アナログとデジタルの漫画制作|工程から選ぶ
公開日
アナログとデジタルのどちらで描くかは、工程ごとに手元へ残るものを並べると選べます。同じ架空短編の六工程を二列で比べます。どちらかを上位とせず、道具の値段も扱いません。
どちらで描くか決められない
紙と画面のどちらで描くかを、先に決めようとして止まることがあります。
全体をまとめて比べているからです。 一度に決めなくても始められます。
そこで、工程ごとに並べます。 残るものが違うと見えます。
工程ごとに残るものが違う
| 工程 | そこで手元に残るもの |
|---|---|
| ネーム | 流れの下書き |
| 下描き | 形の当たり |
| 清書 | 決めた線 |
| 修正 | 直したあと |
| 書き出し | 渡せる形 |
| 保管 | 置いておく形 |
工程の名前は紙でも画面でも同じです。 変わるのは残るもののほうです。
残るものの形が違うと、次の工程の進め方が変わります。 そこが選ぶ手がかりになります。
六工程すべてを同じ側でやる必要はありません。
同じ短編を二列で並べる
二列の短編は、同じ架空の一作をこちらで置いたものです。 実在の作品ではありません。
工程名は二列とも同じです。 工程が違えば比較になりません。
残るものだけが列で違います。 紙では物が、画面ではデータが手元に残ります。
二つの列に上下は付けていません。
残るものの形が変わる
清書の段階で、紙ではペンの線、画面では線画の層が残ります。
修正では、紙は直した紙そのもの、画面は戻した状態が残ります。 戻せる範囲が違います。
保管では、紙は束、画面はファイルになります。 置き場の考え方が変わります。
どちらを選んでも六工程は通ります。
どちらかが上ではない
工程ごとに残るものを並べ、そこから選ぶ。 まとめて決めなくて構いません。
入れ替える地点の決め方
工程の切れ目ならどこでも入れ替えられますが、手間の出方が違います。
清書のあとで移す。 線が決まっているので、移した先で描き直しません。取り込む手間だけがかかります。
下描きのあとで移す。 線を決める作業を移した先でやります。取り込む形は粗くて済みます。
ネームのあとで移す。 以降を全部移した側でやる形です。入れ替えは一度で済みます。
| 移す地点 | 増える手間 |
|---|---|
| 清書のあと | 取り込み |
| 下描きのあと | 取り込みと清書 |
| ネームのあと | 一度だけ |
移す回数は少ないほど手間が減ります。 行ったり来たりしないほうが早く済みます。
途中で入れ替えてもよい
清書まで紙で描き、そこから画面へ移す進め方があります。
逆に、ネームだけ画面で組んで紙へ出す形もあります。 工程の切れ目で入れ替えられます。
入れ替える地点では、残るものの形が変わります。 そこだけ手間が増えます。
どこで入れ替えるかは作品ごとに選べます。
工程ごとに選んだ記録を残す
一作ごとに選び直すと、毎回同じことを考えます。 記録に残します。
工程ごとに、どちらで進めたかを書きます。 六行で足ります。
入れ替えた地点も書きます。 次の作品で同じ地点を使えます。
やりにくかった工程に印を付けます。 次はそこだけ替えてみられます。
一作ぶんの記録があれば、二作目は選び直す工程が減ります。 全部を考え直さずに済みます。
道具の値段の話はしない
何を買えばよいか、という形ではここでは答えません。
同じ工程は、手元にある道具でも通せます。 揃えてから始める必要はありません。
足りないと感じた工程だけ、あとから見直せます。 全部を一度に決めません。
選ぶ基準は工程のほうに置きます。
制作の手順の記事は順番の側
アイデアから完成までを並べる記事は、工程が何かと、その順番を扱います。
あちらは工程そのもの、ここは同じ工程を二つの側で比べる話です。
工程が分かっていれば、この比較はすぐ読めます。 あちらが先にあると読みやすくなります。
工程から確かめたい場合は、そちらを開きます。
レイヤーの記事は中の分け方
線画・塗り・台詞を分ける記事は、一つのデータの中の構成を扱います。
あちらはデータの内側、ここは紙か画面かという外側の選択です。
画面を選んだ場合に、あちらが続きになります。 紙では別の分け方になります。
層の分け方で困っている場合は、そちらへ進めます。
並べたあと三つを見比べる
| 見比べるところ | 確認すること |
|---|---|
| 工程名 | 二列で同じか |
| 残るもの | 形が違うか |
| 入れ替え | どこで移すか |
一工程だけ、両方で試す
いま迷っているなら、ネームだけを両方で試します。
残ったものを並べて見ます。 次の工程へ渡しやすいほうを採ります。
一工程で決まれば、残りは後から選べます。 全部を先に決めなくて構いません。