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強い残酷描写を避けて漫画を選ぶには

公開日

「残酷」とひとまとめにせず、避けたい描写を自分の言葉に分けます。紹介文で分かること・表示で分かること・読まないと分からないことを線引きし、確認できた範囲まで書き残す方法をまとめました。

「強い残酷描写を避けて漫画を選ぶには」を表したイラスト

「残酷」のままでは、避けようがない

強い残酷描写を避けて漫画を選びたい。そう思ったとき、「残酷」という言葉のままでは絞れません。

流血が苦手な人と、人が追い詰められる場面が苦手な人と、動物が傷つく場面が苦手な人では、避けたいものがまるで違います。 同じ作品が、片方には平気で、片方には無理ということが起こります。

だから、先に自分の言葉に分けます。そのうえで、どこまでが事前に確かめられて、どこからは読まないと分からないのかを線引きします。

避けたい描写を確かめる三つの手段と、それぞれで分かる範囲を並べた図
読まずに分かる範囲には限りがあります

安全は保証できない、という前提から始める

先にはっきりさせておきます。

なお、ここは体調や心の不調について助言する記事ではありません。 つらさが続くときは、この記事の手順ではなく、医療や相談の窓口を頼ってください。

苦手を自分の言葉に分ける

「残酷」を、もう少し細かい言葉にします。次のように分けると、紹介文を読むときに見る場所が決まります。

直接の描写。 傷、血、痛みの場面そのもの。絵として見えるかどうかの話です。

追い詰められる過程。 直接の描写が無くても、逃げ場が無くなっていく展開がつらい場合があります。

関係が壊れること。 裏切り、見捨てること、取り返しのつかないすれ違い。

弱い立場の対象。 こども、動物、抵抗できない相手が傷つく場面。

避けたい描写を四つの種類に分けた図
重なります。どれが強く出るかは作品ごとに違います
種類 何がつらいか
直接の描写 見えること
追い詰め 逃げ場が消えること
関係の崩れ 戻らないこと
弱い立場 守られないこと

四つは重なります。 自分がどれに反応しやすいかは、実際につらかった作品を思い出すと見当が付きます。

確かめられる範囲を三つに分ける

事前に分かることには、はっきり段があります。

紹介文で分かること。 何を扱った作品か、どんな雰囲気として出されているか。ここまでです。

注意の表示で分かること。 掲載元が注意書きを付けている場合、その掲載元が付けた範囲が分かります。付いていないことは、無いことの証明にはなりません。

読まないと分からないこと。 描写の強さ、出てくる頻度、どの巻から変わるか。これらは事前に確かめられません。

手段 分かること 分からないこと
紹介文 扱う題材 描写の強さ
注意表示 掲載元の判断 自分に合うか
実際に読む 描写の出方 先の巻の変化

三段目を一段目で代えられません。 ここを混ぜると、「紹介文に書いていなかったから大丈夫」という誤った安心が生まれます。

他の人の感想を確かめる手段に使うとき

三つの手段を挙げましたが、実際にはもう一つ、他の人が書いた感想を見ることが多いはずです。ここは扱いが難しいので、分けて書いておきます。

感想は、その人の苦手を通した記述です。 グロいと書かれていても、その人が何を指してそう書いたかは分かりません。自分の四つの分け方と一致しているとは限りません。 そのままは使えません。

逆に、具体的に書かれていれば使えます。 「何話で動物が傷つく場面がある」のように、描写の中身と位置が書かれていれば、自分の言葉に置き換えられます。 評価ではなく事実が書かれている部分だけを拾います。

大丈夫だったという一言は、いちばん当てになりません。 書いた人の苦手が自分と違えば、何の保証にもなりません。無いことの証明としては使えないと決めておくのが安全です。

そして、感想を探すと結末に触れます。 苦手な描写を避けたいだけなのに、話の先まで見てしまう。苦手の確認と、内容を知りたくない気持ちがぶつかるところです。 検索で作品名を打つより、掲載元の注意表示を先に見るほうが、この衝突を避けられます。

感想は四つ目の手段として、段の位置は紹介文と同じくらいに置きます。 実際に読むことの代わりにはなりません。そこを混ぜないでおけば、使える場面では使えます。

確かめた範囲まで書いて残す

作品を控えるときは、確かめた範囲を必ず添えます。 苦手を避けるためのメモでは、ここが本体です。

確かめた範囲を添えた注意メモの書き方を示した図
「大丈夫」とだけ書かないのがこつです
メモの欄 書くこと
確かめた手段 紹介文か表示か本文か
確かめた範囲 どこまで読んだか
出てきた描写 見えた種類だけ
判断 続けるかやめるか

「大丈夫だった」とだけ書かないでください。 何をもって大丈夫なのかが残らないので、あとで自分でも使えません。

架空例で確かめる順を見る

確かめる順がどう進むのか、こちらで四つ書いてみます。実在する作品のものは一つも含みません。

四つとも、「安全かどうか」を決めていません。 決めているのは、どこまで確かめたかだけです。

読むのをやめる判断も先に決めておく

避けるための手順より、やめ方を決めておくほうが効きます。

苦しくなったら閉じる。 最後まで読まないと分からない、とは考えなくて構いません。

途中でやめたことを失敗にしない。 合わなかったという情報が一つ増えただけです。

同じ作者や同じ題材を避けるかどうかは、あとで決める。 その場で広げると、読める範囲が必要以上に狭くなります。

怖さ別・不思議さ別・読後感の入口との境目

近いところに別の入口があるので、線を引いておきます。

怖さの種類から作品を選ぶ見方とは別です。 あちらは怖さを楽しむために種類を分ける話で、こちらは避けるために確かめる範囲を分けています。 目的が逆です。

不思議な雰囲気の作品を探す見方とも分かれます。 あちらは怖さを度合いとして脇に置きますが、こちらは怖さではなく、苦手な描写そのものを見ています。

読後感から作品を選ぶ見方は、その手前の話です。 あちらは読みたい方向を決める段階で、こちらは読みたくないものを外す段階です。総論には戻りません。

苦手を外す前に見る5点

開く前に、さっと確かめておきたいところです。

苦手な描写を避けて漫画を選ぶ前に確認したい5項目のチェックリスト
全部そろわないことのほうが多いです
見るところ 確認すること
言葉 苦手を分けて言えたか
手段 何で確かめたか
範囲 どこまで確かめたか
やめ方 途中でやめてよいか
断定 安全と言い切っていないか

結局、確かめられない部分があることを前提に組む

苦手な描写を避けて漫画を選ぶときにやることは、結局ひとつです。「残酷」を自分の言葉に分けて、どこまで確かめたかを書いておくこと。

事前に全部は分かりません。分からない部分があることを前提にして、やめる判断を自分の手元に置いておくほうが、確実に安心して読めます。

そして、途中でやめた作品も、控えておく価値があります。 どこでつらくなったかが分かれば、次に選ぶときの言葉が一つ増えます。

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