縦読み漫画の間隔を調整する|スクロールの間を作る
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縦にスクロールする形式では、コマとコマの空きがそのまま間になります。同じ三つのコマについて縦の間隔だけを変えた二列を並べ、間隔・送り量・コマ位置の三つを実際に測って比べます。広いほど良いという関係ではありません。
スクロールしても間が生まれない
縦に並べたコマを読み返すと、次々と流れて止まらないことがあります。
コマの中身は問題ありません。 あいだの空きが足りていないだけです。
そこで、間隔だけを変えて比べます。 絵を描き直す前に測れます。
縦で測れる三つ
| 測るもの | 何を表すか |
|---|---|
| 間隔 | コマの空き |
| 送り量 | 画面が動く量 |
| 位置 | コマの始まり |
間隔は、コマとコマのあいだの空きです。 読むときの待ち時間はここで決まります。
送り量は、その列を読み切るまでに画面が動く総量です。 間隔を広げると増えます。
位置は、各コマが列の上からどこで始まるかです。 三つのうち一つでも動けば並びが変わります。
同じ場面を二つの間隔で
二列のコマは、間隔だけを変えた同じ中身です。 配信されている作品から起こしたのではありません。
コマの中身も高さも二列で同じです。 変えたのは空きだけです。
左の列は空きを詰め、右の列は空けています。 同じ三コマでも読む速さが変わります。
絵を一つも描き直さずに、待ち方だけを動かせます。
測った値を並べる
この図の座標で測ると、間隔は 16 と 64 です。 コマの高さはどちらも 72 です。
列を読み切るまでの送り量は 248 と 344 になります。 差は 96 です。
二つ目のコマは、上から 88 と 136 の位置で始まります。 間隔の差がそのまま位置の差です。
数字はこの図の座標のもので、画面の実寸ではありません。
広いほど良いのではない
ここで押さえるのは、絵を変えずに間隔だけを動かすことと、三つを測って比べることの二つです。
間隔を何段に分けるか
空きの値をいくつ用意するかを決めておくと、毎回測らずに済みます。
二段。 詰める値と空ける値の二つです。いちばん扱いやすい形です。
三段。 詰める・ふつう・空けるです。長い作品で使えます。
四段以上。 隣の段との差が読み取れなくなります。
| 段の数 | 使いどころ |
|---|---|
| 二段 | 短い作品 |
| 三段 | 長い作品 |
| 四段以上 | 差が読めない |
段を決めたら、その値だけを使います。 場面ごとに新しい値を作ると、比べられません。
詰める場面を先に決める
やりとりや動きの途中は、詰めるほうが働きます。
先に詰める場所を決めると、残りが空ける候補になります。 全部を空けずに済みます。
詰めた直後の一箇所を空けると、そこで止まります。 差が効きます。
詰める場所は場面が決めます。
決めた間隔を記録に残す
一度決めた値は、作品の中で使い続けます。 残し方を決めます。
段ごとの値を書きます。 詰めるが何、空けるが何、という形です。
どの場面でどの段を使ったかを控えます。 次の話で同じ場面が来たとき使えます。
確かめた画面の高さも書きます。 いちばん縦の短い端末の値です。
話をまたいで値を変えません。 変えると、同じ作品の読み心地が揃いません。
画面の高さで見え方が変わる
同じ間隔でも、画面が縦に長い端末では短く感じます。
一度に見える範囲が広いからです。 空きが画面に収まってしまいます。
確かめるときは、いちばん縦の短い端末で見ます。 そこで足りていれば他でも足ります。
画面ごとに作り分けなくて構いません。
縦読みのネームの記事は区切りの話
画面単位で流れを確認する記事は、区切りの位置を決める側にあります。
あちらは画面の境目、ここはコマとコマの空きです。
境目が決まっていれば、間隔はその中で調整できます。 区切りを決めるのが先の工程です。
境目が決まっていれば、そのまま続けられます。
コマの寸法の記事とは測る先が違う
一枚ごとの寸法を決める記事は、枠の内側を広げる話です。
向こうが動かすのはコマの面積で、ここで動かすのはコマとコマの空きです。
大きさを変えずに間だけ動かせるのが、この調整です。 二つは別に決められます。
寸法から見直す場合は、先にそちらを通します。
測ったあとに見る三つ
| 測ったあと | 確認すること |
|---|---|
| 間隔 | 二列で違うか |
| 中身 | 同じままか |
| 送り | 総量が変わるか |
一箇所だけ、間隔を二つ試す
いま流れてしまう箇所が一つあるなら、そこの空きだけを二通り用意します。
コマの中身と高さはそのままにします。 変える軸を一つに保ちます。
二つを読み比べると、その場面の空きが決まります。 以降は決めた値を基準にできます。