連載版と単行本版はどう違う?確認するポイント
公開日
二つの実在作品について、公式の案内と書誌で確かめられた差だけを並べました。紙と電子で収録が違う例、同じ巻でも刷で違う例、連載より前に読切版が出ていた例です。どれも作品ごとの話で、全部がそうなるわけではありません。
同じ作品でも、手に取るものは一つではない
気に入った作品をまとめて読もうとすると、連載で読んだものと、本になったものが並びます。
中身が同じなのか、違うのかは気になるところです。 ただ、そろっている答えはありません。
そこで、実際に公式の案内を二つの作品であたりました。 確かめられた差だけを下に置きます。
公式で確かめた二例
| 作品 | 公式に書かれていた差 |
|---|---|
| ヒトナー | 電子だけカラー収録 |
| 宇宙兄弟 | 第2刷から2ページ増 |
どちらも案内にその言葉で出ていた事柄です。 こちらで推し量した部分はありません。
二つとも、別の出版社の別の作品です。 同じ会社で確かめても、幅は見えません。
出どころは記事の末尾に置いてあります。 開いた日も並べてあります。
版は二つきりではない
連載版と単行本版の二つだけ、という分け方では足りません。
同じ単行本でも、紙と電子で書かれていることが違いました。 片方の案内には、電子だけの収録があると書かれています。
調べていない欄には、何も入れていません。 そこを埋めると、調べた話と推し量りが並んでしまいます。
手元の一冊がどの欄にあたるかを先に決めると、探しやすくなります。
同じ巻でも刷で違うことがある
もう一方の例では、同じ巻の第2刷から、ある話が2ページ増えていました。
出版社の案内に、どのページの次に足したかまで書かれています。 電子のほうも順に差し替えたと書かれていました。
つまり、巻数だけでは中身が決まりません。 奥付の刷を見て初めて分かる差があります。
これはこの一巻について起きたことです。 ほかの巻や作品が同じとは限りません。
版の差で決めつけないこと
見ておきたいのは、どの版を手にしているかと、その版の案内に何と書いてあるかの二つです。
連載の掲載が最初とは限らない
片方の作品では、同じ題名と同じ作者の読切版が、連載より前に出ていました。
どちらも同じ場所で公開されています。 日付を見ると、読切版のほうが二年ほど先です。
その読切版が連載の何話にあたるかは、案内に書かれていません。 突き合わせていないので、ここには置きません。
最初に出たものを知りたいときは、日付のほうを見ます。 形の名前では決まりません。
奥付のどこを見るか
手元の一冊がどの版かを知るには、奥付を見ます。
刷の数字を見ます。 同じ巻でも、刷が違えば中身が違うことがあります。
発行の日付を見ます。 刷と合わせて見ると、いつの版かが決まります。
版元の名前を見ます。 同じ作品でも、出している側が変わることがあります。
| 見る欄 | 分かること |
|---|---|
| 刷 | 何度目の印刷か |
| 発行日 | いつの版か |
電子の版には奥付が無いことがあります。 その場合は、買った場所の表示で見ます。
加筆や修正があるとは限らない
今回あたった二つの案内に、「加筆」という言葉はありませんでした。
片方にあったのは収録の違いで、もう片方にあったのは刷ごとのページ増でした。どちらも加筆とは別の言い方です。
使われている語が違えば、指す中身も違います。 まとめて「直っている」と読まないでおきます。
無かったとも、あったとも書きません。 確かめていない、というところで止めておきます。
同じ巻をそろえたいとき
同じ作品を巻ごとにそろえるとき、版が混ざることがあります。
紙と電子を混ぜるかどうかを先に決めます。 収録が違うことがあります。
同じ版でそろえるなら、買う場所も分けないほうが確かです。 版の表示が場所ごとに違うことがあります。
途中から版を変えても構いません。 そろっていないこと自体は困りません。
混ぜた場合は、どの巻がどの版かを控えておきます。 後から差を見るときに使えます。
そろえること自体が目的でなければ、読める版で足ります。
紙と電子で収録が違うことがある
片方の案内には、電子の版だけに入る収録があると書かれていました。
連載で色が付いていたページが、そこに入るという書き方です。 紙のほうがどうなのかは書かれていません。
同じ巻数でも、買う場所で中身が変わり得ます。 これは値段の話ではなく、収録の話です。
迷ったら、買う前にその版のページを開きます。 版ごとに別の案内が用意されています。
確かめられなかったことの残し方
調べても分からなかった項目が残ります。 その残し方を決めておきます。
空欄のままにします。 片方の版の値を、もう片方へ書き写しません。
どこを見て分からなかったかを書きます。 次に調べるとき、同じ場所を見ずに済みます。
見た日を書きます。 案内は後から足されることがあります。
推し量ったことは、別の行に分けて書きます。 確かめたこととは混ぜません。
分からないまま読み始めて構いません。 確かめきってから読む必要はありません。
どこまで確かめたかを分ける
扱いが隣り合う記事があるので、受け持ちを先に切っておきます。
完結の表示を読む記事は、どの軸の終わりかを扱っています。 あちらが見るのは終わりの種類のほうです。
ここで見るのは、同じ作品の版ごとの中身の差だけです。 終わったかどうかには入りません。
色が付いているかどうかを扱う記事とも別です。 そちらは版と収録を別の軸として見ています。
読み切りの形式を扱う記事とも、持ち場が違います。
版・案内・刷を見る
| 見るところ | 確認すること |
|---|---|
| 版 | どれを見ているか |
| 刷 | 奥付を見たか |
| 収録 | 案内に書かれたか |
| 日付 | いつの案内か |
| 未確認 | 空けたままにしたか |
手元の一冊で確かめてみる
本棚に単行本があれば、最後のページの奥付を開いてみます。
何刷と書いてあるかを見ます。 同じ巻を持っている人と違うことがあります。
そのうえで、その作品の公式ページを開いて、版ごとの案内があるか見てみます。 無ければ、無いままにしておけば十分です。