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宇宙を舞台にした漫画を探す|探索・暮らし・未知の物語

公開日

宇宙が出てくることと、宇宙が舞台であることは別です。探索・暮らし・未知という読みたいものの違いと、現実寄りから空想寄りまでの方向の違いを分けて、宇宙設定の作品を選ぶ見方をまとめました。科学の正しさを採点する記事ではありません。

「宇宙を舞台にした漫画を探す」を表したイラスト

宇宙が出ることと、宇宙が舞台であること

宇宙の漫画が読みたい。そう思って探すと、宇宙船や星の絵が表紙にある作品をまとめて候補にしてしまいます。

でも、宇宙が出てくることと、宇宙が物語の舞台であることは別です。 一場面だけ宇宙に行く作品と、宇宙での時間そのものを描く作品では、読むと別物になります。

同じ大きさの三つの区画の上に、読みたいもののカードを置いた図
区画の並びに順位はありません。カードはどの区画にも置けます

違いは、宇宙が中身の一つなのか、外側の枠なのかです。 外側が宇宙のときにはじめて、その中で何を読むかという話になります。

宇宙が中身の一つである場合と、外側の枠である場合を並べた図
枠の大きさは同じです。入れ子の関係が違います

そしてもうひとつ。宇宙で何を読みたいのかも、作品ごとに違います。 探索を読みたいのか、宇宙での暮らしを読みたいのか、未知の存在との関わりを読みたいのか。そこを先に決めると、選びやすくなります。

表紙の星・SF表記・用語の多さを舞台の条件にしない

先に、混ざりやすいところを外しておきます。

見たいのは、宇宙という舞台で何が描かれているかです。

宇宙で何を読みたいか

まず、読みたいものを三つに分けます。

探索・暮らし・未知を同じ大きさのカードで並べた図
並びに順位はありません

探索が中心なら、まだ行っていない場所へ向かう時間が長くなります。 着くまで、着いてから、何が分かるか。そこに紙面が使われます。

暮らしが中心なら、宇宙にいることが前提になります。 食べる、働く、移動する、誰かと過ごす。日々の積み重ねが物語になります。

未知が中心なら、分からないものとの距離が主題になります。 出会うのか、通じ合えるのか、そもそも何なのか。答えが出ないまま進むこともあります。

見る軸 確認ポイント
探索 未知の場所や現象が中心か
暮らし 宇宙の日常や仕事が中心か
未知 異なる星の生命が中心か
現実寄り 現実の技術を意識するか
空想寄り 架空技術を大きく使うか

三つが混ざっている作品のほうがふつうです。 どれが手前に来ているかを見れば足ります。

探索は一つではない

探索と言っても、何を探しているかで読み心地が変わります。

探すもの 読みどころ
未知の場所 はじめて着く
未知の生命 出会いと接触
未知の現象 説明のつかなさ
新しい航路 道をつくる
宇宙空間 空間そのもの

探索は冒険とは限りません。 測って記録するだけの静かな探索もありますし、行くこと自体が仕事として描かれることもあります。

宇宙での暮らしを読む

宇宙にいることが前提の作品では、日々の場面が積み上がっていきます。

宇宙での暮らしの中身を同じ大きさの枠で並べた図
並びに順位はありません

食事、仕事、移動、住む場所、人とのやりとり、共同生活。どれも地上の話と同じように描かれますが、置かれている場所が違うだけで見え方が変わります。

未知の存在をどう扱うか

異なる星の生命、未知の文明、正体の分からない現象。宇宙を舞台にすると、これらが自然に出てきます。

読むときに見るのは、その存在が現実にいるかどうかではありません。 作品の中でどう置かれているか、登場人物がどう向き合うかです。

帰れる距離か、帰れない距離か

中心と方向のほかに、この舞台にだけある軸があります。距離をどう置いているかです。 宇宙は遠さそのものが物語の材料になるので、どれくらい離れた場所を扱うかで、登場人物が引き受けるものが変わります。

距離の置き方 物語に入るもの
往復できる 帰る場所が残る
片道になる 戻れない選択
世代をまたぐ 受け継ぐ話
距離を消す 移動が軽くなる

往復できる距離を扱う作品では、帰る場所が残ります。 行って、調べて、戻る。区切りが付くので一話ごとに読みやすく、仕事として描かれることも多い形です。 暮らしが中心の作品とも噛み合います。

片道の距離を扱う作品では、出発が選択になります。 戻らないと決めた人たちの話になるので、残してきたもののほうが繰り返し出てきます。 探索が中心でも、読み心地は別れの話に近づきます。

