漫画の説明場面を減らす|読者に必要な情報を残す
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同じことを別の場面で何度も伝えていないかを、情報ごとに並べて確かめます。重なっている場面を見つけ、どこか一つへまとめる手順を架空の一本でたどります。説明そのものを減らす話ではありません。
一つずつは短いのに、通すと長い
場面ごとに見ると短いのに、通して読むと説明が続いて感じることがあります。
同じことを、別の場面でもう一度伝えています。 一か所ずつ見ていると気づけません。
そこで、情報のほうを軸にして並べ直します。 どこで重なっているかが出ます。
情報・場面・回数で並べる
| 並べるもの | 見ること |
|---|---|
| 情報 | 何を伝えたか |
| 場面 | どこで出たか |
| 回数 | 何度出たか |
場面を軸にすると重なりは見えません。 情報のほうを縦に置きます。
二度出ていること自体が悪いわけではありません。 間が空いているなら効きます。
近い場面で続けて出ているものが、まとめ先の候補です。
重なっている情報を見つける
表に置いた一本は、重なりの見本として組んだ架空のものです。 誌面から拾ってきたものではありません。
印が横に二つ以上並んだ行が、重なっている情報です。 そこが候補になります。
印が一つだけの行は触りません。 一度しか出ていない情報です。
重なりが見つからなければ、説明の量そのものを見ます。
重なりを一つへまとめる
まとめるのであって、消すのではありません。
残す場所は、その情報が一番効く場面にします。 必ずしも最初に出た場面ではありません。
寄せた側の場面は短くなります。 そこで別のことを書けます。
寄せてみて読みづらくなったら、戻せます。 情報は消していません。
説明場面で決めつけないこと
手元に置きたいのは、情報を軸にして並べることと、重なった行を一つへ寄せることの二つです。
間が空いた繰り返しは残す
同じ情報でも、離れて出ているなら働いています。
読む側が忘れたころの繰り返しは、思い出す手がかりになります。 まとめる対象には入れません。
判断は場面の距離で決めます。 何枚か離れていれば残せます。
近いところで続いているものだけを候補にします。
どこへ寄せるか決める
重なった行を見つけたあと、どの場面へ寄せるかが残ります。
読み手がその情報を必要とする直前の場面へ寄せます。 早すぎると忘れられます。
その情報で人物が動く場面へ寄せます。 使う場所に置くと、説明に見えません。
最初に出た場面とは限りません。 前へ寄せる決まりはありません。
| 寄せ先 | 選ぶ理由 |
|---|---|
| 必要の直前 | 覚えている |
| 使う場面 | 説明に見えない |
寄せ先が決まらないなら、その情報は要らないことがあります。 使う場所が無いからです。
まとめた先が長くなったとき
寄せた場面に説明が集まると、そこだけ重くなります。
そのときは、二つに割って前後へ分けます。 まとめ先を一つに限らなくて構いません。
あるいは、寄せる先を別の場面へ変えます。 一番効く場所は動きます。
戻すことも選べます。 情報は残っているので、やり直しがききます。
情報をどの細かさで書き出すか
表の縦に何を並べるかで、見つかる重なりが変わります。
細かく割りすぎると、重なりが出ません。 「鍵の在りか」と「鍵を誰が持つか」を別にすると、別の行になります。
粗くまとめすぎても出ません。 「人物の事情」では、どの場面でも印が付きます。
読み手が一度で覚えられる単位にします。 一行で言えるかどうかが目安です。
迷ったら、細かい側から始めて後でまとめられます。 逆は分け直しになります。
書き出す情報は十行前後で足ります。 全部を並べる必要はありません。
設定の行き先を決める記事との位置
一つの設定の行き先を決める記事は、別の記事が受け持っています。
あちらは一つの設定の行き先を選ぶ話で、こちらは複数の場面にまたがった重なりを見る話です。
設定の出し方そのものを見たいなら、そちらが先です。 ここでは場面どうしの関係だけを見ます。
順に当てても噛み合います。
導入を縮める記事との違い
導入が長く感じるときの直し方は、別の記事にまとめてあります。
あちらは導入という区間を縮める話で、こちらは本文のどこであれ重なりを探す話です。
区間か、情報かの違いです。 見る単位が別です。
前半に偏っていると感じるなら、あちらが噛み合います。
空いた場面をどう使うか
寄せた側の場面が短くなります。 その分の使い道を決めます。
そのまま短くします。 全体が縮んで、通したときの長さが減ります。
別のことを入れます。 説明以外のもの、たとえば人物の反応を置けます。
前後の場面とつなげます。 短くなった場面だけで残すと、浮いて見えることがあります。
何も入れずに枠を減らします。 枚数が決まっているなら、そこが余りになります。
使い道を決めずに置くと、次に読んだとき何のための場面か分かりません。
軸・印・距離を見る
| 見るところ | 確認すること |
|---|---|
| 軸 | 情報で並べたか |
| 印 | 横に並んだ行か |
| 距離 | 近い場面どうしか |
| 残す先 | 一番効く場面か |
| 消去 | 消していないか |
一つの情報だけ、横に並べてみる
通すと長い一本があるなら、説明を一つ取り出します。
その情報がどの場面で出たかを横に書き出します。 二つ以上なら候補です。
一行書き出せたら、そこで切り上げられます。 ほかの情報は、次のときで足ります。