COMISTA JOURNAL漫画を描く

漫画の学校背景を描く|場面に必要な情報を選ぶ

公開日

架空の校舎で配置図を先に作り、場面ごとにどこを描くかを決めます。実在の学校や写真は使わず、場所と人物の位置が伝わる分だけを残す考え方を扱います。

「漫画の学校背景を描く」を表したイラスト

教室を描いたのに、どこか分からない

机を並べたのに、学校のどこなのか伝わらないことがあります。

線の量の問題ではありません。校舎のどこを描いているかを、先に決めていないだけです。

架空校舎を上から見た配置図に、四つの区画と人物の位置を置いた図
この校舎はこの記事で作ったものです

配置図は上から見た形

図は校舎を上から見た形です。四つの区画に分けてあります。

黒い点が人物の立つ位置です。 区画のどこに居るかを先に決めます。

区画の名は仮のものです。 作品に合わせて付け替えられます。

どの区画にも丸や印は付けていません。 使う順を決めないためです。

配置図の作り方

配置図は正確である必要はありません。 決めることだけ決まっていれば足ります。

四角を並べるだけで足ります。 形を建物に似せなくて構いません。

区画どうしのつながりを線で引きます。 廊下でつながっているか、外を通るかです。

方角は一つだけ決めます。 どちら側に窓が来るかが決まります。

大きさの比は気にしません。 並び順とつながりが分かれば通ります。

描くもの 描かないもの
区画の四角 正確な形
つながりの線 実際の距離
方角の印 縮尺

四つの区画

区画 そこで起きること
教室 席のやり取り
廊下 すれ違い
昇降口 出入り
中庭 待ち合わせ

四つ全部を描く必要はありません。 場面に出る区画だけで足ります。

区画は足せます。 屋上や部室を加えても構いません。

配置図と場面図をつなぐ

配置図の一区画を取り出して、その場面で見える範囲を描いた図
左が配置、右がその区画の場面です

場面図は、配置図の一区画を取り出したものです。 同じ区画の名を付けてあります。

人物の位置も配置図から持ってきます。 別々に決めると合いません。

見える範囲は区画より狭くなります。 一コマに全部は入りません。

区画をまたぐ場面の扱い

一つのコマに二つの区画が入ることがあります。 扱いを決めておきます。

どちらの区画に居るかを一つに決めます。 人物の立つ側です。

もう一方は、境目だけを見せます。 扉、窓、階段の口などです。

両方を同じだけ描きません。 どちらに居るのか読めなくなります。

配置図の上で、境目に印を打っておきます。 次に同じ組み合わせが出たとき使えます。

場面に要る情報を選ぶ

場面で残す情報の三つを同じ大きさの札で並べた図
三つとも同じ扱いです
残すもの 何が伝わるか
場所の印 どこに居るか
人物の位置 誰が近いか
要る設備 何ができるか

場所の印は一つで足ります。 黒板でも窓でも構いません。

三つとも入れなくても通ります。 前のコマで足りていれば省けます。

配置図を作品をまたいで使う

同じ舞台の話を続けるなら、配置図は作り直しません。

一枚を残して、話ごとに使い回します。 区画が増えたら足します。

使った区画に印を付けておきます。 出ていない区画が分かります。

別の作品で同じ形の校舎を使う場合も、写して構いません。 架空の配置なので、こちらで決められます。

変えた区画は日付を添えて残します。 前の話と食い違ったときに確かめられます。

どこか分からないとき

迷いやすいところを、三つ選びました。 どれも架空の校舎の話です。

三つとも、絵を足していません。配置のほうを決め直しただけです。

区画と人物の位置を確かめる

学校の背景を描いたあとに確認したい5項目のチェックリスト
描き込みの量を測る表ではありません

どの区画かが一つに決まっているか。 二つにまたがると伝わりません。

人物の位置が配置図と合っているか。 別々だとずれます。

場所の印が一つ入っているか。 一つで足ります。

配置図で区画を一つ選ぶ

学校の背景に、実在の校舎は要りません。机を並べる前に、配置図で区画を一つ選ぶこと。

その区画に人物は居るか。場所の印は一つ入っているか。 そこまで決まれば、どこかは伝わります。

設備を省いたままでも構いません。 場所が分かっていれば、それで通ります。

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