COMISTA JOURNAL漫画を描く

漫画の服のしわを描く|引かれる位置を考える

公開日

服が体のどこで引かれているかを支点として置き、そこから伸びる向きにしわを描きます。しわは多いほど良いわけでも、決まった形があるわけでもありません。

「漫画の服のしわを描く」を表したイラスト

しわを描き込んだら、汚れて見えた

線を足したのに、服に見えず、模様のようになってしまうことがあります。

本数の問題とは限りません。どこで引かれているかを決めずに引いているだけです。

服の支点を黒い点で示し、そこから伸びるしわの線を描いた図
点が支点、そこから出ている線がしわです

点が支点、線がしわ

図の黒い点が、服が引かれている支点です。

点から伸びている線がしわです。 支点のない線は引いていません。

線は支点から放射状に出ます。 向きは支点が決めます。

どの支点にも順位は付けていません。 正しいしわを決めないためです。

支点の探し方

支点は服の側ではなく、体の側にあります。 探す順を決めておきます。

体の関節を先に探します。 肩、ひじ、股、ひざです。曲がるところに布が寄ります。

次に、布が留まっているところを探します。 帯、ボタン、ゴム、掴んでいる手です。

最後に、重みで垂れる起点を探します。 肩から下がる線の始まりです。

探す順 見る場所
一番目 関節
二番目 留まる所
三番目 垂れる起点

三つとも見つからないコマでは、しわを引きません。 引く理由がありません。

支点になるところ

支点になる場所 なぜ引かれるか
肩 布を吊るところ
ひじの内 曲がって寄る
腰の帯 締めて留まる
ひざの裏 折れて寄る

支点は体が曲がるところに来ます。 平らなところには出ません。

四つ全部に出す必要はありません。 動きに合うものだけで足ります。

腕を動かすと支点も動く

腕を横へ出した姿で、支点の位置が動いた図
支点が動くと線の向きも変わります

腕を横へ出すと、肩の支点はわきの下へ移ります。 しわの向きもそれに従います。

線だけ描き直しても合いません。 支点から決め直します。

二つの図は同じ服です。 動かしたのは腕だけです。

線の長さと向き

支点が決まっても、線の引き方で見え方が変わります。

向きは支点から放射状です。 支点へ向かって集まる形になります。

長さは支点から離れるほど短くします。 遠いほど力が弱まります。

一本目はいちばん長く引きます。 そこが主な引かれ方です。

二本目以降は一本目より短くします。 同じ長さで並べると模様に見えます。

交差させません。 別々の支点から出た線でない限り、交わりません。

支点がないところには引かない

支点のない線を引いた場合の図
この図にばつ印は付けていません

支点から出ていない線は、模様に見えます。 服の形とつながらないためです。

この図にばつ印は付けていません。 狙って模様にする場面もあります。

迷ったら線を消して、支点だけ残せます。 そこからやり直せます。

数を減らしても布に見える

支点が合っていれば、線は少なくて足ります。 一本でも布に見えます。

離れたコマでは省けます。 寄ったコマで足せば十分です。

省いた線は後から足せます。 一度に決めなくて構いません。

同じ服を別のコマで描くとき

同じ服でも、コマごとに支点は変わります。 服の形は使い回せますが、しわは使い回せません。

姿勢を先に決めます。 姿勢が決まれば支点が決まります。

前のコマのしわを写しません。 姿勢が違えば向きも違います。

支点の位置だけを控えておきます。 姿勢ごとに、どこに点が来るかの控えです。

同じ姿勢が繰り返し出るなら、その姿勢の点の位置を一枚に残しておけます。 次から探さずに済みます。

しわが決まらないとき

引っかかるところを、三つ拾っておきます。 どれも自作の服での話です。

三つとも、線を足していません。支点のほうを決め直しただけです。

線に支点があるか確かめる

しわを引いたあとに確認したい5項目のチェックリスト
しわの本数を数える表ではありません

すべての線に支点があるか。 なければ模様に見えます。

支点が体の曲がるところにあるか。 平らなところには出ません。

本数で決めていないか。 少なくても布に見えます。

引かれるところに点を打つ

しわを描くのに、決まった形は要りません。線を引く前に、引かれているところへ点を打つこと。

その点は体の曲がるところにあるか。線はそこから出ているか。 そこまで見えれば、本数は少なくて足ります。

一本しか引かなくても構いません。 支点が合っていれば、布に見えます。

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