漫画で時間経過を表す|説明文以外の手がかり
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「三日後」と書く以外に、時間が経ったことを画面で示す手があります。同じ一つの場面について光・物・動作の三系統を並べ、どれか一つを選んで置くところまでを見本でたどります。説明文が悪いという話ではありません。
時間が飛んだことが伝わらない
場面を切り替えたあとで、いつの話なのか読み取れないことがあります。
説明の文字を足せば解決しますが、続けると画面が文字に頼ります。 毎回同じ形になります。
そこで、画面の側に手がかりを一つ置きます。 三系統のどれかで足ります。
光・物・動作の三系統
| 系統 | 変えるもの |
|---|---|
| 光 | 影の向きと強さ |
| 物 | 減る・増える |
| 動作 | 途中から結果へ |
光は、同じ場所の影を動かします。 何時間か動いたことが読めます。
物は、そこに置かれているものの量を変えます。 皿が空になる、紙が積まれる、といった形です。
動作は、途中だった作業が終わっている状態にします。 人がいれば使えます。
光・物・動作を同じ場面で比べる
同じ場面の三系統は、記事用に組み立てた見本です。 刊行物から写し取った図ではありません。
場所と画角は三列とも同じです。 動かしたのは手がかりの側に限ります。
列を分けてあるのは、どれが効いているか見分けるためです。 混ぜると原因が追えません。
三列とも同じ長さの経過を示しています。
一系統だけでも伝わる
一つでも読み取れます。 数を増やしても経過の長さは変わりません。
三つ入れると、どれを見ればよいか迷います。 画面の情報が増えるだけになります。
増やすなら、長い経過を示すときに限ります。 短い飛びでは一つで足ります。
どれを選ぶかは、その場面に何があるかで決まります。
説明文を悪者にしない
ここで持ち帰るのは、一系統に絞ることと、前の場面と比べられる形にすることの二つです。
経過の長さで系統を選ぶ
どれくらい飛ばすかで、使える系統が変わります。
数分から数時間。 光がいちばん読めます。影の向きが動きます。
一日から数日。 物が向きます。減ったり積まれたりするのに時間が要るからです。
その場ですぐ。 動作が向きます。途中だった作業が終わっています。
| 飛ばす長さ | 向く系統 |
|---|---|
| すぐ | 動作 |
| 数時間 | 光 |
| 数日 | 物 |
長い経過では、一つでは足りないこともあります。 そのときだけ二つ目を足します。
飛ばしたことを伝えない選択もある
どれくらい経ったかを示さない場面があります。
読み手に測らせたくないときは、あえて置きません。 長さが分からないこと自体が働きます。
ただし場所まで分からなくなると、迷子になります。 場所の手がかりは残します。
置かないと決めた場面を、自分が把握していれば足ります。
前の場面と比べられる形にする
手がかりを置いても、前と比べられなければ読めません。
同じ画角で描きます。 違う角度だと、何が変わったか分かりません。
変える物を、前の場面で一度見せておきます。 見せていない物が減っても気づかれません。
枠の大きさもそろえます。 大きさが違うと、別の場所に見えることがあります。
比べる相手が無い場面では、文字で書くほうが確実です。 画面にこだわりません。
三系統を混ぜると読み取りにくい
光と物を同時に変えると、どちらが経過の合図か決まりません。
読み手はどちらかを無視します。 無視された側の作業は効きません。
混ぜるなら、片方を小さく抑えます。 主になる系統を一つにします。
迷ったら、いちばん大きく変えられるものを残します。
場面転換の記事は場所の話
場所が変わったと伝える記事は、同じ切り替えの別の面を扱います。
あちらが示すのは場所、ここで示すのは時間です。
両方が同時に変わる場面では、二つを重ねて使えます。 片方だけのこともあります。
場所が変わっていないなら、こちらだけで足ります。
回想の記事は過去へ戻る話
今の行動につながる過去を選ぶ記事は、時間を戻す側にあります。
あちらは過去へ差し込む話、ここは先へ進める話です。
向きが逆なので、置く手がかりも変わります。 戻るときは境目のほうが要ります。
先へ進めるだけなら、こちらで足ります。
人がいない場面で使う
誰も写っていない枠でも、時間は飛ばせます。
光と物の二系統が使えます。 動作は人がいないと使えません。
人のいない枠は、経過を見せるのに向きます。 場所だけを見る時間ができます。
空になった席や、片付いた机が手がかりになります。 人が居た跡です。
人を出さないと決めた場面では、系統は二つに絞られます。
系統・量・混在を見る
| 見るところ | 確認すること |
|---|---|
| 系統 | 一つに絞ったか |
| 量 | 前後で変わるか |
| 混在 | 二つ以上使ったか |
一つの境目だけ、手がかりを置いてみる
いま分かりにくい切り替えが一つあるなら、その場面にあるものを一つ選びます。
光か物か動作のどれか一つだけを変えます。 三つとも変えません。
一箇所通れば、他の境目も同じ選び方で置けます。 毎回考え直さずに済みます。