連載途中の漫画にこれまでのあらすじを付ける方法
公開日
架空連載の情報を入れる・触れるだけ・伏せるの三区分へ割り当て、伏せた情報を振り返り文に出さない形を作ります。あらすじを全出来事の列挙とはしません。
途中から読む人に何を渡すか
新しい話を出すたびに、これまでの話をどこまで書けばよいか決まらないことがあります。
書く量の問題ではありません。読む前に必要な情報と、先に知らせたくない情報を、同じ列に置いているからです。
紹介文のあらすじとは別のもの
これは連載の途中の回に添える振り返りの話です。 作品全体を人に薦めるための文章とは、読む人の位置が違います。
読む人はこれから次の回を読みます。 結末まで知らせる必要がありません。
前の回を読み直させない前提で作ります。 三行で位置が分かれば足ります。
どの回に付けるか
毎回付ける必要はありません。 付ける回を先に決めておくと、回ごとに迷いません。
間が空いた回。 前の回から時間が経つほど、読む人が位置を見失います。
話が切り替わる回。 新しい章や場面へ移る回は、途中から入る人が増えます。
登場人物が増える回。 名前が増える回は、前提が分からないと読み進められません。
| 付ける回 | 理由 |
|---|---|
| 間が空いた | 位置を見失う |
| 話が変わる | 途中から入る |
| 人が増える | 名前が要る |
それ以外の回は付けなくて構いません。 毎回同じ三行が並ぶと、読み飛ばされます。
区分を三つに分ける
| 区分 | 振り返り文で |
|---|---|
| 入れる | 一行で書く |
| 触れるだけ | 場所や名前 |
| 伏せる | 書かない |
入れるのは、次の回を読むのに要る前提です。 主人公の目的や舞台がここに入ります。
触れるだけは、あると分かる程度に留めます。 名前や場所だけを出し、中身は書きません。
例に置いた架空の連載
例に使う連載は、この記事のために組み立てた架空のものです。第6話まで公開し、これから第7話を出すという状況にしました。
出来事も登場人物も架空です。 区分の付け方を見るための材料です。
実在の連載を例にしていません。 特定の作品と重ねて読まれないようにするためです。
情報を区分へ割り当てる
一つの情報につき一つの区分を決めます。 どちらとも取れる情報は、伏せる側に置きます。
伏せる行の欄には「書かない」とだけ置きます。 書き方を作ると、うっかり文へ入ります。
区分は回ごとに見直します。 前の回で伏せた情報が、次の回では前提になることがあります。
三行に入れる順番
入れると決めた情報が三つ以上あるときは、順番を決めます。
一行目は誰の話か。 主人公が誰で、いまどの立場にいるかです。
二行目はどこの話か。 舞台と、そこで起きている状況です。
三行目は何を目指しているか。 次の回を読むときに追う対象になります。
| 行 | 置く情報 |
|---|---|
| 一行目 | 誰の話か |
| 二行目 | どこの話か |
| 三行目 | 何を目指すか |
この順が合わない作品もあります。 その場合でも、順番だけは回をまたいで固定します。読む人が同じ場所を見られるためです。
できた振り返りの例
入れると決めた情報だけで三行に収めます。 長くすると本編の前で止まります。
触れるだけの情報は名前で置きます。 何があるかは分かり、中身は残ります。
書いたあとに区分の表と見比べます。 伏せる行の言葉が混ざっていないかを見ます。
前の回へ戻る導線は別に置く
振り返りの中に前の回への案内を混ぜません。 混ぜると、三行が案内文に変わります。
導線は振り返りの下か、本編の後ろに置きます。 読みたい人だけが押します。
導線があることを、振り返りを短くする理由にしません。 押さない人のほうが多い前提で三行を作ります。
逆に、振り返りがあることを導線を置かない理由にもしません。 位置が分かることと、読み直せることは別です。
長さと置き場所
| 決めること | 目安 |
|---|---|
| 行数 | 三行まで |
| 置き場所 | 本編の前 |
| 見出し | これまでの話 |
行数を決めておくと、回ごとに増えません。 増えると読まれなくなります。
本編の前に置きます。 後ろでは読む前の助けになりません。
どこまで書くか迷うとき
区分に迷う場面を、三つ挙げます。 どれも区分の話です。
どの例でも伏せた情報を出していません。区分のほうを書き換えています。
三区分と文が一致するか確かめる
伏せる行の言葉が文に入っていないか。 表と文を見比べます。
行数の目安を超えていないか。 増えると読まれません。
前の回を読まないと分からない書き方になっていないか。 位置だけで足ります。
入れる情報だけで三行書く
振り返りを付けるのに、これまでの全部は要りません。次の回を出す前に、入れる情報だけで三行書いてみること。
伏せる行は決めたか。その言葉が文に入っていないか。 そこまで見れば、次の回も同じ形で作れます。
二行でも構いません。 位置が分かれば、途中から読む人も進めます。