漫画の時系列を整理する|出来事と見せる順を分ける
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物語の中で起きた順と、読み手に見せる順を別々に書き出して突き合わせます。二つがずれていても構いませんし、時系列どおりに描くのが正しいわけでもありません。
入れ替えたとたん、つじつまが合わなくなる
見せる順を工夫したら、どこで何が分かっているのか自分でも追えなくなることがあります。
順序が複雑だからではありません。起きた順と見せる順を、一つの表で持っているからです。
向きを変えて並べてある
図の上の横一列が、物語の中で起きた順です。
下の縦一列が、読み手に見せる順です。 同じ出来事に同じ番号を付けてあります。
向きを変えてあるのは、二つを混ぜないためです。 同じ形で並べると重なって見えます。
列のあいだに線は引いていません。 番号で対応が追えます。
起きた順の四つの出来事
| 番号 | 起きたこと |
|---|---|
| 一 | 荷物を預ける |
| 二 | 預り証をなくす |
| 三 | 取りに戻る |
| 四 | 別の人が受け取る |
見せる順では、四番が先に来ます。 誰が受け取ったのかを先に出す形です。
起きた順の番号は動きません。 動かすのは見せる順だけです。
別の見せる順でも同じ形
同じ起きた順から、別の並べ方もできます。 番号が前後している場所が変わるだけです。
どちらの並べ方にも印は付けていません。 直すべきという意味ではないためです。
見るのは、その時点で読み手が何を知っているかです。 そこが合っていれば通ります。
起きた順の書き出し方
先に書き切るのは起きた順のほうです。 書き方を決めておきます。
一行に一つの出来事を書きます。 二つ入れると、片方だけ動かせません。
誰が何をしたかの形で書きます。 「荷物を預ける」のように、主語と動きが分かる形です。
画面に出さない出来事も書きます。 見せないものも、起きた順には並びます。
日付や時刻は要りません。 前後が分かれば足ります。
十行前後で足ります。 細かく割ると、見せる順を組むときに扱いきれません。
まだ知らないことを先に使わない
見せる順で後に来る出来事を、前の場面の説明に使えません。 読み手がまだ知らないからです。
知らないまま進むのが狙いなら、それで構いません。 分からせるのは後でよいのです。
二列を並べておくと、ここが機械的に見つかります。 覚えておかなくて済みます。
読み手が知っていることを三列目に足す
二列では足りない場面があります。 三列目を足せます。
見せる順の各点で、読み手が何を知っているかを書きます。 累積していく列です。
人物が知っていることと分けて書けます。 人物は知っていて読み手は知らない、という場面が作れます。
この列があると、驚かせる場所と説明する場所が決まります。 知らないところでしか驚きません。
三列とも書くと手間が増えます。 入れ替えが多い一本でだけ足せば済みます。
順序で迷うとき
決めあぐねるところを、三つ用意しました。 いずれもこしらえた出来事です。
三つのどれも、時系列順へ寄せていません。二列の対応を直しただけです。
どこを入れ替えるか選ぶ
全部を入れ替えなくて構いません。 動かす場所を選びます。
結果を先に出すと、その理由を追う形になります。 起きた順の後ろを頭へ持ってきます。
原因だけ後ろへ回す形もあります。 先に見せておいて、なぜかを後で明かします。
動かすのは一箇所か二箇所で足ります。 多いほど二列のずれが増えます。
動かした場所を控えておきます。 つじつまを見るときに、そこだけ見れば済みます。
起きた順を書き切ったか見る
起きた順を先に書き切ったか。 ここが抜けていると、突き合わせられません。
その時点で知っていることが合っているか。 先の出来事を使っていないか見ます。
二列がずれたままでよいと思えるか。 そろえる必要はありません。
起きた順だけ先に書く
時系列の整理に、難しい仕掛けは要りません。見せ方を考える前に、起きた順だけを書き切ること。
そこから、どれを先に出すか。その時点で読み手は何を知っているか。 二列を並べれば、そこが見えます。
ずれたままで構いません。 追えていれば、それが並べ方です。