漫画の一部をSNSで紹介する|見せる場面を選ぶ
公開日
自作の完成原稿から抜き出す場面を、前後が要るかどうかで選び分けます。制作途中の見せ方とは範囲を分けて、誤解とネタバレの避け方を扱います。
一場面だけ出したら、別の話に読まれた
作品の一部を切り出して見せると、思っていたのと違う読まれ方をすることがあります。
前の場面を知らない人には、その一枚だけが全部です。
切り取り方が、そのまま伝わる内容になります。
そこだけで通じるか見る
判断の軸は一つです。 その一枚だけで意味が通るかどうかです。
導入の場面や、風景だけの場面は、単独でも通じます。
表情が変わる場面は、前があって初めて意味が出ます。 切り出すと別の感情に読まれます。
結末の直前も出しません。 読む前に結末の手前を知らせることになります。
前後が要る場面は出さない
| 場面 | 判定 |
|---|---|
| 導入の一場面 | 出せる |
| 風景だけの場面 | 出せる |
| 表情が変わる場面 | 出さない |
| 結末の直前 | 出さない |
出さないと決めた場面は、本編で読んでもらいます。
そこがいちばん見せたい場面であることも多いです。 それでも出しません。
見せたい気持ちと、伝わるかどうかは別です。
一枚で出すか、続けて出すか
枚数が変わると、判定も変わります。
一枚だけなら、その一枚で意味が通る必要があります。 いちばん厳しい条件です。
二枚以上を順に並べるなら、並べた範囲で通れば足ります。 ただし、並べた最後の一枚が結末側へ寄らないようにします。
枚数を増やせば何でも出せる、という向きには進みません。 増やすほど本編で読む理由が減ります。
| 出し方 | 通る範囲 |
|---|---|
| 一枚 | その一枚 |
| 数枚 | 並べた範囲 |
制作途中の見せ方とは分ける
この記事が扱うのは、完成した原稿からの抜粋だけです。
ラフやネーム、制作メモの見せ方は、別の記事の担当です。
同じ発信でも、選び方の基準が違います。 途中のものは、そもそも完成形と読まれません。
混ぜて考えると、どちらの基準も曖昧になります。
一枚に説明を足さない
前後が要る場面に、文で説明を付けて出したくなります。
説明が要る時点で、その一枚は単独で通じていません。
説明を読んでもらえる前提でも、読まない人のほうが多くなります。
足すのではなく、別の場面を選び直します。
どこで切るかを決める
コマの途中で切りません。 枠の内側で切ると、描かれていた情報が欠けます。
吹き出しを半分だけ入れるのも同じです。 台詞が途中で切れると、別の意味に読めます。
ページごと出すか、コマ単位で出すかを先に決めます。 混ぜると、範囲の判断が毎回変わります。
| 切り方 | 起きること |
|---|---|
| 枠の内側で | 情報が欠ける |
| 枠の外側で | そのまま伝わる |
伸びる場面の話は扱わない
この記事に、どの場面が伸びるかは書いていません。 測っていないからです。
長さや頻度の目安もありません。 場所ごとに違いますし、確かめていません。
扱っているのは、切り取った一枚が誤解を生まないかどうかだけです。
そこは反応の大小とは別の話です。
出す前に、知らない人の目で読む
選んだ一枚を、前後を忘れて見直します。
何の場面か分からないなら、そのまま出して構いません。 気になれば本編へ来ます。
別の意味に読めるなら、選び直します。 ここがいちばん危ないところです。
判断が付かないときは出しません。 出したあとでは戻せません。
印に何を書き残すか
場所の印だけでは、後で判断をやり直すことになります。
そこだけで通じると判断した理由を、一行添えます。 前が要らない、人物が一人、結末に触れない、などです。
出さないと決めた場面にも印を付けます。 付けておかないと、後から見て迷いがまた起きます。
印は原稿の側に持たせます。 別の紙に書くと、原稿を開いたときに見えません。
出せる場面をあらかじめ決めておく
作品を描き終えた時点で、出せる場面に印を付けておきます。
そのときなら前後を覚えているので、判断が早く済みます。
あとで紹介したくなったときは、印の中から選ぶだけです。
毎回一から選び直すより、ずっと早く終わります。