漫画の集中線を描く|注目させる位置を決める
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中心の位置と線の密度を変えた自作の素材を並べて比べます。線が多いほど強いわけでも中央が正解でもなく、どこへ集めるかを決めるところだけを扱います。
線を引いたのに、どこを見ればいいか分からない
集中線を入れてみたのに、画面がうるさくなっただけということがあります。
線が下手だからではありません。集める先を決めずに引いているだけです。
線が集まっている点が中心
図で線が集まっている一点が、中心です。
中心のまわりだけ線がありません。 そこが見せたいものの置き場所になります。
線は枠の外まで伸びています。 端で切れているのは枠のためです。
中心に丸や印は付けていません。 位置を正解にしないためです。
中心・密度・空けた広さ
| 決めること | 変わるところ |
|---|---|
| 中心の位置 | 目が行く先 |
| 線の密度 | 画面の強さ |
| 空けた広さ | 見せる大きさ |
三つは別々に決められます。 中心を動かさず密度だけ変えられます。
三つに順番はありません。 決めやすいものから決められます。
中心を端へ寄せた形
中心を端へ寄せると、目もそちらへ行きます。 枠の中で偏って構いません。
空けた広さを変えると、見せるものの大きさが変わります。 広く空ければ大きく置けます。
枠の寸法は両方とも同じです。 中心と空けた広さだけを変えてあります。
密度を変えた形
中心を動かさずに、線の数だけ変えてあります。 位置は同じです。
薄いほうが弱いわけではありません。 静かな驚きには薄いほうが合います。
濃くすると、細かい絵は見えにくくなります。 背景を捨てることになります。
空けた広さの決め方
中心のまわりをどれだけ空けるかで、見せられる大きさが決まります。
見せたいものの輪郭より少し広く空けます。 ぴったりだと、線が輪郭に触ります。
顔を見せるなら、髪の外まで空けます。 線が髪に掛かると、形が読めません。
物を見せるなら、持っている手まで入れます。 手が切れると、誰の物か分かりません。
| 見せるもの | 空ける先 |
|---|---|
| 顔 | 髪の外 |
| 物 | 持つ手まで |
| 全身 | 足元まで |
広く空けるほど線は短くなります。 短い線でも中心は伝わります。
集める先は人物でなくてよい
手元の物へ集めることもできます。 そこが見せたいものなら構いません。
何もない方向へ集める形もあります。 これから来るものを指せます。
集める先を決めてから引くと、密度も決めやすくなります。 先に決めるのはそこです。
引く場面を選ぶ
どのコマに引くかを決めておくと、数が増えすぎません。
何かに気づいた枠。 気づいた先へ集めます。
初めて出るものを見せる枠。 そこに目を留めさせます。
場面が変わった最初の枠。 新しい場所の中心を示せます。
続けて引くと、どれも同じ強さに見えます。 一つの場面で一枠までに絞ると効きます。
引かない枠があるから、引いた枠が効きます。
引いたあとに迷うとき
引き直したくなるところを、三つ挙げます。 どれもこの記事で作った素材です。
三つとも、線の引き方を変えていません。中心と密度を動かしただけです。
中心は一コマに一つ
一つの枠に中心を二つ置くと、目の行き先が決まりません。
二つ見せたいときは、枠を分けます。 順に見せれば両方伝わります。
動いているものへ引く線とも重ねません。 集める線と流す線では向きが違います。
どちらを取るかは、そのコマで止めたいか運びたいかで決まります。
重ねてしまったら、片方を次の枠へ移せます。 消さずに置き直せます。
集める先が決まっているか確かめる
集める先が決まっているか。 ここが決まると、位置も密度も決まります。
空けたところに見せたいものが入るか。 入らなければ広げられます。
線の量で強さを決めていないか。 量と強さは別のことです。
中心を一度動かしてみる
集中線に、決まった本数は要りません。線を足すのではなく、中心を一度だけ動かしてみること。
目がそちらへ行くか。空けたところに見せたいものが入るか。 そこまで見えれば、密度は選べます。
薄いままでも構いません。 静かな場面に合っているなら、それが引き方です。