漫画のページ配分を決める|見せ場から逆算する
公開日
頭から順に割り当てると、終わりに枚数が残りません。見せ場に要る分を先に取り、そこから前後へ配る順序を扱います。枚数そのものは扱わず、どの順で決めるかだけを見ていきます。
頭から割ると、終わりで足りなくなる
最初の場面から順に枚数を当てていくと、後半にしわ寄せが来ることがあります。
見せ場へ着いたときには、残りが少なくなっています。 一番使いたいところが縮みます。
そこで、配る順序を変えます。 見せ場に要る分を先に取り、残りを前後へ回します。
全体・見せ場・必要な場面・余白・調整
| 順 | 決めること |
|---|---|
| 全体 | 使える枚数 |
| 見せ場 | 先に取る分 |
| 必要な場面 | 落とせない分 |
| 余白 | 空けておく分 |
| 調整 | どこから削るか |
枚数の数字はここでは出しません。 決める順序だけを見ます。
見せ場を先に取るのは、そこが一番動かせないからです。 削ると話の山が消えます。
余白の段を飛ばさないでおきます。 空けておかないと、あとで削る先が無くなります。
見せ場から前後へ配る
図の帯には、枚数の数字を入れていません。 特定の長さを基準に見せないためです。
最初に取るのが見せ場です。 帯の前寄りか後ろ寄りかは、その話が決めます。
次に、落とせない場面を置きます。 ここまでで埋まらなければ、見せ場を薄くするか場面を減らします。
最後に余白を残します。 残らないなら、その配分はまだ収まっていません。
溢れたときに当てる順序
溢れたときに最初へ手を付けるのは余白です。
次が、落とせないと書いた場面のうち一番弱いものです。 そこで一度立ち止まります。
見せ場を削るのは最後にします。 先に削ると、何のための配分だったか分からなくなります。
それでも収まらないときは、場面そのものを減らします。
比率を決め打ちにしない
手元に置きたいのは、見せ場を先に取ることと、余白を残しておくことの二つです。
見せ場に要る分をどう見積もるか
先に取ると決めても、どれだけ取るかが残ります。
見せ場の中で起きることを書き出します。 選ぶところ、動くところ、結果が出るところです。
書き出した数だけ場面が要ります。 一つを一枚に詰めると、そこだけ速く読まれます。
前後の場面より厚く取ります。 同じ厚さだと、そこが見せ場だと分かりません。
取りすぎたら、あとで余白から戻せます。 先に厚く取っておくほうが動かせます。
数えずに「多め」で置いても構いません。 順序さえ守れば後から調整できます。
余白は削る先として先に取る
全部を場面で埋めると、あとで動かせなくなります。
削る先が無いと、見せ場から削ることになります。 そこを避けるための余白です。
余白の分をどこへ置くかは決めなくて構いません。 帯の上で名前を付けずに空けておけます。
使わずに済んだら、そのまま場面へ回せます。
落とせない場面をどう決めるか
見せ場の次に置く「必要な場面」を選びます。
見せ場に要る前提を渡す場面は落とせません。 無いと見せ場が読めません。
人物が変わるきっかけになる場面も落とせません。 変化が飛びます。
それ以外は落とせる側へ回せます。 落とせない場面が多いほど、余白が減ります。
落とせないと書いた場面が多すぎるなら、もう一度見ます。 半分以上が落とせないなら、まだ選んでいません。
弱いものから順に並べておきます。 溢れたときに、どこから削るかが決まります。
枚数ごとの組み立ては別の記事
八枚・十六枚・三十二枚それぞれの組み立て方は、別の記事が受け持っています。
あちらは決まった枚数での並べ方を具体に見せる話で、こちらは枚数を問わない決める順序の話です。
先に順序を押さえてから、枚数ごとの記事へ行くと重なりません。 逆でも構いません。
ここで枚数の完成例を作らないのは、そのためです。
超過したときの削り方との違い
入りきらなくなってから枚数を減らす記事は、別に置いてあります。
あちらは出来上がったものを削る話で、こちらは描く前に配る話です。
時点が違います。 前に置くのか、後に当てるのかの差です。
前と後で続けて使えます。
配ったあとに書き留めること
帯の上で配り終えたら、次の工程へ渡すものを残します。
見せ場に取った分を書きます。 描き始めてから縮めないためです。
落とせないと決めた場面を並べます。 削る段になって迷いません。
余白をどれだけ残したかを書きます。 使い切ったかどうかが後で分かります。
書き留めずに描き始めると、配った順序が残りません。 頭から割ったのと同じ形に戻ります。
順・余白・必要分を見る
| 見るところ | 確認すること |
|---|---|
| 順 | 見せ場が先か |
| 余白 | 残してあるか |
| 必要 | 落とせない分か |
| 比率 | 固定してないか |
| 枚数 | 決め打ちでないか |
見せ場に要る分だけ、先に取ってみる
いま作りたい話が一本あるなら、見せ場に要る分を先に取ります。
そこだけを帯の上に置きます。 前後は手つかずのままで構いません。
取れたら今日はそこまでで足ります。 前後へ配るのは、次に開いたときからで構いません。