漫画の横顔を描く|正面とのつながりを保つ
公開日
同じ人物を正面・斜め・横で並べ、向きが変わっても同じ人に見えるための対応点を確かめます。決まった寸法や唯一の比率を置くものではありません。
横を向かせたら、別人になった
正面は描けるのに、横顔にすると同じ人物に見えなくなることがあります。
横顔が苦手だからとは限りません。正面と横で、そろえるところを決めていないだけです。
横に渡る線が対応点
図の三枚を横に渡っている線が、向きが変わっても位置が変わらないところです。
寸法を決める線ではありません。 対応を見るために引いてあります。
同一の人物を向きだけ変えて置いてあります。 顔の中身は変えていません。
三枚に順位は付けていません。 対応を見るための並びです。
頭の大きさのそろえ方
四つのうち、頭の大きさだけは線では引けません。 測り方を決めます。
頭のてっぺんから顎までを測ります。 縦の長さです。
三方向で同じ長さになっているかを見ます。 向きが変わっても縦は縮みません。
横幅は比べません。 横を向くほど細くなるので、そろえる対象になりません。
| 測る向き | そろえるか |
|---|---|
| 縦 | そろえる |
| 横 | そろえない |
縦が違っていれば、そこだけ直します。 輪郭の形は触りません。
そろえる対応点
| そろえるところ | 向きが変わっても |
|---|---|
| 目の高さ | 同じ高さ |
| 鼻の高さ | 同じ高さ |
| 口の高さ | 同じ高さ |
| 頭の大きさ | 同じ大きさ |
四つそろえば、向きが変わっても同じ人に見えます。 形は変わって構いません。
四つに順番はありません。 引きやすい線から引けます。
線がずれると別人に見える
目の高さだけずらしてあります。 ほかは動かしていません。
それだけで別人に見えます。 対応点が効いているということです。
ずれた形にも印は付けていません。 狙ってずらす場面もあります。
上下を向いたとき
左右の向きだけでなく、上下を向く場合もあります。 対応点の扱いが変わります。
見上げる角度では、目・鼻・口の間隔が詰まります。 高さの線は水平になりません。
見下ろす角度では、上のほうが広がります。 こちらも線が傾きます。
そろえるのは、線が同じ向きに傾いているかどうかです。 水平である必要はありません。
上下と左右が同時に入ると、線は引きにくくなります。 その場合は縦の比のほうで確かめられます。
形は変わってよい
横を向けば輪郭の形は変わります。 そこをそろえる必要はありません。
目の形も向きによって変わります。 高さだけそろえば足ります。
変えていい所と、そろえる所を分けておけます。 分けると描きやすくなります。
斜めは二つのあいだ
斜めは、正面と横のあいだに来ます。 対応点の高さは変わりません。
角度は一つではありません。 浅い斜めも深い斜めもあります。
先に正面と横を描いてから、あいだを取る手もあります。 順番は選べます。
そろえた線を残す
一度そろえた線は、次のコマでも使えます。 残し方を決めます。
人物ごとに一枚作ります。 正面と横を並べて、四本の線を引いた紙です。
新しい角度を描くときは、その紙の上に重ねます。 高さを合わせるだけで済みます。
別の層に引いておくと、仕上げで消せます。 本体に描き込みません。
人物が増えたら、その数だけ作ります。 一枚にまとめると、どの人物の線か分かりません。
向きを変えて崩れるとき
向きを変えて崩れるところを、三つ拾っておきます。 どれも自作の人物での話です。
三つとも、横顔を描き直していません。そろえる線を引いただけです。
四つの対応点がそろったか確かめる
目・鼻・口の高さがそろっているか。 そろえば、同じ人に見えます。
頭の大きさが変わっていないか。 変わると別人に寄ります。
寸法を決め打ちしていないか。 自分の人物の中でそろえば足ります。
正面と横を並べて線を引く
横顔づくりに、決まった比率は要りません。描き直すのではなく、正面と横を並べて高さの線を引くこと。
そろっているのはどこか。ずれているのはどこか。 そこまで見えれば、直す場所が決まります。
形が変わったままで構いません。 高さがそろっていれば、同じ人に見えます。