創作漫画をタグから探す|検索語を広げる方法
公開日
探す語をひとつ動かすと、見えてくる作品の並びが変わります。語の粒度を広げる・絞る、別の言い方に置き換える、題材や雰囲気などの軸を足すという四つの動かし方と、そのまま使える検索語の組み立て例をまとめました。
語を変えると、見える並びが変わる
創作漫画を探すとき、思いついた語をそのまま入れて、出てきたものを眺めて終わりにしがちです。
でも、探す語は固定されたものではありません。ひとつ動かすだけで、目の前に並ぶものが入れ替わります。
この記事で扱うのは、その動かし方です。 広げる、絞る、言い換える、軸を足す。この四つを持っておくと、同じ入口からでも違う並びが見られます。
タグと検索語は同じではない
先に、混ざりやすいところをひとつ外しておきます。
タグと検索語は、同じものとは限りません。 場所によって、タグ、ジャンル、キーワード、カテゴリ、検索語の扱いはそれぞれ違います。付けられる語が決まっているところもあれば、自由に書けるところもあります。
だから「この語はタグとして使える」とは、ここでは書きません。 書けるのは、どういう語を思いつけばよいかまでです。 実際にどう入力するかは、使う場所の案内で確かめてください。
語の数・件数・並び順を作品の良さの目印にしない
広げる・絞る・言い換える・軸を足す
動かし方は四つです。どれが上ということはなく、行きたい方向で選ぶだけです。
広げると、並ぶものが増えます。 細かい条件を外して、ひとつ上の言い方に戻します。
絞ると、並ぶものが減ります。 そのぶん、見るものが自分の狙いに近づきます。
言い換えると、別の並びが出ます。 数は変わらなくても、中身が入れ替わることがあります。
軸を足すと、狙いの向きが変わります。 同じ題材でも、雰囲気を足すか関係性を足すかで違うものが出ます。
広げるとき
出てくるものが少ないと感じたら、語を減らすか、ひとつ上の言い方へ戻します。
具体的には、細かい舞台や題材を外す、上位の言い方に置き換える、近い分野まで広げる、といったことをします。
「高校恋愛」で少なければ「学園恋愛」に、それでも少なければ「恋愛漫画」に。段を上がるほど、狙いからは離れますが、目に入る数は増えます。
離れることは失敗ではありません。 広げた先で別の作品に出会うのが、この探し方の目的です。
絞るとき
出てくるものが多すぎると感じたら、語を足します。
舞台、時代、関係性、題材、雰囲気、形式。どれを足すかで、残るものが変わります。
「恋愛漫画」で多ければ「高校 恋愛 漫画」に、それでも多ければ「高校 恋愛 部活 漫画」に。足すほど数は減りますが、外れも増えます。 条件がひとつでもずれていれば、合う作品が落ちてしまうからです。
減らしすぎたら、また外せば済みます。 一度で決める必要はありません。
言い換えを持っておく
同じものを指す言い方は、たいていひとつではありません。
「学園」と「高校」、「日常」と「暮らし」、「料理」と「グルメ」。どれも近い意味ですが、付けている人が違えば並ぶものも違います。
数が変わらなくても、中身が入れ替わることがあります。 同じくらいの件数でも、別の作品が並んでいる。そういうときは、両方を見ておくのが得です。
言い換えは、広げるのとも絞るのとも別の動かし方です。 粒度は変えずに、横へずらすようなものだと思ってください。
足せる軸は四つ
| 足せる軸 | 例 |
|---|---|
| 題材 | 野球、料理、旅 |
| 雰囲気 | 静か、明るい、切ない |
| 関係性 | 仲間、家族、ライバル |
| 形式 | 短編、連載、4コマ |
同じ題材でも、足す軸が違えば別の並びになります。 「料理 漫画」に「静か」を足すのと「ライバル」を足すのとでは、出てくるものが変わります。
そのまま使える組み立て例
| したいこと | 検索例 |
|---|---|
| 広げる | 高校恋愛 → 学園恋愛 |
| 絞る | 恋愛 → 高校 恋愛 |
| 言い換え | 日常 → 暮らし |
| 題材 | 漫画 → 野球 漫画 |
| 雰囲気 | 日常 → 静かな 日常 |
| 関係性 | 青春 → ライバル 青春 |
出てこないとき、多すぎるときの動かす順番
