原作者から別の漫画を探す|作画担当が違う作品も調べる
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漫画のクレジットには、原作・漫画・作画・構成といった役割ごとの欄があります。その欄をそのまま読み、原作の欄に入っている名前を手がかりに別の作品へたどる手順をまとめました。原作と作画は別の欄として扱い、同じ名前や別の名義を勝手にまとめません。
原作の名前から、別の作品へ
面白かった作品の話の運びが気に入った。同じ人が書いた別の作品を読みたくなります。
そのとき手がかりになるのが、作品に付いているクレジットの欄です。誰が話を作り、誰が漫画にしたか。役割ごとに欄が分かれていることがあります。
| 役割の欄 | 何が入るか |
|---|---|
| 原作 | 話を作った側 |
| 漫画 | 漫画にした側 |
| 作画 | 絵を担った側 |
| 構成 | 組み立てる側 |
クレジットの欄をそのまま読む
まずやることは、書いてある欄をそのまま読むことです。
言い換えずに控えます。 「原作」と書いてあれば原作、「構成」と書いてあれば構成。こちらで分かりやすい言葉に直すと、別の作品と突き合わせたときに合わなくなります。
欄が四つとは限りません。 一人の名前だけが出ている作品もあれば、もっと多くの役割が並ぶ作品もあります。
出ていない役割は、空けたままにします。 書かれていない欄を埋めると、確かめていないことを確かめたことにしてしまいます。
原作と作画は別の欄
ここは混ざりやすいところです。
話を作る仕事と、絵を描く仕事は別の欄です。 同じ人が両方を担っている作品もありますが、そう書かれているときだけそう控えます。
原作の欄しか見ていないのに、絵柄まで同じだと思わないこと。 別の作品では、絵を描く人が変わっていることがあります。それがこの探し方の面白いところでもあります。
同じ欄に同じ名前が入る作品を探す
ここがこの記事の要です。
原作の欄に入っている名前を控えて、その名前で別の作品を探します。 見つかったら、その作品でも同じようにクレジットの欄を読みます。
ほかの欄の顔ぶれは変わります。 漫画にした人が違う、作画の人が違う、構成の欄が無い。変わっていても、原作の欄がそろっていればたどれます。
ただし、見つけた時点ではまだ確かめていません。 名前が同じだというだけなので、次で確かめます。
公式の書誌で確かめる
見つけた作品は、公式の側で確かめます。
| 確かめ先 | 何を見るか |
|---|---|
| 公式の書誌 | 出す側の表示 |
| 作品の公式 | 掲載の表記 |
| まとめ | そこで終えない |
出している側が出している書誌の表示が、いちばん確かなところです。そこに役割と名前が並んでいれば、そのまま控えます。
作品の公式ページや掲載ページにも、役割と名前が出ていることがあります。 書き方が書誌と違うこともあるので、どちらで見たかを添えて控えます。
原作が漫画以外のときのたどり方
原作の欄に名前があっても、その人が漫画だけを書いているとは限りません。 小説や別の形の作品が元になっていることもあり、その場合はたどる先が変わります。
| 原作の出どころ | たどる先 |
|---|---|
| 小説 | 小説側の書誌 |
| ゲームや映像 | 作品の公式 |
| 一人の名前だけ | その名前で探す |
| 複数人の連名 | 一人ずつ分ける |
元が小説のときは、小説の側の書誌が使えます。 出している側が著者名で本を並べているので、そこから別の作品を見つけ、その作品が漫画になっているかを見る、という二段になります。漫画の書誌だけを見ていると、この道は出てきません。
元がゲームや映像のときは、個人の名前で並ぶとは限りません。 制作した側の名前が原作の欄に入っていることがあります。その場合、たどれるのは人ではなく作品の系列です。 作品の公式ページに関連作が並んでいれば、そこから見ます。人としてたどれないことは、行き止まりではなく別の形の枝です。
名前が一つだけで役割が書かれていないときは、その名前でそのまま探します。 原作なのか漫画なのか分からないままになりますが、分からないことを埋めずに、その名前が出てくる作品を並べるだけで足ります。 役割の欄は空けたままです。
連名のときは、一人ずつ分けて控えます。 まとめて一組として扱うと、片方だけが別の作品に関わっている場合を取り逃します。 連名の並び順に意味があるかどうかも、こちらでは決めません。
どの形でも、確かめ先は公式の書誌です。 元が漫画以外でも、その作品を出している側の表示を見るという順番は変わりません。
まとめだけで終わらせない
人がまとめた一覧は、当たりを付けるのには役立ちます。
ただし、そこで終わらせません。 まとめの側で役割が省かれていたり、古い表記のまま残っていたりします。見つけた名前は、公式の側へ戻って確かめます。
まとめが間違っているという話ではありません。 何を根拠にして控えるかを決めておく、というだけです。
同じ名前の別人を混ぜない
字が同じ名前は、いくつもあります。
別の作品で同じ字の名前を見かけても、それだけでは同じ人と決めません。 公式の書誌がその二つを結び付けていれば、そう控えます。
結び付ける表示が見つからないなら、別々のまま置いておきます。 二つの作品をそれぞれ控えておけば、後から確かめ直せます。
別名義を勝手にまとめない
作る人は、役割によって名義を使い分けることがあります。
同じシリーズでも原作者が同じとは限らない
見落としやすいところです。
続きものや、同じ世界を扱う作品でも、原作の欄が変わっていることがあります。 途中から別の人が書いていることも、複数人の名前が並ぶこともあります。
題名が続いていることは、欄の中身が続いていることにはなりません。 巻ごと、話ごとに確かめるほうが確かです。
逆もあります。 題名がまったく違っても、原作の欄が同じことはよくあります。見るのは欄のほうです。
架空の4例でクレジットの読み方を見る
読み方を示すために、仮の場面を4つ並べます。 実在の作品の話ではありません。
4つとも、書かれていない欄を埋めていません。 出ていないものは出ていないまま控えています。
調べる前に見ておく
たどり始める前に、ひととおり目を通しておきます。
| 調べる前に | 見ておくこと |
|---|---|
| 欄 | そのまま読む |
| 役割 | 原作と作画は別 |
| 書誌 | 公式で確かめる |
| 同名 | 別人かもしれない |
| 名義 | 勝手にまとめない |
五つ全部が埋まる作品のほうが少ないはずです。 確かめられた欄だけを控えて、残りは空けておきます。
結局、原作からたどれるかは「題名」ではなく「欄の一致」で決まる
原作者から別の作品へたどるときにやることは、結局ひとつです。クレジットの欄を、書いてあるとおりに控えること。
原作の欄はどれか、そこに何と書いてあるか、ほかの欄はどうか。役割を分けて控えておけば、別の作品で同じ欄を見たときにすぐ突き合わせられます。
そして、絵を描く人が変わっても、たどる先は同じです。 作画の欄が別の名前になっている作品こそ、この探し方でしか見つからないところかもしれません。