漫画のコマはどの順に読む?迷いやすい配置を図解
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多くの作品では右上から始まって左下で終わりますが、これは唯一の決まりではありません。この記事のためにこしらえたページへ番号を振り、素直な並びと迷いやすい並びを並べて見ます。迷ったときに見る手がかりも四つ挙げました。描く側の話には入りません。
たいていは右上から始まって、左下で終わる
漫画を開いて、どのコマから読めばいいのか一瞬迷うことがあります。
多くの作品では、右上のコマから始まって、左下のコマで終わります。 縦書きの文章と同じ向きです。
ただし、これはどの作品にも当てはまる唯一の決まりではありません。 後ろのほうで書きますが、別の向きで進む作品もあります。
同じ段を先に読み切る
横に並んだコマは、同じ段としてまとめて読みます。
図のページなら、右上の①、その左の②。ここで段が終わるので、下へ降りて右の③、左の④です。
下へ先に降りない、というのがいちばんの目安です。 右の列を上から下へ読んでしまうと、話が飛びます。
ここが分かっていれば、ほとんどのページは迷いません。
縦に長いコマが混じるとき
縦に長いコマが入ると、少し分かりにくくなります。
図のページでは、右側の小さい二つが縦長のコマと同じ高さにそろっています。このとき、右の二つをひとかたまりとして先に読み、それから左の縦長へ進むのがふつうです。
縦長のコマは、右のかたまり全体と横に並んでいる、と見ます。 段の考え方はそのままです。
それでも迷うことはあります。 そのときは次の節の手がかりを使います。
段の切れ目が分かりにくいとき
コマの境目が途中でずれていると、どこまでが同じ段なのかが見えにくくなります。
図に番号を振ってはいますが、この形は作品によって変わります。 番号のほうを覚えるより、次の手がかりで確かめるほうが確実です。
分からないまま二通りに読んでみる、というのも十分にありです。 台詞がつながるほうが、たいてい合っています。
コマの中と外の、読む順
ここまではコマの並びの話でした。迷いはコマの中にも起きます。 一つのコマに吹き出しが二つあるとき、どちらを先に読むか。ここも段の考え方が使えます。
| 何を読むか | 順の見方 |
|---|---|
| 複数の吹き出し | 右上から左下へ |
| コマを跨ぐ台詞 | 跨いだ先へ続く |
| 書き文字 | 絵と一緒に |
| 欄外の文 | 最後でよい |
一つのコマに吹き出しが並んでいるときも、右上から左下へ読みます。 コマの並びと同じ向きです。重なっている場合は、上に乗っているほうが後です。 下にある吹き出しの一部が隠れていれば、隠している側が後から言った言葉になります。
吹き出しがコマの境目を跨いでいることがあります。 そのときは、跨いだ先のコマへ続いて読みます。 跨いでいる吹き出しは、二つのコマが同じ時間の中にあることを示していることが多いところです。段の切れ目が分かりにくいページでは、これが手がかりになります。
絵に書き込まれた文字は、絵と一緒に受け取ります。 効果の文字、背景の看板、心の中の言葉。吹き出しの順とは別の層なので、無理に順番へ組み込まなくて構いません。 目に入った時点で読めば足ります。
コマの外、ページの端に置かれた文は、最後でも構いません。 補いの説明や、書いた人の一言。話の流れには入っていないことが多いので、そのページを読み終えてから拾えます。 先に読んで先の展開に触れてしまうこともあるので、後回しが安全です。
ここでも、迷ったら台詞でつなぎ直します。 二つの吹き出しを両方の順で読んで、会話として成り立つほうが合っています。 コマの並びと同じ確かめ方です。
迷ったときに見る四つ
| 手がかり | 見ること |
|---|---|
| 段 | 同じ高さに並んでいるか |
| 台詞 | つないで会話になるか |
| 絵 | 同じ動きの続きか |
| 端 | 始まりと終わりの位置 |
いちばん確実なのは台詞です。 順に読んで会話として成り立つなら、その順で合っています。
絵のつながりも使えます。 手を上げた次のコマで手が下りていれば、その二つは続いています。
四つ見ても片が付かない場合もあります。 そのときは、そのページは決まっていないのだと思って、先へ進んで構いません。
右上から左下を唯一の決まりにしない
見たいのは、そのページの中で、どこがつながっているかだけです。
唯一の決まりがあるわけではない
共通の取り決めがどこかにあって、全部の作品がそれに従っている、という状態ではありません。
多くの作品が似た並びになっているのは、そのほうが読み慣れた人に届きやすいからです。 決まりというより、積み重なった慣れに近いものです。
だから、外れている作品を間違いとは呼びません。 その作品はその作品の並びを持っています。
この記事の書き方も、目安どまりにしてあります。
左から右へ進む作品もある
日本の外で作られた作品には、左から右へ進むものが多くあります。
そのまま日本語にしたものは、左上から始まって右下で終わります。 開き方も逆になります。
訳したときに、並びを入れ替えてあることもあります。 その場合は右上から始まります。
最初の数ページを見れば、どちらの向きかはすぐ分かります。 始まりのコマが右上か左上か、それだけです。
縦に流れる作品は、また別
画面を下へ送って読む作品では、段という考え方そのものが要りません。
上から下へ一本で並んでいるので、迷うところがほとんどありません。 そのかわり、横の並びによる読み方は使われません。
どちらが楽かは、その人とその場面しだいです。 ここで上下を付けることはしません。
形式そのものの比べ方は、別の記事が受け持っています。
描く側の話には入らない
扱うのは、ページを追う側の目線に限ります。
どう区切るか、どの大きさにするか、どう並べれば読みやすくなるか。そうした作り方の話は、ここでは一切扱いません。
図のページも、作り方の見本ではありません。 番号を追うためだけに置いた枠で、中身も入れていません。
描くほうに関心があるなら、そちら向けの記事のほうが役に立ちます。 ここで得られるのは、読むときの目安だけです。
迷ったまま進んでも大丈夫
読む順を一度間違えても、たいていすぐ気づきます。
会話が噛み合わない、絵の流れが飛ぶ。そう感じたら、その段だけ戻って読み直せば済みます。
全部を正しい順で読み切らないと分からない、ということもほとんどありません。 次のページでつながります。
気楽に進めて構いません。 迷うページは、たいてい一冊に数えるほどしかありません。
確かめるときに見るところ
| 見るところ | 確認すること |
|---|---|
| 向き | 右上から始めたか |
| 段 | 段を読み切ったか |
| 手がかり | 迷ったら見たか |
| 例外 | 別の向きの作品か |
| 作り方 | 読む話に留めたか |
迷うページは、台詞でつなげば決まる
いま手元にある一冊を開いて、どこか一ページだけ、コマを指で順になぞってみます。
右上から始めて、同じ段を左へ。段が終わったら下へ降ります。
一度なぞっておくと、次からは考えずに追えます。 迷うページに当たったときだけ、四つの手がかりを思い出せば足ります。