漫画キャラクターの顔を描き分ける|輪郭と配置の違い
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輪郭の形とパーツの高さを変えた顔を並べ、どこが違うと別人に見えるかを確かめます。顔の形で性格が決まるわけでも、正しい比率があるわけでもありません。
描き分けたつもりが、同じ顔になる
人物を増やしたのに、髪を変えただけで顔は同じということがあります。
画力の問題とは限りません。輪郭とパーツの高さを、どちらも動かしていないだけです。
線はパーツの高さを見るためのもの
図の顔に横切っている線は、目・鼻・口がどの高さにあるかを見るためのものです。
寸法を決める線ではありません。 比べるために引いてあります。
輪郭以外は動かしていません。 髪も服も入れていません。
どの顔にも上下は付けていません。 見比べるための並びです。
動かせるところ
| 動かすところ | 何が変わるか |
|---|---|
| 輪郭 | 顔の印象 |
| 目の高さ | 落ち着き方 |
| 目の間隔 | 顔の広がり |
| 鼻の位置 | 顔の長さ |
| 口の高さ | あごの見え方 |
一つ動かすだけでも別人に見えます。 全部変える必要はありません。
五つに順番はありません。 動かしやすいところから動かせます。
そろえる基準の決め方
差を作る前に、そろえる場所を決めます。 そろえる線が無いと、同じ作品に見えません。
目の高さをそろえる。 いちばん使いやすい基準です。ここを固定して、残りを動かします。
顔の縦の長さをそろえる。 輪郭の形を変えても、長さが同じなら揃って見えます。
目の大きさをそろえる。 絵柄そのものの基準になります。
| そろえる場所 | 動かせる場所 |
|---|---|
| 目の高さ | 輪郭・鼻・口 |
| 顔の縦の長さ | 輪郭の幅 |
| 目の大きさ | 目の間隔 |
一つ決めれば足ります。 三つ全部そろえると、動かせる場所が減ります。
輪郭だけ変えた形
高さの線は三枚とも同じ位置にあります。 変えたのは外の形だけです。
それでも別人に見えます。 輪郭だけでも描き分けられます。
三枚に順位は付けていません。 並べて比べるためのものです。
人数が増えたとき
二人なら一箇所動かせば分かれます。 人数が増えると足りなくなります。
三人まで。 一箇所ずつ違う場所を動かせば分かれます。
四人以上。 同じ場所を動かした人物が出てきます。二箇所の組み合わせで分けます。
多い場合は、輪郭だけで先に分けます。 高さは後から足せます。
主要な人物から順に決めます。 出番の少ない人物は、似ていても困りません。
全員を等しく離す必要はありません。 同じコマに出る組から離します。
高さだけ変えた形
輪郭は三枚とも同じ形です。 動かしたのは線の位置だけです。
こちらも別人に見えます。 外の形を変えなくても分かれます。
両方動かすと差が大きくなります。 大きければよいわけではありません。
描き分けは差の大きさではない
差が小さくても、そろえた基準があれば見分けがつきます。 高さの線がその基準です。
差を大きくしすぎると、同じ作品に見えなくなります。 そろえる部分も要ります。
どこをそろえてどこを変えるかは、作品ごとに選べます。 決まりはありません。
描き分けを記録に残す
決めた差は、後から思い出せません。 一行で残します。
そろえた基準を書きます。 目の高さなのか、顔の長さなのかです。
人物ごとに、動かした場所を書きます。 「輪郭を丸く」「目を下へ」のような形です。
髪を外した顔を並べた紙も残します。 次に人物を足すとき、既にある差が分かります。
話をまたいでも同じ差を使います。 変えると、同じ人物だと読みにくくなります。
描き分けに詰まるとき
描き分けに詰まるところを、三つ挙げておきます。 どれも自作の顔での話です。
三つとも、画力を上げていません。そろえる線と動かす場所を決めただけです。
髪を外しても分かれるか確かめる
髪を外しても見分けがつくか。 つけば、顔で分かれています。
そろえた基準が一つあるか。 なければ同じ作品に見えません。
顔の形に性格を割り当てていないか。 性格は行動側にあります。
髪を外して並べてみる
描き分けに、正しい比率は要りません。描き足すのではなく、髪を外した顔だけを並べてみること。
それで見分けがつくか。つかなければ、どこを動かすか一つ選ぶ。 そこまで見えれば足ります。
差が小さいままでも構いません。 そろえた基準があれば、分かれて見えます。