漫画原稿の最終チェック|抜け・順序・文字を確認する
公開日
仕上げた原稿を読み合わせ、抜けとページ順と文字を確かめる手順をまとめます。投稿先の画面での見え方は扱わず、原稿そのものが完成しているかだけを見ます。
描き終えたはずなのに、見落としが出る
最後まで描いたのに、白いコマや入れ忘れた台詞が残っていることがあります。
注意が足りないからとは限りません。何を見るかを決めずに、通して眺めているだけです。
見る対象を三つに分ける
通して眺めると見落とします。一度に一つだけ見るほうが見つかります。
三周することになりますが、戻りは減ります。 直す場所がまとまるためです。
順番は入れ替えられます。 文字から見ても構いません。
どの対象にも丸や印は付けていません。 見る順を決めないためです。
三周する順番
三つを見る順は自由ですが、決めておくと戻りが減ります。
抜けから見ます。 白いコマが残っていれば、そこを描くまで他の確認が無駄になります。
次に順序を見ます。 並びが変われば、見開きの位置も変わります。
最後に文字を見ます。 並びが決まってから読まないと、二度読むことになります。
| 周 | 見る対象 | 理由 |
|---|---|---|
| 一周目 | 抜け | 描き足しが出る |
| 二周目 | 順序 | 並びが決まる |
| 三周目 | 文字 | 最後に読む |
確認する三つ
| 見る対象 | 何を探すか |
|---|---|
| 抜け | 白いコマ |
| 順序 | ページの並び |
| 文字 | 入れ忘れと誤り |
抜けは遠目で見つかります。 白い面が残っているためです。
文字は声に出すと見つかります。 目で追うと読み飛ばします。
読み合わせの三つの手
| やり方 | 見つかるもの |
|---|---|
| 声に出す | 文字の誤り |
| 指でたどる | コマの飛び |
| 日を置く | 全体の違和感 |
声に出すと、目で追うより遅くなります。 その遅さが効きます。
指でたどると、読む順がそのまま見えます。 飛びが分かります。
直しはまとめて行う
見つけるたびに直すと、通し読みが途切れます。
一周する間は直さず、書き留めるだけにします。 場所と内容の二つで足ります。
一周終えてから、まとめて直します。 同じ工程の直しが並ぶので、道具を持ち替えずに済みます。
直したあとに、その周だけをもう一度通します。 直した拍子に別のものが崩れることがあります。
書き留めた紙は、直し終えるまで残します。 直した印を付けると、残りが分かります。
ページの並びを別に見る
並べ替えは原稿の上で確かめます。 頭の中だと入れ替わります。
最初と最後を先に固定します。 間の入れ替えが楽になります。
綴じの向きも一度だけ見ます。 途中で変えると全部ずれます。
どこで区切るか
直しは、探せばいくらでも出てきます。 区切りを先に決めておきます。
三周を一巡と数えます。 一巡して出なくなった対象は、その回はもう見ません。
二巡目で出るものは書き留めて、直すかどうかを決めます。 全部直さなくて構いません。
直さないと決めたものも残します。 次の作品で気をつける場所になります。
区切りを決めていないと、出す日が決まりません。 決めてあれば、残りがあっても出せます。
見落としが続くとき
見落としやすいところを、三つ書き留めておきます。 どれも自作の原稿での話です。
三つとも、描き直していません。見る対象を一つに絞っただけです。
三つの対象を見たか確かめる
抜けを遠目で探したか。 白い面はそれで見つかります。
順序を原稿の上で確かめたか。 頭の中だと入れ替わります。
文字を声に出して読んだか。 目で追うと飛ばします。
縮めて白い面を探す
最終チェックに、長い時間は要りません。仕上げたら、まず縮めて白い面を探すこと。
そこに抜けは残っていないか。ページの順は原稿の上で合っているか。 そこまで見えれば、次は文字だけで済みます。
直しが残ったままでも構いません。 どこを直すかが分かっていれば、それで進みます。