漫画の髪を描く|まとまりと流れを作る
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髪は毛先から描くとまとまりません。大きなまとまり・流れ・分け目・毛束・細部の順に五段で足していく工程を自作の図で示します。髪質や長さによらず同じ順序が使えます。
毛先から描いて崩れる
髪を描き始めると、線が増えるほど形が散っていくことがあります。
細い線から先に引いているからです。 外側の形が決まる前に中を埋めています。
そこで、大きい順に足します。 一段につき一つだけです。
髪で足していく五段
| 段 | そこで足すもの |
|---|---|
| 一 | 大きなまとまり |
| 二 | 流れ |
| 三 | 分け目 |
| 四 | 毛束 |
| 五 | 細部 |
一段目のまとまりが、髪型の輪郭になります。 ここで形が決まります。
二段目の流れは、まとまりの中を通る向きです。 一本引けば残りが決まります。
分け目・毛束・細部は、前の段を消さずに足します。 戻って引き直しません。
まとまりを先に取る
五段の図はこちらで引きました。誰かの髪型をなぞったものではありません。
一段目はまとまりだけです。 この時点で長さと外側の形が決まります。
段が進むごとに、要素が一種類ずつ増えます。 二つまとめて足すと順序が崩れます。
前の段のものは消えません。 足していくだけです。
まとまりの取り方
一段目のまとまりは、髪の塊をいくつに分けるかで決まります。
頭の形を先に取ります。 その上に乗せる形なので、頭が決まっていないと外側が決まりません。
分ける数は二つか三つで足ります。 前・横・後ろ、といった分け方です。
一つの塊の中は、この段では描きません。 外側の線だけです。
長さもこの段で決まります。 どこまで下りるかを線で引いておきます。
| 一段目で決めるもの | 決めないもの |
|---|---|
| 塊の数 | 毛束 |
| 外側の線 | 分け目 |
| 長さ | 細部 |
流れは一本で足りる
二枚ともまとまりの形は同一です。
外へ向けるか内へ向けるかで、印象が変わります。 変えたのは流れだけです。
流れが決まると、毛束をどこに置くかも決まります。 迷う回数が減ります。
まとまりを描き直す必要はありません。
髪型に上下は無い
大きい順に、一段ずつ足す。 ここだけ守れば残りは選べます。
どの段で止めるか
五段すべてを描く必要はありません。 止める段をコマごとに選べます。
遠いコマ。 一段目で止めます。まとまりだけで通ります。
中くらいのコマ。 二段目か三段目です。流れと分け目まで入れます。
寄ったコマ。 四段目まで足します。毛束が見える距離です。
表紙や扉。 五段目まで描けます。時間をかける一枚です。
| コマの距離 | 止める段 |
|---|---|
| 遠い | 一段目 |
| 中くらい | 三段目 |
| 寄った | 四段目 |
同じページの中で段がばらけると、密度が揃いません。 距離ごとに決めておきます。
髪質で手順は変わらない
直毛でも、うねりのある髪でも、同じ順序で描けます。
変わるのは流れの引き方だけです。 まとまりの取り方は同じです。
短い髪でも五段は使えます。 段の数を減らして止めても構いません。
長さや質で手順を変える必要はありません。
分け目は後から動かせる
分け目は三段目なので、先に決めなくて構いません。
まとまりと流れが決まってから位置を選べます。 早く決めると流れに合わなくなります。
動かしても、前の二段は描き直しになりません。 そこが順序の利点です。
画面ごとに位置を変えても構いません。
服のしわの記事は布の側
引かれる位置からしわを描く記事は、布の動きを扱います。
あちらは布、ここは髪そのものです。
どちらも「大きい形から先に取る」点では同じ考え方です。 対象が違います。
襟や肩にかかる部分では、二つが続けて必要になります。
顔を描き分ける記事は輪郭の側
輪郭とパーツの高さを扱う記事は、顔の中の違いを作ります。
あちらは顔の内側、ここは頭の外側に乗るものです。
髪を外して並べると、顔だけの差が見えます。 別々に確かめられます。
顔の描き分けから入る場合は、そちらを先に通します。
足したあと三つを戻す
| 戻すところ | 確認すること |
|---|---|
| まとまり | 形が残るか |
| 流れ | 一方向か |
| 細部 | 増やしすぎか |
一人ぶん、二段で止める
いま散って見える髪が一つあるなら、まとまりと流れの二段だけ描きます。
分け目から先は足しません。 そこで一度離れて見ます。
二段で形が読めれば、残りは少しずつ足せます。 読めなければまとまりから引き直します。