漫画に回想を入れる|今の行動につながる過去を選ぶ
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過去を差し込む前に、その回想が今の行動のどこへ効くかを決めておきます。現在・過去・現在の行動という三点の並びを架空の一例で作り、戻ってきたあとに何が変わるかまでを見ていきます。長さで伝わり方は決まりません。
差し込んだのに、戻ってきたところで止まる
過去の場面を入れたのに、現在へ戻ると話が続かないことがあります。
過去そのものは書けていても、今の行動へ効いていません。 説明として置かれたままです。
そこで、戻ってきたあとを先に決めます。 効く先が決まれば、何を差し込むかも決まります。
現在・過去・現在の行動の三点
| 位置 | 決めること |
|---|---|
| 現在 | 何に詰まっているか |
| 過去 | どの一場面を出すか |
| 現在の行動 | 何が変わるか |
過去を先に用意しなくても進みます。 三点目を決めてから戻る順序もあります。
三点目が空のまま差し込むと、戻り先が無くなります。 ここが要です。
過去は一場面で足ります。 出来事を並べなくても効きます。
現在と過去を三点で結ぶ
三点の中身は、回想の見本として起こしたものです。 手元の一本から起こしたものでもありません。
線が三点目まで伸びていれば、その回想は効いています。 二点目で止まっているなら、まだ説明です。
効く先はごく小さくて足ります。 断れるようになった、という程度で成り立ちます。
三点目が書けないときは、別の過去を選び直します。
過去の長さと、効き方は別
長く取ったほうが強く効く、という関係ではありません。
一枚ぶんの回想でも、三点目が変われば効いています。 長さは別の軸です。
長く取るのは、過去の側にも出来事が要るときです。 そこで話が動くなら要ります。
迷ったら短いほうから試せます。 足りなければ伸ばせます。
回想で決めつけないこと
手元に置きたいのは、戻ったあとの行動を先に決めることと、線が三点目まで届くかを見ることの二つです。
出さない過去を持っておく
決めた設定のうち、出さないものがあって構いません。
書く側が知っていれば、現在の場面の書き方が変わります。 読む側へ渡さなくても効きます。
要る段になってから出せば足ります。 先に全部出すと手札が無くなります。
出すかどうかは、三点目が動くかで決めます。
どの過去を選ぶか
持っている過去のうち、どれを出すかを決めます。
三点目に直接つながるものを選びます。 行動が変わる理由になっている過去です。
一場面で描けるものを選びます。 説明が要る過去は、回想の中でまた説明になります。
現在の場面と形が似ているものを選べます。 同じ場所、同じ動きだと、つながりが見えます。
| 選ぶ目 | 満たすこと |
|---|---|
| つながり | 行動が変わる |
| 長さ | 一場面で描ける |
| 形 | 現在と似ている |
三つそろわなくて構いません。 一つ目が満たせれば効きます。
どこへ差し込むかは後で決められる
入れる位置は、効く先を決めたあとで選べます。
行動の直前に置くと、つながりが見えやすくなります。 置き場所はそこに限りません。
かなり手前へ置いておく形もあります。 後で効いてくる置き方です。
位置を動かしても、三点の組は変わりません。
入る合図と出る合図
過去へ移ったことと、現在へ戻ったことが分かる形にします。
入る合図を一つ決めます。 枠の形、画面の調子、人物の視線のどれかで足ります。
出る合図は入る合図と対にします。 同じ手を使うと、戻ったことが伝わります。
合図を毎回変えません。 一本の中で固定すると、読み手が覚えます。
合図を置かない作りもあります。 服装や場所の違いで分かるなら、それで足ります。
戻った先は、差し込む前と同じ場面にします。 別の場面へ戻ると、回想がどこで終わったか読めません。
時系列を整理する記事との位置
起きた順と見せる順を分けて並べる記事は、別の記事が受け持っています。
あちらは全体の並べ替えを扱う話で、こちらは一つの過去をどこへ効かせるかの話です。
入れ替えが多い作りなら、そちらが先になります。 ここでは一組だけを見ます。
一本のなかで併せて使えます。
設定を出しすぎない記事との違い
説明の行き先を選ぶ記事は、別に置いてあります。
あちらは説明の行き先を選ぶ話で、こちらは過去の場面が行動へ効くかを見る話です。
どちらも出す量の話ですが、対象が違います。 設定か、過去の場面かです。
設定の量そのものが気になるときは、あちらを開きます。
何度も入れるとき
一本の中で回想を複数入れることがあります。
それぞれに三点目を用意します。 一つでも三点目が無いと、そこで止まります。
同じ過去を二度出す場合は、二度目を短くします。 一度目で渡してあるからです。
続けて入れません。 現在の場面が挟まらないと、どこへ戻るのか分からなくなります。
数が増えたら、出さずに持っておく側へ回せます。 全部を出す必要はありません。
三点目・線・長さを見る
| 見るところ | 確認すること |
|---|---|
| 三点目 | 書いてあるか |
| 線 | 行動まで届くか |
| 長さ | 効き方と分けたか |
| 出さない分 | 残してあるか |
| 比重 | 現在が薄くないか |
三点目だけ、先に一行書いてみる
いま入れたい過去があるなら、戻ってきたあとに何が変わるかを一行書きます。
どの一場面を出すかは後で選べます。 効く先が先です。
その一行が書けたら、今日は十分です。 差し込む位置は、日を改めても間に合います。