今の気分に合う漫画を選ぶ|読後感から探すガイド
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漫画はジャンルだけでなく「読み終えたあとどうなりたいか」からも選べます。ほっとしたい、泣きたい、前向きになりたいなど7つの読後感の方向と、避けたい気分の決め方、紹介文の確認ポイントをまとめました。
「読み終わったあと」から選ぶという入口
何か読みたい。でも、恋愛が読みたいのかミステリーが読みたいのかと聞かれると、そこまでは決まっていない。
そういうときは、読み終えたあとにどうなっていたいかから考えると決まりやすくなります。
ジャンルで選ぶのをやめる、という話ではありません。ジャンルとは別の切り口がもう一つある、というだけのことです。
まず今の気分を一言で置いてみる
正確でなくて構いません。「疲れた」「そわそわする」「なんとなく寂しい」くらいで十分です。
うまく言葉にならないときは、今日は何を読みたくないかを先に考えるほうが早いこともあります。
読後感をいくつかの方向に分ける
読み終えたあとの状態を、いくつかの方向に分けてみます。
ほっとしたい
肩の力が抜けた状態で読み終えたいとき。静かな場面が続く作品が候補になります。
泣きたい
感情がはっきり動く読み方をしたいとき。泣くこと自体を目的にしてよい日もあります。
前向きになりたい
読んだあとに少し前を向きたいとき。うまくいく話とは限らず、続きを描いて終わる作品も候補です。
切なさを味わいたい
うまくいかなかったことを、そのまま味わいたいとき。すっきりしないことを求める読み方です。
余韻を残したい
読み終えてからしばらく浸っていたいとき。答えが示されない作品が候補になります。
緊張感を味わいたい
張り詰めた時間を過ごしたいとき。読んでいる最中の感覚を求める選び方です。
すっきりしたい
区切りがついた状態で終わりたいとき。話がきれいに収まる作品が候補になります。
同じ作品でも読後感は人によって違う
ここが、読後感で選ぶときのいちばん大事な前提です。
同じ作品を読んでも、ほっとする人もいれば、寂しさが残る人もいます。 その日の状態によっても変わります。
今の気分と避けたい気分を分ける
読みたい方向より、避けたい方向のほうが決めやすいことがあります。
疲れている日に重い読後感を選ばない、と決めるだけでも、選べる範囲はかなり絞れます。
読後感マップを使う
方向が決まらないときは、地図の上で見てみます。
中心にいるのが今の自分で、そこから各方向へ同じ距離で読後感が並んでいます。近い方向が優れている、ということはありません。 今日どちらへ向かいたいかだけの話です。
| 今の気分 | 探す方向 |
|---|---|
| 疲れている | 落ち着く作品 |
| 泣きたい | 感情が動く作品 |
| 元気がほしい | 前向きな作品 |
| 考えたい | 余韻が残る作品 |
この対応も決まりではなく、探す方向の候補です。疲れている日に思い切り泣きたくなることもあります。
ジャンルと読後感を組み合わせる
二つは別の切り口なので、両方使えます。
「ミステリーで、読後はすっきりしたい」のように重ねると、候補はかなり絞れます。片方に決める必要はありません。
紹介文の言葉から読後感の方向を推し量る
候補が出たら、公式の紹介文を見ます。読後感そのものは書かれていませんが、方向を示す手がかりは前半に出ています。
文末の時制を見ると、話がどこで終わるかが分かります。 「〜が始まる」で終わる紹介文は、動き出すところまでしか書いていません。動き出す話は前向きかすっきりに寄りやすく、「〜だった」と過去で閉じる紹介文は、振り返る形なので余韻や切なさに寄りやすくなります。
書かれている時間の幅も効きます。 「ある一日」と書いてあれば、大きく状況は変わりません。落ち着いた読後感を探している日は、短い時間を切り取った作品のほうが噛み合います。 「三年後」「あれから」といった語があれば、その間に何かが起きた話です。
登場人物の数も手がかりになります。 一人の紹介文は内面へ寄りやすく、二人なら関係の話、複数なら出来事の話になりやすい。切なさを探しているなら二人、余韻を探しているなら一人のほうが当たりやすい、という程度の目安です。
そして、書かれていないことを見ます。 出来事が何も書かれていない紹介文は、出来事が読みどころではないということです。静かな作品を探している日は、むしろこちらが当たりです。
架空の例で方向を見てみる
方向の違いは言葉だと掴みにくいので、四つ並べて見比べます。どれも実在の作品ではなく、この記事のためだけに考えた設定です。
一つだけ決めて、外れは次の手がかりにする
いくつか、覚えておくと楽なことがあります。
一つは、全部の方向を決めようとしないことです。今日の一つが決まれば十分で、残りは読みながら分かります。
もう一つは、外れても構わないということです。読後感は読んでみないと分からない部分が残ります。違ったときは、その感覚自体が次の手がかりになります。 ほっとしたくて選んだのに寂しさが残った、と分かれば、自分にとってその二つが近いところにあると分かります。
読後感を決める前の5項目
読後感から選ぶのは、条件としては曖昧に見えるかもしれません。ですが、今日の自分の状態からそのままたどれるのが、この入口の使いやすいところです。
| 見るところ | 確認すること |
|---|---|
| 今の気分 | 一言で置けたか |
| 避けたい方向 | 決めたか |
| 読後感 | 一つに絞れたか |
| 紹介文 | 終わり方の向き |
| 注意表示 | 苦手な題材の有無 |
結局、読後感は「当てる条件」ではなく「絞る条件」
読後感から選ぶと聞くと、その感じを得られる作品を当てにいくように思えます。でもそれは無理です。 同じ作品でも、ほっとする人と寂しさが残る人がいて、同じ人でもその日の状態で変わります。この作品なら必ずこう感じる、と言い切れるものはありません。
それでもこの入口が使えるのは、当てるためではなく絞るためだからです。 作品の側にある条件(ジャンル・題材・長さ)はどれも自分の外にありますが、読後感だけは自分の側から決まります。 今日どうなっていたいかは、作品を一つも開かずに分かる。だから最初の一手として速いのです。
そして、避けたい方向のほうがもっと速く決まります。 疲れている日に重い読後感を選ばない、と決めるだけで候補はかなり減ります。読みたい方向が出てこない日でも、外したい方向はたいてい出てきます。
外れたときも損はありません。違ったという感覚自体が、自分の中でどの読後感がどこにあるかを一つ教えてくれます。 数作読めば、自分の地図はかなり細かくなります。
今日はどちらへ向かいたいか。そこから選んでみてください。