漫画紹介文でネタバレを避ける|どこまで伝えるか
公開日
同じ架空作品の紹介文を開示の段階ごとに並べ、どこまで書くかを比べられるようにします。安全な文字数の基準は置かず、反応が増えるとも書きません。
紹介文を書くたびに手が止まる
作品を出す準備はできているのに、紹介文にどこまで書いてよいか決まらないことがあります。
書き方を知らないからとは限りません。同じ作品で開示の段階を並べて見比べたことがなく、比べる相手がないまま一発で決めようとしているからです。
紹介文の工程そのものは扱わない
ここで見るのは開示の範囲だけです。 見出しの付け方や全体の組み立ては別の話になります。
段階は上下ではありません。 どこを選ぶかは、出す場所と読む人によって変わります。
迷ったら開示の少ない段階へ寄せます。 後から足すことはできますが、戻すことはできません。
例に使った架空の一作
例に使うのは、この記事のために作った架空の読み切りです。雨の日の交差点で、傘を差し出せないまま別れる一話という作りにしました。
この設定は、段階を比べるための材料です。 実在の作品からは取っていません。
結末そのものはここには書きません。 例であっても、伏せる側は伏せたままにします。
開示を四段に分ける
| 段階 | 書く範囲 |
|---|---|
| 題と分量 | 何話か |
| 入口の場面 | 始まりだけ |
| 迷いの中身 | 途中まで |
| 結末の示唆 | 出さない |
上から順に開示が増えます。 下の段ほど、読む前に体験が終わる危険が増えます。
結末の示唆は、どの出し先でも出さない側に置きました。 例の作りでは、そこが一度きりだからです。
一段足すかどうかの判断
段を上げるのは、上げる理由があるときだけです。 理由の形を決めておきます。
短すぎて何の作品か分からない、という理由なら上げます。 題と分量だけでは、種類も分かりません。
もっと読まれたいから、という理由では上げません。 読まれるかどうかは測っていません。
上げるのは一段ずつです。 二段まとめて上げると、どこまで出したか分からなくなります。
| 上げる理由 | 判断 |
|---|---|
| 何の作品か不明 | 上げる |
| 読まれたい | 上げない |
段階ごとの文例
題と分量の段は「読み切り一話・全十八ページ」とだけ書く形です。 中身に触れません。
入口の場面の段は「雨の日の交差点から始まります」まで書く形です。 始まりの一場面で止めます。
迷いの中身の段は「傘を差し出すかどうかで迷う話です」まで書く形です。 ここから先は結末に近づきます。
同じ段でも作品によって違う
段の名前は同じでも、その段で出る情報の重さは作品ごとに違います。
入口の場面が結末と直結している作品があります。 その場合、入口の段でも実質的に結末へ近づきます。
迷いの中身が題名にすでに出ている作品もあります。 その場合、その段は新しく開示していません。
だから段を選ぶ前に、自分の作品でその段が何を出すかを一度読み直します。 段の名前だけで決めません。
判断が付かない作品は、一段下へ寄せます。 戻せないためです。
出し先で段階を変える
| 出す場所 | 選びやすい段 |
|---|---|
| 作品ページ | 入口の場面 |
| 一覧の一行 | 題と分量 |
| 感想への返信 | 題と分量 |
同じ作品でも、出す場所によって選ぶ段が変わります。 一覧では短い段が入りやすくなります。
同じ段をどこでも使う必要はありません。 場所ごとに選び直して構いません。
選んだ段を記録に残す
どの場所にどの段を出したかを残しておきます。 残さないと、同じ場所へ違う段を出してしまいます。
場所の名前と段の名前だけで足ります。 文そのものは別に残っています。
段を上げた場合は、上げた日と理由も足します。 下げるときに読み直せます。
作品ごとに一枚持ちます。 連載なら回ごとではなく、作品全体で一枚にします。
段が決まらないとき
判断が止まる場面を、三つ挙げます。 どれも開示の話です。
どの例でも基準を作っていません。開示の少ない側へ寄せているだけです。
段と出し先が合っているか確かめる
結末に触れていないか。 一度きりの体験です。
出す場所に合う段を選んだか。 場所で入る量が変わります。
長さで決めていないか。 決めるのは範囲です。
題と分量の一行を書く
紹介文の準備に、全部の段は要りません。次に出す作品について、題と分量の段だけ一行書いてみること。
中身に触れていないか。そこから一段だけ足せるか。 そこまで決まれば、残りの段も同じ形で置けます。
短いままでも構いません。 足すのは後からできます。