インディーズ漫画を探す|新しい作家に出会う入口
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商業連載以外の作品にたどり着く入口はいくつもあります。どこから探し始めても、最後は正規の公開先で確かめるという道筋にそろえる見方と、見つける場所と確かめる場所を分ける考え方をまとめました。入口に優劣は付けません。
入口はいくつもある
まだ知らない作家の漫画を読みたい。そう思ったとき、どこから探し始めるかで見えてくるものが変わります。
でも、入口がどこであっても、最後にすることは同じです。 その作品が正規に公開されている場所へ戻って、そこで確かめること。
この記事は、入口をいくつか並べて比べたうえで、そこから正規の公開先へたどる道筋をまとめたものです。
「インディーズ」は一つの意味ではない
まず、言葉の幅を確かめておきます。
個人での制作、自主制作、商業連載ではない発表、投稿できる場所への掲載、作者自身による公開、小さなレーベルからの刊行、同人としての活動。呼び方が重なることはありますが、同じ意味ではありません。
この記事では、業界で決まった定義を示すことはしません。 そういう共通の定義があるかどうかも、ここでは扱いません。探すときの手がかりとして、入口の側から見ていきます。
商業連載でないこと・知らない名前を未熟さの目印にしない
先に、混ざりやすいところを外しておきます。
見たいのは、どこから入って、どこで確かめるかです。
入口の種類
入口をいくつかに分けます。どれも入口であって、順番はありません。
| 入口 | 確認すること |
|---|---|
| 投稿できる場所 | 作者ページが公式か |
| 作者の発信 | 本人の公式か |
| 公式サイト | 正規リンクがあるか |
| 買える場所 | 正規の販売ページか |
| 催しの情報 | 公式の出展情報か |
このほかにも、出版社が行っている新しい書き手向けの企画や、Webでの連載企画が入口になることがあります。 ここに挙げたものが全部ではありません。
どのサービスがどういう作りになっているかは、この記事では書きません。 仕組みは変わりますし、確かめずに書いたことは、読む人がその場所へ行ったときに合わなくなります。
見つける場所と、確かめる場所を分ける
ここがこの記事の要です。
見つけるのは、どこからでも構いません。 誰かが紹介していた、一覧で見かけた、催しの案内に出ていた。きっかけはさまざまです。
ただし、確かめるのは別の場所です。 作者本人が出している場所か、出版社やレーベルの公式か、正規に売られている場所か。そこへ戻ってから、作品の情報を見ます。
見つけた場所でそのまま読み終えない、というだけのことです。 これを習慣にしておくと、出所の分からないものを避けやすくなります。
入口から作品までの道筋
たどる順番を並べると、こうなります。
| 段階 | やること |
|---|---|
| 入口 | どこから見始めるか |
| 発見 | 作者か作品を見つける |
| 確認 | 公式かどうかを見る |
| 移動 | 正規の公開先へ行く |
| 確かめ | 作品情報を見る |
一本道である必要はありません。 途中で別の入口から同じ作者にたどり着くこともありますし、確認のところで行き止まりになることもあります。
行き止まりになったら、そこで止めて構いません。 どこで公開されているのか分からないまま読み進めるより、確かなところが見つかってから読むほうが落ち着きます。
「公式かどうか」を何で見るか
道筋の三段目に「公式かどうかを見る」と置きましたが、そこで何を見るのかを決めておかないと、毎回迷います。 サービスの名前を挙げずに言えることは、次の四つです。
| 見るところ | 何が分かるか |
|---|---|
| 本人からの導線 | 本人の場所か |
| 表記の一致 | 同じ作者か |
| 更新の連続性 | 今も動く場所か |
| 作品情報の有無 | 正規の扱いか |
いちばん確かなのは、本人からたどれるかです。 作者が自分で出している場所に、公開先への案内が置かれていることがあります。そこから移動した先なら、本人が承知している場所です。 逆に、どこからも本人につながらない場所は、確かめる場所としては使えません。
