吹き出しのしっぽを付ける|話している人物を伝える
公開日
三人が同じ場にいる架空の会話で、しっぽをどこから出すと誰の台詞か伝わるかを並べて比べます。口へ向ける決まりも最短距離の正解もありません。
誰が言ったのか分からなくなる
人が増えた場面で、どの台詞が誰のものか読み取れないことがあります。
吹き出しの数が多いからとは限りません。しっぽの根元が、話した人を指していないだけです。
しっぽの根元が話した人を指す
図の吹き出しから出ている細い三角が、しっぽです。
根元が向いている側にいる人が、話した人です。 先ではなく根元を見ます。
しっぽはほかの人物に重ねていません。 重ねると誰の台詞か分からなくなります。
人物の位置は二枚とも同じです。 しっぽの向きだけを変えました。
形で声の種類を分ける
しっぽの向きとは別に、形そのものでも情報を渡せます。
ふつうの三角。 声に出して言った台詞です。
丸をつなげた形。 心の中の言葉です。しっぽを出さない形とも組み合わせられます。
細く短い形。 小声やつぶやきです。
ぎざぎざの形。 叫びや、離れた場所からの声です。
| しっぽの形 | 読まれ方 |
|---|---|
| 三角 | 声に出した |
| 丸つなぎ | 心の中 |
| 細く短い | 小声 |
| ぎざぎざ | 叫び |
作品の中で対応を固定します。 途中で変えると、読む側が覚え直します。
見るのは三つ
| 見るところ | 確かめること |
|---|---|
| 根元の向き | 誰を指すか |
| 通り道 | 重なっていないか |
| 形 | 場面に合うか |
根元の向きだけで足りることもあります。 三つとも見る決まりはありません。
通り道は、しっぽと人物のあいだのことです。 重なると読み違えます。
向きを変えた形
向きを変えると、話した人が入れ替わって読めます。 吹き出しの位置は同じです。
取り違えて読まれるのは、根元が二人のあいだを向いたときです。 どちらかへ寄せます。
どちらの向きにも印は付けていません。 場面によって選べます。
人物が画面の外にいるとき
話した人がコマに入っていない場面があります。
コマの端へ向けて出します。 外に誰がいるかは、前のコマで分かります。
しっぽを長くします。 遠くから聞こえていることが出ます。
形を変えます。 ぎざぎざにすると、離れた場所からだと読まれます。
前のコマで誰がどちら側にいるかを見せておきます。 見せていないと、外の誰か分かりません。
しっぽを出さない形もある
誰の台詞か明らかなら、しっぽを省けます。 一人しかいない場面などです。
心の声は、しっぽを付けない形で置けます。 形そのもので区別できます。
省いた結果、分からなくなったら戻せます。 後から足せます。
台詞の数としっぽの数は別
一人が続けて言うときは、二つの吹き出しに一つのしっぽでも通ります。 形でつなげます。
人数が増えても、しっぽを人数ぶん出す必要はありません。 話した人のぶんだけです。
出さなかった吹き出しは、前の吹き出しの続きとして読まれます。 そこも選べます。
同じ場面で向きをそろえる
一つの場面の中では、同じ人物のしっぽを同じ側から出します。
人物の位置が変わらない場面では、向きも変えません。 変えると、別の人が話したように読まれます。
カメラが回った場合は、画面の中の位置に合わせます。 人物の左右が入れ替わるので、しっぽも入れ替わります。
入れ替わったことが分かるコマを一つ置きます。 急に向きが変わると読み違えます。
場面が変わったら、また決め直して構いません。 そろえるのは一場面の中だけです。
付け方に迷うとき
引っかかるところを、三つ並べました。 いずれもこしらえた会話です。
三つとも、吹き出しを置き直していません。しっぽのほうを動かしただけです。
根元と通り道を確かめる
根元が話した人を指しているか。 先ではなく根元を見ます。
通り道が別の人と重なっていないか。 重なると読み違えられます。
数を人数に合わせていないか。 話した人のぶんだけで足ります。
しっぽの根元を確かめる
しっぽの付け方に、決まった形は要りません。先の向きではなく、根元がどちらを向いているかを確かめること。
そこに誰がいるか。途中で別の人に重なっていないか。 そこまで見えれば、向きは選べます。
出さないままでも構いません。 明らかな場面なら、省いても伝わります。