四つの動かし方は並列ですが、どれから試すかには順番があります。 手当たり次第に変えると、どの語が効いたのか分からなくなります。件数の様子で先に動かすものを決めておくと、一手ごとに結果が読めます。
| 件数の様子 | 先に動かすもの |
|---|---|
| 0件 | 言い換え |
| 少なすぎる | 広げる |
| 多すぎる | 軸を足す |
| 数は合うが外れ | 言い換え |
0件のときは、まず言い換えます。 語そのものが使われていないだけのことがあるからです。粒度を変えずに横へずらすので、狙いは動きません。 広げるより先にここを試すと、意図から離れずに済みます。
少なすぎるときは、広げます。 言い換えても増えないなら、その狙いを指す語が少ないということです。細かい条件から順に外し、一段ずつ上げます。 一度に二段上げると、なぜ増えたのか分からなくなります。
多すぎるときは、軸を足します。 語を絞るより先にこちらを試すのは、足した軸が外れても一つ外せば元に戻せるからです。 絞る方向へ進めてから戻すより、手数が少なく済みます。
数は合っているのに外れが多いときは、また言い換えです。 件数が適切なのに中身が噛み合わないのは、その語が自分の期待と違うものを指しているということです。 絞っても外れは減りません。
一手ごとに一つだけ動かします。 二つ同時に変えると、効いたのがどちらか分からなくなり、次の一手が決まりません。戻せるようにしておくことが、この探し方のいちばんの要です。
書き方はサービスごとに違う
ここで扱っているのは、どういう語を思いつくかという組み立ての部分だけです。
並び順や件数を、作品の価値にしない
上に出てくることと、良い作品であることは別です。 並び順がどう決まっているかは場所によって違いますし、公開されていないこともあります。
件数も同じです。 多く出てくる語が良い語だということはありませんし、少ない語が外れだということもありません。
出てきたからといって、正規に公開されているとも限りません。 どこが出しているかの確認は、入口をまとめた記事のほうで扱っています。
上位に出す方法は扱わない
扱いに配慮が要る語について
探していると、年齢の制限がかかっているものや、扱いに配慮が要る題材の語に行き当たることがあります。
この記事では、そうした語を探索の見どころとして並べません。 刺激の強さを売りにする書き方もしません。
制限をすり抜ける方法も書きません。 制限は、置いている側の判断でそこにあります。
再探索・入口横断・投稿サイト・作家追跡の記事との境目
隣に見える入口があるので、線を引いておきます。
以前読んだ一作をもう一度探す手順とは、目的が逆です。 あちらは答えがひとつあって、記憶の断片からそこへ近づいていく話でした。 こちらに正解はありません。語を動かすのは近づくためではなく、まだ知らないものを目に入れるためです。 だから、外れが出ることも織り込み済みです。
商業連載以外の作品へたどり着く入口を横断する話は、この記事の親にあたります。 あちらは入口をいくつか並べて、正規の公開先まで戻る道筋が中心でした。 こちらは語の組み立てだけに集中しています。
投稿できる場所での一覧や絞り込みの使い方とも分かれます。 あちらはその場所の作りの話で、こちらは入力する語そのものの話です。
作者の発信を追う話とも別です。 あちらは人をたどる話で、こちらは作品を面で見つける話です。
語を入れ直す前のチェックリスト
語を変える前に、さっと見ておきたいところです。
| 見るところ | 確認すること |
|---|---|
| 粒度 | 広いか狭いか |
| 言い換え | 別の言い方があるか |
| 軸 | 何を足すか |
| 書き方 | サービスで違わないか |
| 結果 | 順番を価値にしてないか |
結局、タグ探索は「正しい語」ではなく「動かす方向」で決まる
やることは結局ひとつです。いま入れている語を、ひとつだけ動かすこと。
広げるか、絞るか、言い換えるか、軸を足すか。四つのうちどれかを一回やれば、並びは変わります。 変わった先が合わなければ、戻せば済みます。
そして、一度で当てにいく必要はありません。 語を動かしながら眺めていくうちに、探していたつもりのないものが目に入ることがあります。