縦読みとページ送りの漫画|読みたい環境で選ぶ
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縦スクロールとページ送りは、どちらが優れているかではなく、そのときの環境と好みで選ぶものです。同じ端末・同じ画面の大きさ・同じ向き・同じ通信の状態・比べられる作品条件をそろえたうえで、進め方や区切りの違いを見比べる手順をまとめました。操作の回数だけでは決めません。
どちらが良いかではなく、どちらが合うか
同じ作品でも、縦に続けて流していく形と、一枚ずつ切り替えていく形があります。
どちらが良いかを決めたくなりますが、そこは決まりません。 決まるのは、いまの自分の環境と好みにどちらが合うかだけです。
先に条件をそろえる
ここがこの記事の要です。
| そろえる条件 | そろえない場合 |
|---|---|
| 同じ端末 | 端末の差が混ざる |
| 画面の大きさ | 表示の差が混ざる |
| 画面の向き | 見える量が変わる |
| 通信の状態 | 待ち時間が変わる |
| 比べられる作品 | 作品の差が混ざる |
この五つが同じでなければ、見えた差が形式の差とは限りません。 片方を大きい画面で、片方を小さい画面で見比べても、分かるのは画面の大きさの話です。
そろえられないなら、比べません。 そのまま読んでみて、心地よかったほうを覚えておけば足ります。
そろえた枠の中だけで並べる
条件がそろったら、同じ枠の中に二つを置いて見比べます。
枠の外へ持ち出した比較は使いません。 「前に別の端末で見たときは」という記憶は、条件がそろっていないので比較になりません。
二つは同じ大きさで並べます。 どちらかを先に、どちらかを後に置くこともしません。
見るのは四つ
| 見るところ | 何が違うか |
|---|---|
| 進め方 | 指の動かし方 |
| 区切り | どこで切れるか |
| 見える範囲 | 一度に入る量 |
| 戻りやすさ | 前へ戻る動き |
進め方は、続けて送るのか、区切りごとに切り替えるのかの違いです。手の動きが変わります。
区切りは、話がどこで切れるかです。切れ目の置かれ方で、間の感じ方が変わります。
見える範囲は、一度にどれだけ目に入るかです。画面の大きさとも関わります。
戻りやすさは、少し前をもう一度見たいときの動きです。ここが合わないと、読み返すたびに気になります。
片ページと見開き
一枚ずつ切り替える形の中にも、一面ずつ出るものと、二面が並んで出るものがあります。
どちらで出るかは、作品の側と表示の側の両方で決まります。 二面で読むことを前提に作られていても、画面の都合で一面ずつ出ることがあります。
ここでも優劣は付けません。 見え方が変わるというだけです。
読みたい作品が、合わない形式だったとき
ここまでは二つを見比べる話でした。ただ、多くの作品は片方の形でしか出ていません。 合わない形だったから読まない、というのは惜しい話です。形式は変えられませんが、読み方の側で寄せられます。
| 合わない点 | できること |
|---|---|
| 進め方 | 持ち方を変える |
| 区切り | 読む速さを変える |
| 見える範囲 | 向きを変える |
| 戻りやすさ | 読む場所を変える |
進め方が合わないなら、端末の持ち方を変えてみます。 片手か両手か、どの指で動かすか。同じ形式でも、持ち方で手の負担が変わります。 何回動かすかは変わりませんが、気になり方は変わります。
区切りが合わないなら、読む速さを変えてみます。 続けて流れる形で間が取れないと感じるなら、自分で止めて一息置く。 切り替える形で間が長すぎると感じるなら、続けて送ってしまう。区切りは作品側にありますが、どこで止まるかは読む側で決められます。
見える範囲が合わないなら、画面の向きを変えてみます。 一度に入る量がいちばん変わるところです。向きを変えると表示の出方まで変わることがあるので、両方試してから決めます。
戻りやすさが合わないなら、読む場所を変えることになります。 ここだけは読み方では寄せきれません。同じ作品が別の場所でも読めるなら、そちらの戻り方を確かめる価値があります。
寄せても合わないなら、そこで置いて構いません。 形式が合わなかっただけで、作品が合わなかったとは限りません。 別の形で出たときに読み直せます。
操作の回数で決めない
数えること自体は構いません。 同じところまで進むのに何回動かしたか、というのは分かりやすい手がかりです。
形式に新しい・古いを付けない
どちらも、いま並んで使われている形です。
後から広まった形を「進んだ形」とは書きません。 作品の作り方が違うだけで、置き換わるものでもありません。
同じ作品が両方の形で出ていることもあります。 そのときは、どちらで読みたいかを選べばよいだけです。
端末や世代と結び付けない
持ち運ぶ画面で読む人が縦に流す形を選ぶ、とは限りません。 大きい画面で縦に流して読む人もいます。
年齢で分かれる、という書き方もしません。 手元にある画面と、そのときの過ごし方で変わります。
通勤の途中なのか、家で腰を据えてなのか。 そちらのほうが、形式の選び方には効いてきます。
縦スクロール形式の説明・読む場所の比較の記事との境目
似た話があるので、線を引いておきます。
縦に流す形がどういうものかを説明する話は、別の記事の側です。 そちらはその形の特徴や、作り方の違いを扱います。
この記事が扱うのは、閲覧する環境に合うほうを選ぶところまでです。 形式の成り立ちには入りません。
画面で読む場所の違いを比べる話とも分かれます。 そちらは読む場所そのものの違いで、 ここは同じ場所での形式の違いです。
架空の4例で条件のそろえ方を見る
そろえ方を示すために、仮の場面を4つ挙げます。 実在の作品や画面の話ではありません。
4つとも、条件がそろっていない比較を使っていません。 そろわないものは、比較として数えていません。
比べる前に見ておく
見比べる前に、目を通しておきたいところです。
| 比べる前に | 見ておくこと |
|---|---|
| 端末 | 同じもので見たか |
| 向き | そろえたか |
| 作品 | 比べられる条件か |
| 回数 | それだけで決めないか |
| 選び方 | 好みとして選ぶか |
五つそろわないなら、比べなくて構いません。 読んでみて心地よかったほうを覚えておけば、次に選ぶときの手がかりになります。
結局、形式は「優れているほう」ではなく「その日合うほう」で選ぶ
縦に流す形と一枚ずつ切り替える形を選ぶときにやることは、結局ひとつです。条件をそろえてから、自分に合うほうを選ぶこと。
進め方が合うか、区切りが合うか、一度に見える量が合うか、戻りやすいか。どれも好みの話で、正しい答えはありません。
そして、その日によって変わっても構いません。 立って読む日と、座って読む日で、合うほうが違っても不思議ではありません。