プロットとネームの違い|何を決める工程なのか
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同じ短編を二段階で並べて、どこで何が決まるのかを見ていきます。文章か絵かで分かれるものではなく、進む順番も一通りではありません。
どちらも「まだ原稿ではない」ので混ざる
どこまでがプロットで、どこからがネームなのか、呼び分けだけ覚えても手が動かないことがあります。
名前の問題ではありません。同じ出来事が、段階によって何個の枠に入るかが違うだけです。
割れ方が違うだけ
図の上の段は、出来事が一つの枠に入っています。
下の段では、同じ出来事が複数の枠に割れています。 中身は増えていません。
枠の数が増えたぶん、入るものが細かくなります。 どこで区切るかが決まったということです。
上下のあいだに矢印は引いていません。 必ずこの向きに進むという意味になるためです。
前の段階と後の段階で決まること
| 段階 | そこで決まること |
|---|---|
| 前の段階 | 出来事と順序 |
| 後の段階 | 区切りと見せ方 |
前の段階では、何が起きてどの順に来るかが決まります。 枠はまだ一つです。
後の段階では、それをどこで区切るかが決まります。 割れ方が見えてきます。
行き来して構わない
割ってみたら合わなかった、ということがあります。 そのときは前の段階へ戻せます。
戻した札に印を付けていません。 やり直しではなく、途中の作業です。
何度でも行き来できます。 一方通行の工程ではありません。
どちらの段階にも入るもの
| 扱うもの | どちらの段階でも |
|---|---|
| 出来事 | 何が起きたか |
| 並び | どちらが先か |
| 人物 | 誰が動くか |
| 変化 | 何が違ったか |
この四つは、どちらの段階でも触ります。 段階が変わっても消えません。
四つに上下は付けていません。 前の段階のほうが偉い、ということはありません。
どちらの段階にも入らないもの
二つの段階のどちらでも決めないものがあります。
絵柄。 どう描くかは原稿の段階です。ここでは四角と棒で足ります。
線の仕上げ。 清書も、貼るものも入りません。
紙の仕様。 判型や刷り方は、外から決まることが多くあります。
| 決める場所 | 扱うもの |
|---|---|
| 二つの段階 | 出来事と区切り |
| 原稿の段階 | 絵柄と仕上げ |
ここで抱え込むと、決まっていないことが増えて手が止まります。
名前より、何が決まったか
呼び方が人によって違っても困りません。 自分の手順の中で通じれば足ります。
大事なのは、いまどこまで決まったかです。 出来事まで決まったのか、区切りまで決まったのか。
決まっていないところが分かれば、次に何をすればいいかも分かります。
人に渡すときは呼び方をそろえる
自分の中では呼び分けなくても済みますが、渡すときは別です。
渡す相手が使っている呼び方に合わせます。 相手の手順に乗せるほうが早く済みます。
呼び方より、何が決まっているかを添えます。 「順番まで決まっています」の一行で足ります。
まだ決まっていないところも伝えます。 そこを見られずに済みます。
呼び方が食い違ったままだと、期待される中身がずれます。 出てきたものを見て初めて気づきます。
区別に迷う三つ
呼び分けで止まりやすいところを、三つ並べます。 どれも架空の作業の話です。
どの例も、呼び名を決めにいっていません。 何が決まったかを見ているだけです。
一つの段階にまとめる進め方
二つに分けずに、一度で紙へ置く進め方もあります。
短い話では、分けるほうが手間になることがあります。 出来事が少なければ一度で置けます。
慣れている形式でも、分けずに進められます。 割れ方が先に見えているからです。
分けたほうがよいのは、出来事が多いときです。 順序が決まらないまま割ると、あとで全部動きます。
途中で分けたくなったら、その時点で戻せます。 一つの枠へ書き直せば前の段階です。
どちらで進めても、決まることの中身は変わりません。
出来事が並んだか確かめる
出来事が並んだか。 ここまでなら、枠はまだ一つで構いません。
どこで区切るか決めたか。 割れ方が決まると、後の段階に入っています。
戻ってよいと思えるか。 行き来できる形にしておくと、詰まりません。
一つの出来事を割ってみる
工程の区別に、厳密な定義は要りません。呼び分けを覚えるのではなく、出来事を一つ選んで割ってみること。
いくつの枠に分かれるか。どこで区切ると読めるか。 そこを試したなら、もう後の段階に入っています。
合わなければ、一つの枠へ戻せます。 行き来した回数は、数えなくて構いません。