漫画の三幕構成|出来事と人物の変化を整理する
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三つの幕に区切って、その継ぎ目で何が変わったのかを見ていきます。幕の長さも転換点の位置も決まっていませんし、三幕でなければ物語にならないということもありません。
区切ってみると、変化が見える
書き上げた話を読み返しても、どこで何が変わったのか分からないことがあります。
全部つながって見えるからです。いったん区切ってしまうと、継ぎ目で起きたことが浮きます。
転換点は継ぎ目にまたがる
図で転換点の札が二つの幕にまたがっているのは、そこが境目そのものだからです。
前の幕の終わりでもあり、次の幕の始まりでもあります。 どちらか片方には入りません。
幕の箱は三つとも同じ太さにしてあります。 中心の幕を重く見せないためです。
箱の長さも、割合を表していません。 目盛りは描いていません。
鍵束の短編を三つに区切る
| 区切り | この短編での中身 |
|---|---|
| 一つめ | 鍵束を見つける |
| 継ぎ目 | 合う鍵がない |
| 二つめ | 一本ずつ試す |
| 継ぎ目 | 開けないと決める |
| 三つめ | 鍵束を持ち帰る |
継ぎ目には、出来事ではなく「変わったこと」を書きます。 そこが幕の切れ目になります。
変わったことが書けない継ぎ目は、まだ区切りではありません。 その場合は区切る位置を動かせます。
長さが違っても成り立つ
同じ話でも、区切る位置は一通りではありません。 読み返す人によって変わります。
二つの区切り方を同じ形で描いてあります。 どちらかを正しい割合にしないためです。
割合を数字で出していません。 出すとしても、一つの例にすぎません。
幕の数は三つでなくていい
二つに分けても、変わったところは見えます。 継ぎ目が一つあれば足ります。
四つ以上に分ける人もいます。 細かく見たいときは増やせます。
区切らずに読み通しても構いません。 区切るのは、見えにくいときの道具です。
継ぎ目に書ける変化
継ぎ目に書くのは変化ですが、何を変化と呼ぶかが決まらないと書けません。
持っているものが変わる。 手に入れた、失った、どちらでも構いません。
知っていることが変わる。 知らなかったことを知った時点です。
できることが変わる。 立場や権利が動いた場合も入ります。
決めたことが変わる。 やらないと決めていたことをやる、という形です。
| 変化の形 | 継ぎ目での書き方 |
|---|---|
| 持ち物 | 何を得たか |
| 知識 | 何を知ったか |
| 決意 | 何を決めたか |
前と後で一行ずつ書いて、違えばそこが継ぎ目です。
出来事と変化を分けて書く
幕の中に入るのは出来事です。 何が起きたか、という事実です。
継ぎ目に入るのは変化です。 前と何が違ったか、ということです。
この二つを混ぜると、どこが切れ目か分からなくなります。 分けて書くと浮いてきます。
区切ると何が見つかるか
区切ること自体が目的ではありません。 何のために区切るかを置きます。
変化が起きていない区間が見つかります。 継ぎ目が遠いところです。
同じ変化を二度書いている場所が見つかります。 継ぎ目が近すぎるところです。
どの幕が長いかが見えます。 長さそのものは問題になりませんが、そこに何を置いたかは見られます。
見つからなければ、区切らずに進めます。 通して読めているなら道具は要りません。
幕が決まらない三つ
区切りに迷いやすいところを、三つ書き出します。 どれもこちらで用意した架空の例です。
三つのどれも、幕の数を三つに合わせにいっていません。 変化の見える場所を探しています。
書く前に区切るとき
書いたあとで当てるほかに、書く前に区切る使い方もあります。
先に継ぎ目を二つ置きます。 何が変わる話かを先に決める形です。
継ぎ目のあいだを埋めながら書けます。 向かう先が決まっているので止まりません。
書きながら継ぎ目を動かして構いません。 先に置いた位置に縛られません。
先に置いた継ぎ目が最後まで残らなくても構いません。 使い終わったら外せます。
先に置くほうが向くのは、長い話です。 短い話なら、書いてから当てるほうが早く済みます。
継ぎ目に変化を書けたか見る
継ぎ目に変化を書けたか。 ここが空だと、区切りになっていません。
幕の長さを気にしていないか。 割合は、あとから合わせるものではありません。
三つでなくてもよいと思えるか。 数は、見やすさで決めて構いません。
継ぎ目を一つ探す
構成の整理に、決まった割合は要りません。三つに割るのではなく、前と何かが変わった場所を一つ探すこと。
そこで何が変わったのか。その前と後で、人物の持ち物や立ち位置がどう違うのか。 それが書ければ、継ぎ目は決まります。
幕の数は、あとから数えれば足ります。 先にそろえる必要はありません。