漫画のページが余るときの見直し方
公開日
決めた枚数に届かず後ろが空くとき、出来事を足す前に二方向から点検します。読者に渡っていない情報と、薄いまま通り過ぎている場面を同じ表に並べ、どちらを厚くするかを決めるところまで扱います。枚数を減らす選択も残ります。
埋まらないページが残る
決めた枚数で組んだのに、後ろが空いてしまうことがあります。
出来事を足せば埋まりますが、足した分だけ話が散ります。 空いた理由を見ないまま足すからです。
そこで、空きを二方向から点検します。 足りないものと、薄いものは別だからです。
後ろ・均等・途中で疑う先が違う
| 空き方 | 疑うところ |
|---|---|
| 後ろだけ空く | 結末の手前が薄い |
| 均等に余る | 渡していない情報 |
| 途中で急に空く | 場面が飛んでいる |
後ろだけ空くなら、終わりへ向かう場面が足りていません。 結末そのものは決まっているはずです。
全体が均等に余るなら、読者が知らないまま進んでいることがあります。 説明ではなく場面で渡す余地です。
途中で急に空くなら、間の場面が抜けています。 そこは足す場所が特定できます。
足りない情報と、薄い場面を同じ表で見る
点検表の一本は、紙の上だけで組み立てた例です。 参照した原稿は一つもありません。
左は読者に渡っていない情報、右は渡っているが薄い場面です。 一つの場面に左右どちらも付くことがあります。
左右の欄は同じ大きさにしてあります。 どちらを先に直すかを図で決めないためです。
両方に印が付いた場面から手を付けると、増やした分がそのまま効きます。
埋める手と、厚くする手
左に印が付いた場面には、情報を渡す場面を足します。
右に印が付いた場面は、出来事を増やさずに厚くできます。 同じ出来事に反応を一つ足すだけでも枚数は動きます。
厚くする手は、話の筋を変えずに済みます。 新しい出来事を入れないからです。
どちらの手でも埋まらないなら、枚数のほうを見直します。
余りの埋め方で決めつけないこと
手元に残すのは、空き方から疑う先を決めることと、足すか厚くするかを印で選ぶことの二つです。
ページを減らす選択も残る
埋めるほうだけが解ではありません。
入る器のほうを縮められるなら、そちらが早いことがあります。 話の密度は上がります。
枚数が外から決まっているなら、この手は使えません。 そのときは埋める側に寄せます。
どちらを選んだかだけ決めておけば、迷いは残りません。
厚くするときに足すもの
出来事を増やさずに枚数を動かす手を挙げます。
反応を一枚足します。 言われた側の顔だけで一枠取れます。
前後の間を足します。 入る前と出たあとを描くと、場面の長さが変わります。
手元や足元を足します。 同じ出来事のまま、見る場所を変えられます。
| 足すもの | 変わること |
|---|---|
| 反応 | 受けが残る |
| 前後の間 | 場面が長い |
| 別の部分 | 見る場所 |
台詞は足しません。 文字が増えても枚数は動きません。
余白のまま残す場面がある
空きのすべてが欠落とは限りません。
読み終えたあとに置く間は、埋めると効かなくなります。 そこは空きではなく働きです。
結末の直後と、場面が大きく変わる手前がそれに当たります。 点検表では印を付けません。
迷ったら、読み返して息が続くかどうかで決められます。
足した場面が浮かないようにする
埋めるために足した場面が、後から浮いて見えることがあります。
前後のどちらかとつなげます。 足した場面だけで完結していると、抜いても通ってしまいます。
残す出来事に触れる形にします。 触れていないと、枚数のために足したと読まれます。
足したあとに通して読み返します。 そこで止まるなら、位置を変えられます。
浮いたままなら、足す場所のほうを変えます。 中身を厚くしても直りません。
ページ数が超過した記事との関係
収まらない側の手順は、対になる記事が扱っています。
向こうが決めるのは削る順で、ここで見るのは空いた側です。
同じ枚数の問題でも、向きが逆になります。 どちらに振れているかで選びます。
組み直すうちに超過へ振れたら、あちらへ移ります。
ページ配分の記事との違い
見せ場から逆算して配る手順は、組む前の工程として立ててあります。
向こうは着手前の配分で、ここは組み上げたあとの空きです。
先に配ってあれば、空きは小さく収まります。 配ってあっても後ろは空きます。
まだ配っていないなら、あちらから始めるほうが早く済みます。
一枚に満たない空き
空きが一枚に届かないこともあります。 扱いを決めておきます。
前の場面の枠を大きく取ります。 同じ中身のまま、入る枚数が変わります。
一枠を分けます。 一つの動きを二枠にすると、半端が埋まります。
そのまま空けておきます。 最後の場面のあとなら、間として働きます。
足す場面を作ると、たいてい一枚では収まりません。 半端な空きには向きません。
空き方・情報・厚みを見る
| 見るところ | 確認すること |
|---|---|
| 空き方 | どこが空いたか |
| 情報 | 渡していないか |
| 厚み | 薄いまま通るか |
| 手 | 足すか厚くするか |
| 器 | 枚数を縮めるか |
余った一枚だけ、二つを当ててみる
いま空いている場所が一つあるなら、その手前の場面に二つを当てます。
渡していない情報があるか、薄いまま通っているかを見ます。 どちらかに印が付きます。
印が付いた側の手を一つだけ試します。 残りの空きは、埋まってから見直せます。