漫画の原作・作画とは|クレジットの読み方
公開日
実際に出ている公式のクレジットを三つ開いて読みました。役割の語が入っていない行、「原作」が元になった作品の作者を指す行、役割が三つ並ぶ行。書き方はそろっておらず、肩書だけから仕事の中身は決められません。
名前が二つ並んでいる
作品の題名の下に、名前が二つ並んでいることがあります。
片方が話を作り、片方が絵を描いた。そう読みたくなりますが、そこまで書かれていないことがあります。
そこで、実際に出ている表記を三つ開いて読みました。 書いてある言葉のまま下に置きます。
同じ「原作」が別のものを指す
上は、別の作品をもとにした作品の表記です。 そこでの「原作」が指すのは、元になった作品を書いた人のほうです。
下は、その作品自体の役割を並べた表記です。 こちらの「原作」が指すのは、その作品の物語を書いた人です。
同じ二文字でも、向いている先が違います。 語だけを取り出して突き合わせると、噛み合いません。
どちらを指しているかは、まわりの書き方から読みます。 作品名が添えてあれば、元になった作品のほうです。
見た三つのクレジット
| 見たクレジット | 書かれ方 |
|---|---|
| 名前だけ | 役割の語がない |
| マンガと原作 | 別作品を指す |
| 三つの役割 | 監修まである |
三つとも、公開されているページから書き写しました。 どこで見たかは末尾にまとめました。
上の二つは、同じ運営のサービスの中で見つけたものです。 同じ場所でも書き方はそろっていません。
三つで全部でもありません。 ほかの書き方もあります。
役割が三つ書かれていることもある
役割が二つで収まるとは限りません。 三つ並んでいる表記を見つけました。
三つ目は監修で、物語や絵とは別の関わり方です。 どういう関わりかは、この語からだけでは決まりません。
役割がいくつになるかは、作品ごとに違います。 数をそろえて読まないようにします。
並んでいる順に軽重があるわけでもありません。 先に書いてあるほうが主という決まりは見当たりませんでした。
役割の語で決めつけないこと
押さえておきたいのは、役割の語が置かれているかと、その語の指す先の二点です。
役割の語が無いクレジットもある
名前が二つ、区切り記号で並んでいるだけの表記がありました。
原作とも作画とも書かれていません。どちらがどちらを担当したかは、この行からは分かりません。
慣れている人なら見当が付くかもしれません。 ただ、それは表記に書いてあることではありません。
そのぶんは書かずに残します。 埋めると、読んだことと推し量ったことが混ざります。
クレジットはどこに出るか
同じ作品でも、出ている場所によって書き方が変わります。
表紙。 名前だけのことがあります。役割の語は付かない形です。
扉や奥付。 役割の語が付くことがあります。表紙より詳しく出ます。
配信ページ。 サービスごとに書き方が決まっていることがあります。
編集部の記事や告知。 役割が細かく並ぶことがあります。
一つの場所だけ見て決めません。 別の場所には別の書き方が出ていることがあります。
肩書から仕事の中身を決めない
同じ語でも、実際の関わり方は作品ごとに違います。
表記は誰が関わったかを示すもので、どこまで関わったかまでは書かれていません。 そこは別の話です。
役割の線引きを知りたいときは、その作品の案内やインタビューのほうにあたります。 クレジットの行だけでは届きません。
読むときは、書いてある語をそのまま受け取っておけば足ります。
同じ名前を突き合わせるとき
別の作品で同じ名前を見かけたとき、突き合わせ方に気を付けます。
表記をそのまま比べます。 漢字とかな、区切りの記号まで含めて見ます。
同じ読みでも別の人のことがあります。 名前だけでは決まりません。
同じ人でも、作品によって役割の語が違うことがあります。 前の作品での語を持ち込みません。
同姓同名かどうかを、この行だけで決めません。 作品の案内のほうに書かれていることがあります。
分からないときは、両方を別々に控えておけます。
出どころによって書き方が違う
三つのうち二つは同じサービスのものですが、書き方は違っていました。
片方は役割の語を置かず、もう片方は「マンガ」と「原作」を明記しています。
もう一つは別の出版社のもので、三つの役割が並んでいました。 会社ごとに決まっている、という形でもなさそうです。
そろっていないこと自体を、そのまま受け取っておきます。 どれかを標準として立てる必要はありません。
表記をそのまま写す
控えるときは、読み替えずに写します。
役割の語を言い換えません。 「マンガ」を「作画」と書き換えると、別の表記になります。
区切りの記号も写します。 斜線か、中黒か、読点かで印象が変わります。
順番も入れ替えません。 先に書いてある側を後ろへ回さないでおきます。
写したうえで、自分の見立てを別の行に書けます。 分けておけば、後で読み返したときに混ざりません。
どこで見たかも一緒に控えます。 同じ作品でも場所によって書き方が違います。
名前をたどる記事との違い
受け持ちが近い記事があるため、境目をはっきりさせておきます。
原作者の名前から別の作品をたどる記事は、探すための手順を扱っています。 あちらは欄を控えて、同じ名前の出る作品を見つける話です。
この記事が開くのは、実際に出ている表記の行です。 どの語が何を指しているかまでで止めます。
探す手順そのものには踏み込みません。 名前から作品をたどりたくなったら、そちらへ移ってください。
版ごとの中身の差を扱う記事とも、見ているところが違います。
役割の語・原作の指す先を見る
| 見るところ | 確認すること |
|---|---|
| 役割の語 | 書かれているか |
| 原作 | 何を指しているか |
| 人数 | 二人と決めてないか |
| 推し量り | 肩書から決めてないか |
| 出どころ | どこの表記か |
手元の一冊のクレジットを見てみる
本を持っていれば、表紙か扉の名前の並びを見てみます。
役割の語が付いているか、名前だけか。 そこが最初の分かれ目です。
付いていたら、その語をそのまま控えておきます。 別の作品と突き合わせるときに、言い換えていないことが効いてきます。