漫画投稿とデビューの関係|約束されることを確認する
公開日
公式の制度説明を三件読み、賞金や掲載は書かれている一方でデビューの保証はどれにも書かれていませんでした。書かれている範囲と書かれていない範囲を欄ごとに分けて読む方法です。
出したあと、何が起きることになっているのか
新人賞や投稿の案内を読んでいると、そのあと何が起きるのかがぼんやりしてきます。
書いてあることと、期待していることが混ざるからです。 読み終えたときには、どちらがどちらか分からなくなっています。
分けるには、欄をつくって一つずつ入れていくのが早いです。 ここで使うのは三つの状態だけです。
実際に三件を読みました
この記事のために、公式の制度説明を三件読みました。 運営している側が自分で出しているページです。
賞金と、受賞したあとの掲載と、権利の行き先は、どれにも書かれていました。 制度として定められている部分です。
一方で、デビューが保証されるという記載は、三件のどれにもありませんでした。 書いていないだけで、無いと決まったわけでもありません。
これは読んだ三件についての話です。 ほかの制度がどうなっているかは、この三件からは分かりません。
取得状態ごとの読み分け
| 取得状態 | 右の欄に書くこと |
|---|---|
| 取得成功 | 制度にある |
| 条件つき | 一部に限る |
| 記載なし | 分からない |
左が取れた状態で、右がそこから読めることです。 対応を崩さなければ、読み違えようがありません。
記載なしの行を「制度にある」に動かした時点で、根拠の無い話になります。 図ではその形を作れないようにしてあります。
六つの欄をどこから探すか
案内の中で、欄ごとに書かれている場所が違います。 探す先を決めておきます。
賞金。 賞の一覧のところに並ぶことが多い項目です。
掲載。 受賞後の扱いとして書かれます。賞ごとに違うことがあります。
権利の行き先。 応募規約や注意事項の側に置かれます。
講評。 選考の流れの説明に混ざります。条件が付いていることがあります。
担当とデビュー。 決まった置き場所がありません。全体を読んで、無ければ記載なしと書きます。
掲載の約束と、デビューの約束は別
受賞すると掲載する、と定めている制度がありました。 これは掲載についての約束です。
掲載されることと、デビューすることは同じではありません。 一度載ることと、続けて描く人になることの間には距離があります。
その距離について書かれた記載は、読んだ範囲では見つかりませんでした。
だから「掲載権がある=デビューできる」とは読みません。 書いてある方だけを受け取ります。
講評は、出せば返るものとは限らない
講評について書かれている制度がありました。
ただしそこには、一定以上の賞に入った人へ送る、と条件が付いていました。 出せば全員に返る、という書き方ではありません。
この行だけ「条件つき」にしてあるのは、そのためです。 あるとも無いとも言えない中間の状態です。
条件が書いてあるときは、その条件ごと写します。 条件を落とすと、別の意味になります。
条件つきをどう書くか
条件が付いている記載は、条件ごと写さないと意味が変わります。
誰に対してか。 全員か、一部かです。
いつか。 選考の途中か、終わったあとかです。
何を満たしたときか。 一次を通過した、一定以上の賞に入った、といった条件です。
三つのうち一つでも落とすと、「あるもの」として読めてしまいます。 条件を落とした時点で、取得状態は記載なしに近づきます。
| 写すもの | 落とすと |
|---|---|
| 対象 | 全員に見える |
| 時期 | いつでも見える |
| 条件 | 無条件に見える |
賞の名前と、書かれたこと
デビューという語を名前に含む賞がありました。それでも、名前は賞の呼び方です。
その賞を取るとデビューが保証される、とは書かれていませんでした。 賞の条件と結果は別々に書かれています。
名前は短く付けるものなので、制度の中身を全部は表せません。 名前から読み取るのではなく、本文を読みます。
二つの箱を矢印で結ばなかったのは、片方からもう片方が導けないからです。
担当が付くかどうかも、書かれていなかった
担当の編集者が付く、という記載は、読んだ三件には見当たりませんでした。
これも「無い」ではなく「書かれていない」です。 実際には付くこともあるかもしれません。
書かれていないことは、期待しても構いませんが、当てにはできません。 その違いが、この記事で言いたいことです。
欄を分けておくと、期待と記載が混ざらなくなります。
読んだ結果で何を決めるか
六欄を埋めたあと、決めるのは二つだけです。
出すかどうか。 空いた欄がいくつあっても、出して構いません。分かったうえで出せます。
何を当てにするか。 取得成功の欄に書かれたことだけを、予定に入れます。
記載なしの欄は、予定に入れません。 起きたら良いこととして、別に置いておきます。
この分け方をしておくと、結果が出たあとに揺れません。 当てにしていなかったことが起きれば、それは足された分です。
期待を捨てる話ではない
機会があることと、結果が約束されることは違う、というだけの話です。
機会そのものは、制度としてはっきり書かれていました。 それは確かめられたことです。
確かめられたことを土台にして、確かめられないところは空けておきます。 そのほうが、続けやすくなります。
出す先の案内で六欄を作る
出したい先が決まっているなら、その案内を開いて六つの欄を作ります。
賞金・掲載・権利・講評・担当・デビューの順に、書いてある文を探します。 見つかったら写し、見つからなければ記載なしと書きます。
空いた欄がいくつあるかを見てから、出すかどうかを決めます。 空いていても出して構いませんが、分かったうえで出せます。