる

手のひら・指・親指の三つのまとまりに分けた手を、工程順に三段で並べた図
三段とも同じ手を描いています

三段の手は、この記事のために引いた図形です。 写真は一枚も使っていません。

一段目は手のひらだけです。 大きさと角度がここで決まります。

二段目で指が四本、三段目で親指が加わります。 一段につき一つだけ足します。

札の数字と、その段に出ている部位の数は同じです。

手のひらの角度を先に決める

一段目で決めるのは大きさだけではありません。 角度も同時に決まります。

甲が見えているか、手のひらが見えているかを決めます。 これで指の付き方が変わります。

手首から先の傾きを決めます。 腕とまっすぐか、折れているかです。

板として置いたときの厚みも決めます。 真横から見ると薄い板になります。

一段目で決める 決めない
大きさ 指の本数
甲か手のひらか 親指の位置
手首の傾き 関節の位置

角度が決まっていないと、二段目で指の向きが決まりません。 戻ることになります。

動作で変わるのは親指

同じ三つのまとまりのまま、動作ごとに親指と指の向きを変えた図
変わるのは親指の向きです

三枚ともまとまりの数は三つのままです。

持つ・開く・指すで、親指の位置が入れ替わります。 手のひらの向きは変えていません。

動作が読めるかどうかは、親指のほうで決まります。 指の本数では決まりません。

手のひらから描き直す必要はありません。

唯一の形は決まっていない

三つに分けてから、一段ずつ足す。 ここまでが入口です。

指の開きをどう決めるか

四本をまとめて扱うと書きましたが、開き方は決める必要があります。

閉じている。 四本が揃っています。手のひらの形がそのまま出ます。

軽く開いている。 指の間に隙間があります。力の抜けた手です。

大きく開いている。 手のひらより広がります。驚きや制止の動作です。

開き 見えること
閉じる 静か
軽く開く 力が抜ける
大きく開く 動作

開きを決めてから一本ずつ引きます。 引きながら決めると、間隔が揃いません。

自分の手を見て確かめる

手元にある自分の手が、いちばん近い見本です。

同じ動作をして、親指がどこに来るかを見ます。 動かしながら見られます。

他人の写真を持ってくる必要はありません。 自分で見た形を使えば、出所で迷いません。

参照に他人の写真を使う場合は、出所と許諾を確かめてからにします。

苦手な角度は後回しでよい

真正面から見た手は、まとまりが重なって難しくなります。

先に斜めから描くと、三つの分かれ方が見えます。 順序を変えるだけです。

難しい角度を避けて構成することもできます。 画面の側で解決できます。

描ける角度から増やしていけます。

足の接地を扱う記事は下の側

足裏の接地点とつま先の向きを扱う記事は、体の下のほうを見ます。

あちらは地面との関係、ここは手の中の分け方です。

どちらも「形より先に向きを決める」点では同じ考え方です。 別々に使えます。

足のほうで詰まっている場合は、そちらを開きます。

服のしわの記事は上に乗るもの

引かれる位置からしわを描く記事は、体の上に乗る布を扱います。

あちらは布、ここは手そのものです。

袖で手首が隠れる場面では、二つが続けて必要になります。 順序としては手が先です。

しわから見直す場合は、そちらへ進めます。

描いたあと三つを見る

見るところ 確認すること
手のひら 大きさが合うか
指 四本が揃うか
親指 動作と合うか

片手だけ、三段で描く

いま崩れている手が一つあるなら、その一枚だけを三段で描き直します。

手のひら、指、親指の順に足します。 途中で戻りません。

三段目で動作が読めれば、そこで足ります。 読めなければ親指だけを動かします。

この記事の内容に誤りを見つけた場合は お問い合わせ からお知らせください。編集方針は こちら にまとめています。