COMISTA JOURNAL漫画を描く

漫画の作業時間を測る|見積もりに使える記録法

公開日

工程ごとに始めと終わりを書き留め、自分の記録から次の見積もりを立てる手順を扱います。一ページ何時間という一般的な目安は示さず、比べる相手は自分の前回だけにします。

「漫画の作業時間を測る」を表したイラスト

見積もりが毎回外れる

締め切りから逆に数えたのに、いつも足りなくなることがあります。

手が遅いからとは限りません。自分がどの工程に何分使ったかを、残していないだけです。

工程ごとに始め・終わり・かかった時間・気づきを書く記録票の図
数字の入っていない欄が自分の記録です

記録票は空のまま置く

図の記録票は、欄だけを用意したものです。数字は入れてありません。

入るのは自分で測った値だけです。 手本になる値はありません。

一枚の欄が一工程です。 どこで止めるかは自分で決められます。

どの欄にも丸や印は付けていません。 目安を作らないためです。

書き留める四つ

書く欄 何を入れるか
工程 どこの作業か
始め 座った時刻
終わり 離れた時刻
気づき 止まった理由

かかった時間は引き算で出ます。 別に測らなくて構いません。

気づきの欄がいちばん効きます。 次に同じ所で止まらずに済みます。

工程の切り方

工程の切り方が回ごとに違うと、前回と比べられません。 先に決めます。

手が変わるところで切ります。 道具を持ち替える、画面を切り替える、といった場所です。

一回の作業で終わらない工程は、そのまま一つにします。 途中で切ると、始めと終わりが増えます。

細かく切りすぎません。 書く回数が増えて続きません。

一度決めた切り方は、同じ作品の中では変えません。 変えると前回の記録が使えなくなります。

切る場所 切らない場所
道具が変わる 作業の途中
画面が変わる 休憩のたび

比べる相手は前回の自分

同じ工程を二回測り、前回と今回を並べた図
二本とも同じ人の記録です

二本とも同じ人の記録です。 他の人とは並べていません。

差が出ても優劣ではありません。 条件が違っただけのことがあります。

二回で足ります。 何十回も測らなくて見積もりは立ちます。

止まった理由の書き方

気づきの欄は、長く書くと続きません。 書き方を決めます。

止まった対象で書きます。 資料が無い、道具が見つからない、前の工程が終わっていない、といった形です。

自分の状態は書きません。 「集中できなかった」では、次に直す場所が決まりません。

一語か二語で足ります。 文にしなくて構いません。

同じ理由が二回出たら、そこは作業の外側の話です。 記録より先に、その対象を用意します。

振り返りで見る三つ

記録を見返すときに見る三つを同じ大きさの札で並べた図
札の順に意味はありません
見るところ 何が分かるか
見積りとの差 次に足す分
止まった数 割り込みの量
一番長い工程 先に着手する所

差が出た工程にだけ、次は多めに取ります。 全体を一律に増やしません。

止まった回数は時間より効きます。 戻るのに時間がかかるためです。

記録を見積もりに使う手順

二回ぶん取れたら、次の見積もりに使えます。 手順を置きます。

工程ごとの時間を並べます。 前回と今回の二つです。

大きいほうを採ります。 短いほうを採ると、また足りなくなります。

止まった回数のぶんを足します。 一回あたりどれくらい戻ったかは、二回目で見当が付きます。

出た値を次の予定に置きます。 そこから外れたら、三回目の記録で直します。

続かないとき

うまくいかないところを、三つ置いておきます。 どれも記録のしかたの話です。

三つとも、測り方を厳しくしていません。書く量のほうを減らしただけです。

前回との差を確かめる

作業時間を測ったあとに確認したい5項目のチェックリスト
速さを採点する表ではありません

比べた相手が自分の前回か。 他の人とは比べません。

止まった理由を書いたか。 次の見積もりに効きます。

一般の目安を当てはめていないか。 自分の記録だけが使えます。

始めの時刻だけ書く

作業時間を測るのに、細かい道具は要りません。次に机へ向かうとき、始めの時刻だけ書いておくこと。

離れるときに終わりを足せるか。止まった理由は一言書けるか。 そこまで残れば、次の見積もりは立ちます。

二回ぶんで足ります。 前回と比べられれば、それで使えます。

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