世代をまたぐ距離を扱う作品もあります。 着く前に誰かが死ぬ、生まれた人が続きを引き受ける。一人の一生では終わらないので、主人公が入れ替わることがあります。 長い時間そのものが読みどころになります。

距離を消す作品もあります。 一瞬で移動できる手段があれば、遠さは問題になりません。そのぶん行き先の数を増やせるので、一話ごとに別の星を扱う作りが取れます。 空想寄りの作品で選ばれやすい置き方です。

紹介文からは、距離の置き方はある程度読めます。 「片道」「帰還」「何年もかかる」といった語が手がかりになり、次々に星が変わる書き方なら距離を消した形です。 方向の軸とは別に確かめておくと、外しにくくなります。

現実寄りと空想寄りは、方向の違い

ここがこの記事の要です。

現実寄り・中間・空想寄りの三区画に、同じカードを置き分けた図
区画の並びに順位はありません。同じカードがどの区画にも置けます

現実寄りの作品は、いま知られている宇宙の環境や技術を意識して描かれます。 宇宙船の動き、軌道、通信にかかる時間、そこでの生活や仕事。制約がそのまま物語の材料になります。

空想寄りの作品は、架空の技術や未知の設定を大きく使います。 遠くへ一気に移動する手段、独自の文明、特別な力、広い宇宙社会。制約よりも広がりが材料になります。

そのあいだもあります。 現実に近い部分と、架空の部分が混ざっている作品のほうがむしろ多いくらいです。

科学の正しさは判定しない

宇宙を扱うと、描写が正しいかどうかを言いたくなります。この記事ではそこを扱いません。

現実寄りと書くときも、それは「現実を意識して描かれている」という意味です。 「科学的に正しい」という意味ではありません。

生存の描写を安全の根拠にしない

宇宙では、生き延びること自体が緊張の源になります。ただし、そこは作品の中の話です。

酸素の確保、真空への対処、放射線への備え、宇宙服の扱い、緊急時の手順。どれもこの記事の範囲外です。 作品の中に出てきても、現実の行動の手引きにはしないでください。

方向を書くときは、そう見た根拠も残す

気になった作品を書き留めるときは、確かめたことと、まだ確かめていないことを分けて書きます。

そのうえで、現実寄りか空想寄りかを書くなら、そう見た根拠も一緒に残します。 何が作品の中心だったのかも添えておくと、あとから見直せます。

架空例で中心と方向の組み合わせを見る

中心と方向の組み合わせを、こちらで四通り作ります。どの作品のことでもありません。

4つとも、宇宙が出るかどうかでは分けられません。 何が中心で、どちらの方向に寄っているかで別の作品になります。

体験別・SF読み切り・異世界ものの入口との境目

同じ棚に並びがちな入口との差を、書き分けておきます。

読みたい体験から分野を選ぶ見方は、その手前の話です。 あちらは分野そのものを決める段階で、こちらは宇宙という舞台の中で何を読みたいかに集中しています。 総論には戻りません。

SFの読み切りを探す見方とも別です。 あちらは短い作品を、設定の型や読んだあとに残る問いから選ぶ話でした。こちらは長さを問わず、宇宙という舞台そのものを軸にしています。 SF全般の説明もしません。

異世界や魔法の作品を選ぶ見方とも分かれます。 空想寄りの作品を扱いますが、軸はあくまで宇宙という舞台です。 架空の要素が多いからといって、そちらの棚に寄せません。

中心と方向を決める前に見る5点

開く前に、さっと確かめておきたいところです。

宇宙を舞台にした漫画を探す前に確認したい5項目のチェックリスト
全部そろわないことのほうが多いです
見るところ 確認すること
舞台 宇宙が主題か
中心 探索か暮らしか
方向 現実寄りか空想寄りか
根拠 公式で確認したか
範囲 どこまで読んだか

結局、宇宙ものは「宇宙が出るか」ではなく「中心と方向」で選ぶ

宇宙の漫画を探すときにやることは、結局ひとつです。宇宙で何を読みたいのかを先に決めること。

知らない場所へ向かう時間を読みたいのか、そこでの日々を読みたいのか、分からないものとの距離を読みたいのか。そこが決まっていれば、表紙の星の絵で選ばずに済みます。

そして、現実寄りと空想寄りは順位ではありません。 今日はどちらを読みたいか、というだけの違いです。合わなかった作品も、別の日には別の方向から目に入るかもしれません。

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