表記が一致しているかも見ます。 作者名の書き方、作品名の表記、話数の呼び方。別の人の同名作品や、名前が似ているだけの場合があるので、複数の表記がそろって一致しているかを見ます。 一つだけ合っていても足りません。
更新が続いているかも手がかりになります。 最後の更新がいつか、続きが置かれているか。止まっている場所が偽物という意味ではありませんが、そこだけを頼りにすると続きへ進めません。 動いている場所を見つけておくほうが後で楽です。
作品情報が置かれているかも見ます。 話数、公開日、権利の表記、有料か無料か。読むための情報がそろっている場所は、作品を扱うつもりで作られています。 絵だけが並んでいて、どの作品の何話かも書かれていない場所は、確かめる場所になりません。
四つがそろわないことのほうが多いです。 そのときは、そろわないまま読み進めるのではなく、別の入口から同じ作者を探し直すほうが早いです。 行き止まりは、たどり方を変える合図として使えます。
出所の分からないものを入口にしない
ここは譲れないところです。
転載された画像から入ってしまうこともあります。 そのときも、作者名や作品名が分かったら、そこから正規の公開先を探し直せば済みます。
サービスの仕様を推測しない
入口になる場所には、それぞれの作りがあります。ただし、確かめていないことは書きません。
いま動いているのか、探す機能があるのか、作者ごとのページがあるのか、無料か有料か、年齢の制限があるか、地域の制限があるか、登録が要るか。こうしたことは変わります。
古い情報のまま書かれた説明は、読む人をむだに迷わせます。 気になるところは、その場所の公式の案内で確かめるのが確実です。
「新人」と呼ばない
知らない名前を見かけると、新人だと思ってしまいがちです。
この記事が扱うのは、あくまで入口です。 誰がどういう立場の書き手なのかを決める話ではありません。
入口に優劣はない
入口をひとつに絞る必要もありません。 二つ三つ持っておくと、片方が合わないときに別の道が残ります。
この記事が扱わないこと
読む側の探し方だけを扱います。
書き手を集める話、声をかける方法、依頼の出し方、条件の決め方。 どれもこの記事の範囲外です。作品に出会うための道筋だけを書いています。
作品そのものの紹介もしていません。 ここで挙げているのは入口の種類であって、読むべき作品の一覧ではありません。
架空例で入口から出口までを見る
入口が違っても出口が同じになる形を、四つ並べます。実在する場所や作品ではありません。
4つとも、入口は違っても、確かめるところは同じです。
無料短編・投稿サイト・タグ探索の入口との境目
隣接する入口との差を、ここで書き分けておきます。
無料で読める短編を探すときの確認は、別の記事の話です。 あちらが詳しく扱っているのは、無料という表示の意味と、正規の掲載元の見分け方です。 この記事は見分け方そのものではなく、入口から確認へ向かう道筋のほうを扱っています。
投稿できる場所での探し方だけを深く見る話とも分かれます。 そこはひとつの入口であって、この記事は複数の入口を並べて比べるところに置いています。
タグから探す話も、入口のひとつです。 タグの使い方だけで記事全体にはしません。
作家をたどって追いかける話や、自主制作の作品がどこで公開されるかという話も、それぞれ別に見るほうが深く扱えます。 ここでは入口の横断だけに留めます。
入口を決める前に見る5点
開く前に、さっと確かめておきたいところです。
| 見るところ | 確認すること |
|---|---|
| 入口 | どこから来たか |
| 公式 | 本人の場所か |
| 正規 | 正しい公開先か |
| 転載 | 出所不明でないか |
| 情報 | 作品情報があるか |
結局、インディーズは「どの入口か」ではなく「どこで確かめるか」で決まる
やることは結局ひとつです。今日どの入口から見るかを決めて、見つけたら正規の公開先へ戻ること。
入口はいくつあっても構いませんし、途中で変えても構いません。変わらないのは、最後に確かめる場所のほうです。
そして、見つからない日もあります。 出会いは数を当たれば出てくるというものでもないので、合う入口を見つけておいて、ときどき覗く形が続けやすいはずです。