漫画の座るポーズを描く|体と椅子の関係
公開日
座った姿が浮いて見えるときは、椅子と触れている場所が決まっていません。骨盤と座面・背中と背もたれ・足裏と床の三点に印を付け、椅子の上に乗っているかを図で確かめます。
座らせたのに浮いて見える
椅子と人物を描いたのに、体が座面から浮いて見えることがあります。
人物と椅子を別々に描いているからです。 触れている場所が決まっていません。
そこで、接触点を先に打ちます。 三点で足ります。
椅子と触れる三つ
| 体の側 | 触れる相手 |
|---|---|
| 背中 | 背もたれ |
| 骨盤 | 座面 |
| 足裏 | 床 |
骨盤は座面の上端に乗ります。 ここが決まると体の高さが決まります。
背中は背もたれの前面に触れます。 離すと前かがみの姿勢になります。
足裏は床に着きます。 椅子が高いと着かない場合もあり、そのときは別の置き方になります。
接触点を椅子の上に置く
椅子も人物もこちらで組みました。売られている家具をなぞったものではありません。
この図では座面の上端が 228 で、骨盤の印も 228 にあります。 数値が同じなので浮きません。
床の線は 300 で、足裏の印も 300 です。 背中の印は背もたれの前面と同じ位置にあります。
三点とも面の上に乗っています。
椅子の種類で変わるところ
触れる三点は同じでも、椅子の形で位置が変わります。
背もたれが無い椅子。 背中の点がありません。上体の傾きが自由になります。
座面が深い椅子。 骨盤が奥へ入ります。膝が前へ出るので、足裏が着きにくくなります。
座面が高い椅子。 足裏が床に届きません。足が浮く姿になります。
床に直接座る場合。 座面が床と同じ高さです。骨盤と床の点が一つになります。
| 椅子の形 | 消える点 |
|---|---|
| 背もたれ無し | 背中 |
| 座面が高い | 足裏 |
| 床に座る | 座面と床が同じ |
点が減っても、残った点は面に乗せます。 減ることと浮くことは別です。
背もたれと膝は別に決まる
三つは別々に決められます。
背中を離したまま、骨盤と足裏だけ合わせることもできます。 前かがみの姿勢になります。
膝の角度は座面の高さで決まります。 先に座面を置くと迷いません。
どれが欠けても浮いて見えます。
正しい座り方は無い
椅子を先に置き、そのうえで接触点を打つ。 手順はこの向きです。
接触点が合わないときの直し方
印を打ったのに浮いて見えるなら、直す先は三つです。
座面の高さを動かします。 骨盤の位置は変えずに、椅子のほうを上下させます。
上体の傾きを変えます。 骨盤が乗っていても、上体が後ろへ倒れすぎると浮いて見えます。
膝の角度を変えます。 座面の高さに合っていないと、足裏が着きません。
人物のほうを動かすのは最後にします。 椅子を先に決めたのに人物を直すと、また合わなくなります。
椅子を描かない場面もある
画面に椅子が入らない構図があります。
それでも接触点は決めておきます。 見えなくても体の高さが決まります。
下描きの段階だけ椅子を引いて、あとで消すこともできます。 位置の手がかりになります。
椅子が無い場所に座る場面も同じ手順です。
座面の高さで全部変わる
座面が高いと、足裏が床に着かなくなります。
膝の角度も骨盤の位置も一緒に動きます。 先に高さを決めると、あとが揃います。
低い椅子では膝が上がります。 上体の傾きも変わります。
高さから決めると、描き直しが減ります。
足の接地を扱う記事は床の側
足裏の接地点とつま先の向きを扱う記事は、床との関係を見ます。
あちらは床だけ、ここは椅子と床の両方です。
足が着かない座り方では、そちらの見方は使いません。 対象が違います。
立った姿で浮いている場合は、そちらを開きます。
全身の据わりを見る記事は立った姿
頭身と重心を扱う記事は、立った姿の据わりを扱います。
あちらは重心の線、ここは椅子との接触点です。
座ると体重は椅子へ移ります。 重心の見方はそのままでは使えません。
立ち姿から整えたい場合は、そちらが先になります。
置いたあと三つを確かめる
| 置いたあと | 確認すること |
|---|---|
| 骨盤 | 座面に乗るか |
| 背中 | 背もたれに触れるか |
| 足裏 | 床に着くか |
一脚だけ、接触点を打つ
いま浮いて見えるコマが一つあるなら、椅子の座面と床の線だけを引きます。
そのうえに骨盤と足裏の印を打ちます。 背中は後回しで構いません。
二点が乗れば、そこで直ることが多くあります。 直らなければ背中を足します。