漫画原稿のバックアップを考える|復元まで確認する
公開日
保存しただけでは戻せるか分かりません。元データ・控え先・日時・版・手順・確認結果の六欄を持つ控えの表を作り、実際に戻して開くまでを一組として確かめる手順をまとめます。
保存したのに戻せない
控えを取っているのに、いざというとき開けないことがあります。
置いたところで終わりにしているからです。 戻せるかどうかは試していません。
そこで、戻して開くまでを一組にします。 そこまでが確認です。
控えに書き留める六つ
| 書く欄 | そこで分かること |
|---|---|
| 元データ | 何の控えか |
| 控え先 | どこに置いたか |
| 日時 | いつの状態か |
| 版 | どの版か |
| 手順 | どう戻すか |
| 確認 | 戻せたか |
元データと控え先で、対応が分かります。 同じ原稿の控えが複数あっても区別できます。
日時と版で、いつの状態かが決まります。 名前だけでは分かりません。
手順と確認が最後の二つです。 ここが空のままだと、戻せる保証がありません。
控えの表を一枚作る
この表は、この記事のために組んだ架空の記入例です。 実際の控えではありません。
三行のうち二行は確認まで済んでいます。 残る一行は未確認です。
控え先は記号で置いています。 特定の置き場を前提にしていません。
未確認の行があること自体が、この図の見どころです。
控えを取る時期
毎回取ると手が止まり、たまにしか取らないと戻せる範囲が広くなります。 時期を決めます。
工程が一つ終わったとき。 戻る先として使いやすい区切りです。
人に渡す前。 渡した形をそのまま残せます。
大きく作り替える前。 失敗したときに戻せます。
| 取る時期 | 戻れる先 |
|---|---|
| 工程の終わり | 前の工程 |
| 渡す前 | 渡した形 |
| 作り替える前 | 替える前 |
決めた時期以外にも取って構いません。 決めておくのは、取り忘れを防ぐためです。
戻して開くまでが確認
控える・戻す・開く の三段階です。
塗ってあるところまでが実際に進んだ範囲です。 三行目は戻すまでで、開くところが空いています。
開いて中身が読めて、はじめて確認が済みます。 ファイルが在ることとは別です。
表の確認欄は、この到達段階と一致しています。
どこに置くかは選べる
控えたら戻して開く。 ここまでを一度に済ませます。
戻せなかったときに見る場所
戻して開けなかった場合、原因は三つに分かれます。
控えそのものが壊れている。 取り方をやり直します。同じ手順でもう一度取って、また戻します。
戻す手順が違う。 手順の欄を書き直します。書いてある通りに戻せなかったなら、欄が間違っています。
開く道具が無い。 作ったときの道具が要る場合です。道具の名前も欄に足します。
| 開けない理由 | 直す欄 |
|---|---|
| 控えが壊れた | 取り方 |
| 戻し方が違う | 手順 |
| 道具が無い | 手順に追記 |
三つとも、確認しなければ分かりません。 置いただけでは出てきません。
未確認のまま残さない
確認欄が空の行は、控えが無いのと同じ扱いにします。
厳しいようですが、戻せない控えは使えません。 数えないほうが判断を誤りません。
一行ずつ確認していけば構いません。 全部を一度に試さなくてよいです。
確認した日も一緒に書けます。
世代をいくつ残すか
最新だけを残すと、壊れた状態で上書きしたときに戻れません。
少し前の版も残しておくと、選び直せます。 いくつ残すかは置き場の広さで決まります。
古いものから消していく決まりを先に作ります。 決めておかないと溜まります。
残す数に決まった正解はありません。
置き場を分ける記事は作業中の整理
原稿と書き出しを別の置き場に分ける記事は、作業中のフォルダ構成を扱います。
あちらは手元の整理、ここは手元が失われたときの備えです。
整理されていると、控える対象も決めやすくなります。 二つは続けて使えます。
フォルダが混ざっている場合は、そちらを先に通します。
版を管理する記事は名前の付け方
ファイル名に版と日付を入れる記事は、どれが最新かを名前で分かる形にします。
あちらは名前の付け方、ここは控えと復元の確認です。
版が名前で分かると、控えの表の版の欄も埋めやすくなります。 重ねて使えます。
名前で迷っている場合は、そちらを開きます。
控えたあと三つを確かめる
| 確かめるところ | 確認すること |
|---|---|
| 控え先 | 書いてあるか |
| 手順 | 戻し方が分かるか |
| 確認 | 開くまで済んだか |
一本だけ、戻して開く
いま控えが一つあるなら、それを別の場所へ戻してみます。
開いて中身が読めるところまで進めます。 途中で止めません。
読めたら確認欄を埋めます。 読めなければ、控えの取り方から見直します。