COMISTA JOURNAL漫画を描く

漫画のページ数が超過したときの削り方

公開日

同じ一場面に削除・統合・省略・短縮を当てて、中身がどう残るかを並べて比べます。どれが正解かは決めませんし、超過したら必ず削ると決まっているわけでもありません。

「漫画のページ数が超過したときの削り方」を表したイラスト

入れたいものが枚数に収まらない

組み上げてみたら、決めた枚数を越えているということがあります。

書きすぎたからとは限りません。どう減らすかの選び方が一つしかないだけです。

元の並びを上に置き、その下に同じ並びを四通りに変えた形を重ねた図
上が元の並びです

上の並びが元の形

図のいちばん上の一列が、減らす前の並びです。

その下の四列は、同じ並びに別々の減らし方を当てたものです。 元は変えていません。

四列は上下に重ねてあります。 左右に並べると、どれが元か分からなくなるためです。

どの列にも丸や印は付けていません。 正解の列を作らないためです。

削除・統合・省略・短縮の四つ

減らし方 中身はどうなるか
削除 出さない
統合 一つにする
省略 後で出す
短縮 短く言う

四つのうち、中身が消えるのは削除だけです。 ほかの三つは形を変えています。

図では減らし方の横に、中身がどうなるかを添えてあります。 段の名前と対になっています。

図では削除と省略が同じ長さに見えます。 違うのは、中身が後で出るかどうかです。

枚数の減り方は四つとも違います。 同じだけ減るわけではありません。

別の場面でも同じ四通り

別の元の並びに、同じ四通りを当てた図
どの列にも印は付けていません

元を変えても、四つの当て方はそのまま使えます。 場面ごとに向き不向きが変わるだけです。

同じ手が両方で効くとは限りません。 前の場面で使えた統合が、次では使えないこともあります。

二枚とも枠の取り方は変えていません。 どちらかを手本に見せないためです。

削る前に決めておく三つ

削る前に決めておく三つを同じ大きさの札で並べた図
上限は数字でなくて構いません
先に決めること どう使うか
残す出来事 動かさない
削れる説明 後ろへ回す
入る枚数 上限だけ

残すものを先に決めると、迷いが減ります。 削る側から考えずに済みます。

三つに順序はありません。 決めやすいところから決められます。

どの手から当てるか

四つのうち、どれから試すかで手戻りが変わります。

短縮から当てます。 中身が消えず、並びも変わりません。いちばん戻しやすい手です。

次に省略です。 後で出す場所さえ決まれば、中身は残ります。

次に統合です。 二つが一つになるので、後から分け直せます。

削除は最後です。 中身が消えるので、戻すには控えが要ります。

当てる順 中身
短縮 残る
省略 後で出す
統合 まとまる
削除 消える

この順でなければならない決まりはありません。 明らかに要らない場面があれば、削除から入れます。

減らしても戻せる形にする

消した中身は別のところへ控えておけます。 戻したくなったときに探さずに済みます。

統合した二つは、後からまた分けられます。 一度まとめても固定ではありません。

後で出すと決めたものは、出す場所まで書いておきます。 決めておかないと落ちます。

統合できる二場面の見つけ方

四つのうち、統合はいちばん見つけにくい手です。

同じことを伝えている二場面を探します。 場所が違っても、渡している情報が同じなら重なりです。

同じ人物が同じ相手と話す場面を探します。 二度目は一度目にまとめられることがあります。

移動の場面を探します。 着いた先の場面へ吸収できることがあります。

まとめた結果、片方の情報が落ちていないか見ます。 落ちるなら統合ではなく削除です。

見つからなければ、統合は使えません。 無理にまとめると場面が壊れます。

ページが余る側は扱わない

ここで扱うのは、越えたときの減らし方だけです。 足りないときの足し方は別の話です。

減らす手をそのまま裏返しても足す手にはなりません。 見るところが違います。

枠そのものを変えられるかどうかも、ここでは決めません。 決まっている前提で進めています。

越えている量で選び方が変わる

どれだけ越えているかで、当てる手が変わります。

一枚か二枚。 短縮と省略で届きます。並びを変えずに済みます。

数枚。 統合が要ります。場面の数そのものを減らします。

大きく越えている。 削除まで入ります。残す出来事を決め直すところから始めます。

先に越えている量を数えます。 量を見ないまま削ると、削りすぎることがあります。

越えた量が分からないなら、組み上げてから測れます。

どれを当てるか迷うとき

選びあぐねるところを、三つ並べました。 いずれも作りごとの場面です。

三つとも、枚数から決めていません。中身の残り方から選んでいます。

残す出来事が残っているか確かめる

減らし方を当てたあとに確認したい5項目のチェックリスト
減った枚数を測る表ではありません

残す出来事が残っているか。 ここが落ちていたら、当て方を変えます。

消した中身を控えてあるか。 控えがあれば、戻せます。

後で出すものに出す場所があるか。 場所がないと、そのまま落ちます。

一場面だけ四通り当ててみる

枚数を収めるのに、決まった型は要りません。一場面を取り出して、四つの減らし方を当ててみること。

中身は消えるのか、形が変わるのか。戻せるのか、戻せないのか。 並べれば、選ぶ材料になります。

当てずに元のままでも構いません。 四つのうち、どれも選ばないという結果もあります。

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