漫画のSNS発信でネタバレを避ける工夫
公開日
架空作品の素材を公開前・公開直後・一定期間後に分け、時期ごとに出せる範囲を整理します。何文字までなら安全といった唯一の基準は置かず、炎上しない保証もしません。
どこまで載せてよいか毎回迷う
作品を知らせたいのに、どの絵とどの台詞なら出してよいか決まらないことがあります。
配慮が足りないからではありません。素材を「出す・出さない」の二つでしか分けておらず、時期という軸を持っていないからです。
絶対の基準にしない
ここに出す区分は、決め方の一例です。 守れば安全という線ではありません。
同じページでも、作品の作りによって重さが変わります。 何気ない一コマが結末に直結することもあります。
迷ったら出さない側に置きます。 出さなかったものは後から出せますが、逆はできません。
例に使った架空の一本
例に使う一本は、この記事のために組んだ架空の読み切りです。十八ページで、終盤に一度だけ種明かしがあるという作りにしました。
この設定は、素材を分けるための材料です。 実在の作品からは取っていません。
種明かしの中身はここには書きません。 例であっても、伏せる側は伏せたままにします。
時期を三つに分ける
| 時期 | 読む人の状態 |
|---|---|
| 公開前 | まだ読めない |
| 公開直後 | 読める |
| 一定期間後 | 読んだ人もいる |
公開前は、読みたくても読めない時期です。 ここで中身を出すと、読む前に体験が終わります。
一定期間後でも、これから読む人はいます。 時間が経てば自由になる、とはしません。
文章の側も同じ区分で見る
区分は画像だけのものではありません。 書いた文にも同じ時期の軸を当てます。
題名と題材は、どの時期でも書けます。 読む前に知っても体験が減りません。
場面の描写は、画像と同じ扱いにします。 文で書けば軽い、ということはありません。
感想の中の一言が、いちばん漏れやすいところです。 あの場面が、と書くだけで、場面の存在が伝わります。
| 書くもの | 扱い |
|---|---|
| 題名・題材 | いつでも |
| 場面の描写 | 画像と同じ |
| 感想の一言 | 時期で分ける |
素材を四つに分ける
| 素材 | 何が写るか |
|---|---|
| 表紙 | 題名と絵柄 |
| 冒頭の一コマ | 入口の場面 |
| 中盤の一コマ | 話の途中 |
| 結末の一コマ | 種明かし |
表紙と冒頭は、どの時期でも出しやすい素材です。 読む前に知っても体験が減りません。
結末に触れる素材は、どの時期でも出さない側に置きました。 例の作りでは、そこが一度きりだからです。
一度出したものを再び出すとき
再掲は、新しく出すのと同じ扱いにします。 前に出したから安全、とはしません。
前に出した時期と、いまの時期が同じとは限りません。 公開直後に出したものを、しばらく経ってから出すこともあります。
再掲のときは、何話のものかを書き直します。 話数が進んでいると、同じ画像でも位置が変わります。
前の添え書きをそのまま使いません。 時期が変われば、添える内容も変わります。
出すときに添えること
| 添えること | なぜ |
|---|---|
| 何話のものか | 位置が分かる |
| 読む前か後か | 選んで押せる |
| 伏せた旨 | 隠した所が分かる |
添え書きは、出す範囲を決めたあとの話です。 先に範囲、あとに添え書きの順にします。
伏せたことを書くのは、匂わせとは違います。 伏せた事実だけを書き、中身は書きません。
聞かれたときに答えないこと
読んだ人から先の展開を聞かれることがあります。 個別のやり取りでも、区分は同じです。
答えないことを決めておきます。 一人に答えると、その一人が書ける情報になります。
代わりに、読む場所を案内します。 聞いた人が知りたいのは中身なので、そこへ行けば足ります。
答えない理由を説明する必要はありません。 読んでからのほうが、と一言で足ります。
区分が決まらないとき
判断が止まる場面を、三つ挙げます。 どれも区分の話です。
どの例でも基準を作っていません。出さない側へ寄せているだけです。
時期と素材の組を確かめる
時期と素材の組で決めたか。 片方だけでは決まりません。
結末に触れる素材を出していないか。 一度きりの体験です。
添え書きを範囲の代わりにしていないか。 順番が逆になります。
次の一つを時期から決める
発信の配慮に、細かい規則は要りません。次に出す素材を一つ選び、どの時期のものかを先に書いてみること。
結末に触れていないか。添え書きを範囲の代わりにしていないか。 そこまで決まれば、次の素材も同じ形で置けます。
出さない素材が多くても構いません。 分けてあれば、出せるものは後から増やせます。