COMISTA JOURNAL漫画を描く

漫画のログラインを書く|物語を一文で整理する

公開日

企画の軸を短くまとめておくと、あとで迷ったときに戻る場所になります。架空の企画について、直す前の一文と、直した例を二通り並べました。あらすじやキャッチコピーとは別の欄で、一文に収める決まりもありません。

「漫画のログラインを書く」を表したイラスト

短くまとめておくと、戻る場所になる

描き進めるうちに、この話は何の話だったかが薄れてくることがあります。

そのときに戻れる短い文を、先に置いておきます。 人に見せるためではなく、自分が確かめるためのものです。

長さも形も、後から変えて構いません。 決めた時点のものが最後まで残る必要はありません。

直す前と直した二つを並べる

一つの架空企画について、直す前の一文と、直した例を二通り並べた図
直した例は二通り置いてあります。どちらかが正解ということではありません

図に置いたのは、説明用に組み立てた企画です。 思い浮かべた実作はありません。

直す前の一文は、何が起きるのかが見えない形でした。 言葉は入っていますが、軸が読み取れません。

直した例を二つ並べています。 片方は追っているものを前に出し、もう片方はぶつかっているところを前に出しました。

どちらも同じ企画から書けます。 並べたのは、直し方が一つではないことを見せるためです。

直し方は一つではない

直した二つは、別の場所を前に出しています。

何を前に出すかは、そのとき気になっているところで決めて構いません。 あとから入れ替えられます。

両方を残しておく手もあります。 迷ったときに見比べられます。

片方を残して片方を捨てる必要もありません。 選べないまま進めても困りません。

あらすじやキャッチコピーとは別

同じ企画について、ログライン・あらすじ・キャッチコピーを別々の欄に書き分けた図
三つは別の欄です。同じ文を入れ回しません

三つは、それぞれ別の欄です。

あらすじは、順を追って何が起きるかを書くものです。 ログラインは順を追いません。

キャッチコピーは、目に留めてもらうための言葉です。 読み手に向いている点が違います。

同じ文を三つの欄に入れ回すと、どれも中途半端になります。 欄ごとに書き分けます。

欄 何を書くか
ログライン 話の軸を短く
あらすじ 順を追って
キャッチ 目を留める言葉

一行の扱いで決めつけないこと

手元に置きたいのは、戻る場所を作ることと、ほかの欄と混ぜないことの二つです。

一行に入れる三つ

何を書けばよいか決まらないときに、入れる先を三つ置きます。

誰の話か。 主になる人物です。名前でなく、何をしている人かで足ります。

何を追うか。 その人物がいま向かっている先です。

何が邪魔するか。 追う先との間にあるものです。

入れる先 書き方
誰の話か 何をしている人か
何を追うか 動詞で終わる形
何が邪魔するか 一つだけ

三つそろわなくて構いません。 決まっている分だけ書けば足ります。

必ず一文でなくてもいい

一文で収まらないなら、二文にして構いません。

字数に合わせて中身を落とすと、戻る場所として働かなくなります。 長さより、読み返したときに分かることのほうが先です。

逆に、短いほうが扱いやすい場面もあります。 そこは書く人の使い方次第です。

途中で長さが変わっても問題ありません。

全部を入れなくてもいい

決まっていない欄は、伏せたままにしておけます。

障害が定まらないうちは、目的だけ置いておけます。 あとで書き足せます。

無理に埋めると、決まっていないことが決まったように見えます。 そのほうが後で困ります。

空いている欄は、次に考えるところの印にもなります。

いつ書き直すか

一度書いた一行は、書き進めるうちに合わなくなります。

結末が決まったときに読み返します。 向かう先が変わっていることがあります。

場面を大きく組み替えたときに読み返します。 邪魔するものが変わります。

手が止まったときに読み返します。 合わなくなっていることが、止まった理由のことがあります。

書き直した古い版を消しません。 どこで変わったかが分かります。

毎日読み返す必要はありません。 節目で足ります。

読者へ見せる文章とは別の話

投稿するときに添える紹介文は、別の記事が受け持っています。

あちらは読む人へ向けて、入口を作る文章の書き方です。こちらは作る側が自分のために置く一行です。

同じ文を流用しないほうが、どちらも書きやすくなります。 向いている相手が違います。

紹介文が必要になったら、そちらの記事へ移ってください。

全体の流れを扱う記事との位置

題材から結末までを一度たどる記事が、この上にあります。

あちらは工程を順に埋めていく話で、ここで扱うのは埋めた中身を短くまとめ直すところです。

工程が途中でも、一行だけ先に書いておけます。 順番に決まりはありません。

書き直すたびに、この一行も更新して構いません。

書けないときに見るところ

一行が書けないときは、決まっていないところがあります。

誰の話か書けないなら、主になる人物が決まっていません。 複数を同じ重さで追っていることがあります。

追うものが書けないなら、目的が決まっていません。 場面はあっても、向かう先がない状態です。

邪魔するものが書けないなら、まだ止まる場所が無い状態です。 書き進めると出てきます。

書けない欄を空けたまま置けます。 そこが次に決めるところです。

全部書けないなら、企画そのものがまだ形になっていません。 場面を一つ書いてから戻れます。

軸・欄・長さを見る

見るところ 確認すること
軸 何の話か読めるか
欄 あらすじと別か
長さ 削って収めてないか
空き 決まっていない欄か
見直し 直した案を残したか

一行だけ書いてみる

いま進めている企画があれば、まず一行だけ書いてみます。

出来はあとで構いません。 直す前の一文があると、直しようが出てきます。

書けたら、前に出す場所を変えてもう一つ書きます。 二つ並ぶと、どちらが近いかが見えてきます。

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