漫画の全身バランスを整える|頭身と重心を確認する
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同じ頭身のまま重心の位置だけ変えた立ち姿を並べ、倒れて見えるかどうかを確かめます。正しい頭身が決まっているわけでも、重心を中央に置くのが正解でもありません。
描けているのに、立っていないように見える
顔も手足も描けているのに、全身にすると倒れそうに見えることがあります。
頭身がずれているとは限りません。体の重さがどこに乗っているかを、決めていないだけです。
縦の線が重心
図の立ち姿を縦に貫いている線が、体の重さが落ちる位置です。
線が足の間に落ちていれば立って見えます。 外れると傾いて見えます。
頭身は三枚とも同じです。 変えたのは重心の位置だけです。
どの姿勢にも丸や印は付けていません。 正解の立ち方を作らないためです。
重心の線をどこから引くか
線を引く起点が決まっていないと、毎回違う線になります。
首の付け根から下ろします。 頭の重さが乗る位置です。
頭のてっぺんからは引きません。 首が傾いていると、実際より外へ出ます。
腰の中心からでも構いません。 上半身だけのコマではこちらを使います。
| 起点 | 使う場面 |
|---|---|
| 首の付け根 | 全身 |
| 腰の中心 | 上半身のコマ |
どちらを使うかを決めたら、同じ作品では変えません。 起点が変わると、落ちる先も変わります。
三つの立ち姿
| 立ち姿 | 重心の落ちる先 |
|---|---|
| まっすぐ | 両足の間 |
| 片足に乗る | 乗せた足の上 |
| 崩した形 | 足より外 |
崩した形は倒れかけて見えます。 それが狙いなら構いません。
片足に乗せると、もう一方が自由になります。 動きを作りやすくなります。
頭身を変えても同じ見方
頭身を変えても、重心の見方は変わりません。 線が足の間に落ちるかどうかです。
三枚とも重心の位置はそろえてあります。 変えたのは頭と体の比だけです。
どちらの組にも印は付けていません。 見比べるための並びです。
片足に乗せる形の作り方
片足に乗せると、立ち姿に動きが出ます。 作り方を置いておきます。
乗せる足を決めます。 そちらへ重心の線を下ろします。
乗せた側の腰を上げます。 反対の腰が下がります。
肩は腰と逆に傾けます。 体が S の字になります。
乗せていない足は自由になります。 前へ出す、横へ開く、膝を曲げる、どれでも構いません。
この順で作ると、崩れにくくなります。 足から決めるのが要点です。
確かめる三つ
| 見るところ | 確かめること |
|---|---|
| 重心の線 | 足の間に落ちるか |
| 頭と体の比 | 一枚でそろうか |
| 肩と腰 | 傾きが逆か同じか |
肩と腰の傾きが逆だと、動いて見えます。 同じだと止まって見えます。
見る順は決めていません。 気になるところから見られます。
肩と腰の傾きをどう決めるか
肩と腰は別々に傾けられます。 組み合わせで見え方が変わります。
逆に傾ける。 体がねじれます。動いて見えます。
同じ向きに傾ける。 体が一方向へ倒れます。よろけた形や、力の抜けた形です。
どちらも水平。 直立です。止まって見えます。
| 肩と腰 | 見え方 |
|---|---|
| 逆 | 動いている |
| 同じ | 倒れかけ |
| 水平 | 止まっている |
重心の線と合わせて決めます。 線が足の間にあっても、肩と腰が水平だと固まって見えます。
倒れて見えるのは狙いにもなる
重心を外すと、次の動きが見えます。 走り出す前などに使えます。
止めたい場面では、線を足の間へ戻せます。 そのつど選べます。
一枚の中で決めきれなくて構いません。 前後のコマで受けられます。
立って見えないとき
据わりが悪いところを、三つ書き出します。 いずれもこの記事で組んだ姿です。
三つとも、描き直していません。重心の置き場所を動かしただけです。
重心の線が足の間に落ちたか確かめる
重心の線が足の間に落ちているか。 落ちていれば立って見えます。
外したのが狙いか、偶然か。 偶然なら戻せます。
頭身を数えて決めていないか。 見え方のほうが先です。
縦の線を一本引く
全身のバランスに、決まった頭身は要りません。測るのではなく、縦の線を一本引いてみること。
線はどこへ落ちるか。足の間か、外か。 そこまで見えれば、直す場所が決まります。
外れたままでも構いません。 次の動きへつなぐつもりなら、それも整え方です。