COMISTA JOURNAL漫画を描く

漫画のトーン作業を整理する|繰り返しを減らす準備

公開日

貼る場所を先に決め、同じ種類をまとめて貼る工程表を自作の原稿で組み立てます。美しいトーンの正解や特定の道具の操作は扱わず、往復を減らす順番だけを見ます。

「漫画のトーン作業を整理する」を表したイラスト

同じ作業を何度も行き来してしまう

貼っては剥がし、また別の種類に替えて、同じページを何周もすることがあります。

手際が悪いからとは限りません。どこに何を貼るかを、先に決めていないだけです。

トーン作業の四工程と、そこですることを順に並べた工程表の図
上から順に並べてあります

工程表は上から順に

工程表の並びは、前の工程が決まらないと次が決まらない順にしてあります。

貼る場所が決まる前に種類を選ぶと、後で貼り替えになります。 往復の元です。

削るのは最後にまとめます。 途中で削ると、貼り足すたびに崩れます。

この並びに順位は付けていません。 別の並べ方でも通ります。

四つの工程

工程 そこですること
場所決め どこに置くか
種類決め 何種類使うか
まとめ貼り 同じ種類を続けて
削りと確認 抜けを見る

場所決めは下描きの上でできます。 印を置くだけで足ります。

まとめ貼りは同じ種類を続けて貼ることです。 持ち替えが減ります。

場所決めの印の付け方

印の付け方が決まっていないと、貼る段でまた迷います。

下描きの上に、種類ごとの記号で置きます。 濃さの数字でも、丸と三角でも構いません。

コマの中の位置まで決めます。 「この面」までで足ります。輪郭までなぞらなくて済みます。

迷った場所には印を付けません。 印が無い場所は、貼らないと決めた場所です。

印に入れる 入れない
種類の記号 濃さの微調整
貼る面 輪郭の形

まとめて貼ると往復が減る

ばらばらに貼る場合とまとめて貼る場合の往復を並べた図
同じ枚数を貼っています

同じ枚数を貼っています。 変えたのは貼る順だけです。

ばらばらに貼ると、同じ種類へ何度も戻ります。 その戻りが往復です。

まとめて貼ると、種類を替える回数が減ります。 枚数は変わりません。

種類を絞る基準

使う種類は少ないほど往復が減ります。 絞り方を決めておきます。

隣り合う面が分かれるかで決めます。 分かれていれば、種類を足す理由はありません。

同じ意味の面は同じ種類にします。 影は影、服は服でそろえます。

一種類で足りる場面もあります。 影だけの原稿なら、それで通ります。

足したくなったら、貼り終えてから考えます。 途中で足すと往復が増えます。

先に決めておく三つ

トーンを貼る前に決めておく三つを同じ大きさの札で並べた図
三つとも同じ扱いにしてあります
決めること 決め方
使う種類 何種類にするか
使う場所 どのコマか
濃さの差 隣と分かるか

濃さの差は隣り合うところだけ見ます。 全体をそろえなくて構いません。

種類を先に絞ると、迷いが減ります。 途中で足しても構いません。

削りを最後に回す理由

削りを途中でやると、そのあとの貼りで崩れます。

削った縁に別の種類を重ねると、境目がずれます。 貼り終えてから削れば起きません。

削る量は、全部貼ってからでないと決まりません。 隣の濃さで見え方が変わります。

削りながら貼ると、どこまで削ったか分からなくなります。 一周する対象が二つになります。

貼り終えてから、削る場所を一度に見ます。 抜けの確認も同じ周でできます。

途中で手が止まるとき

手が止まるところを、三つ拾い上げます。 どれも自作の原稿での話です。

三つとも、枚数を減らしていません。貼る順を入れ替えただけです。

順番と濃さの差を確かめる

トーン作業を終えたあとに確認したい5項目のチェックリスト
貼った枚数を数える表ではありません

貼る場所を先に決めたか。 決めると貼り替えが減ります。

同じ種類をまとめて貼ったか。 持ち替えの回数が変わります。

隣り合うところで濃さが分かれるか。 分かれていれば足ります。

下描きに場所の印を置く

トーン作業に、決まった種類数は要りません。貼り始める前に、下描きの上へ場所の印を置くこと。

その印は何種類に分かれるか。同じ種類を続けて貼れるか。 そこまで決まれば、往復は減ります。

二種類のままでも構いません。 隣と分かれていれば、それで通ります。

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