COMISTA JOURNAL漫画を描く

漫画のセリフの誤字を確認する|画像内テキストの点検

公開日

画像の中のセリフは後から検索できないので、場所・修正前・修正後・理由・確認状態を並べた校正メモの雛形で点検します。原稿全体の最終確認は扱いません。

「漫画のセリフの誤字を確認する」を表したイラスト

直したはずの文字が残っている

指摘された誤字を直したのに、別の場所に同じ誤りが残っていることがあります。

直し忘れとは限りません。 どこを直したかを書き留めていないためです。

そこで、直した場所を書いて残します。 残っていれば後から追えます。

画像の中の文字は検索できない

セリフは絵の一部として描かれています。 文字として探す手段がありません。

開いて目で追うしかありません。 だから見た場所を記録します。

記録が無いと、同じページを何度も見ることになります。 見ていない場所も分かりません。

書き留める先は紙でも画面でも構いません。

見る五つの種類

画像内テキストで見る五つの種類を並べた図
種類はこの記事で分けたものです
種類 見つけ方
誤字 字が違う
脱字 字が足りない
表記揺れ 書き方が混在
句読点 打ち方が不揃い
固有名詞 名前が不一致

誤字と脱字は、その場で正誤が決まります。 直す先が一つに決まります。

表記揺れと句読点は、作品の中でそろっているかどうかの話です。

固有名詞は、一覧を作っておくと確かめやすくなります。

どの種類から探すか

五つを一度に探すと、どれも中途半端に終わります。 一種類ずつ通します。

固有名詞から探します。 一覧と照らすだけなので、いちばん速く終わります。

次に表記揺れを探します。 同じ語を探す作業なので、固有名詞の一覧がそのまま使えます。

次に句読点を見ます。 打ち方をそろえる作業です。

最後に誤字と脱字を見ます。 声に出して読む必要があるので、時間がかかります。

探す順 かかる手間
固有名詞 照らすだけ
表記揺れ 語を探す
句読点 見てそろえる
誤字・脱字 読み上げる

校正メモの雛形

場所・修正前・修正後・理由・確認状態を並べた校正メモの雛形の図
雛形の欄はこの記事で決めたものです

この記入例は、この記事のために組んだ架空のものです。 実際の原稿ではありません。

一行に、場所・修正前・修正後・理由・確認状態を並べます。

三行のうち二行は確認まで済み、一行は未のままです。 未の行があること自体が見どころです。

理由の欄には、五つの種類のどれかを書きます。

場所の書き方

場所の欄が曖昧だと、直すときにまた探します。

ページ番号を書きます。 これが無いと始まりません。

コマの位置を添えます。 右上から数えて何番目か、で足ります。

吹き出しが複数あるなら、その中の順番も書きます。 同じコマに二つ以上あることがあります。

話者の名前は書かなくて構いません。 場所が決まれば見つかります。

欄 書く粒度
ページ 番号
コマ 何番目か
吹き出し 中の順番

修正前と修正後を必ず並べる

修正後だけを書くと、何をどう変えたのか分からなくなります。

修正前が残っていれば、同じ誤りを他の場所でも探せます。 検索の代わりになります。

二つが同じ行は、直っていないということです。 書き写す時点で気付けます。

長い文なら、変えた部分だけを書き出しても構いません。

確認状態が空の行は直っていない

直したつもりでも、画像に反映されているとは限りません。

確認の欄は、直したあとの画像を見てから埋めます。 書き換えた時点では埋めません。

空の行が残っていても構いません。 残っていることが分かるほうが安全です。

全部を一度に済ませなくてよいです。

理由を書くと再発が減る

同じ理由の誤りは、他の場所にもあることが多いです。

理由ごとにまとめて探すと、一度の見直しで拾えます。 ページ順に探すより早いことがあります。

理由が書けないときは、種類の一覧を見直します。 当てはまらない誤りもあります。

理由は分類であって、原因の説明ではありません。

原稿全体の最終確認は別の記事

抜けとページ順と文字をまとめて見る記事は、原稿が完成しているかを扱います。

あちらは原稿全体、ここは吹き出しの中の文字だけです。

全体の確認で文字に当たりが付いたら、こちらで細かく見ます。 二つは続けて使えます。

まだ全体を見ていない場合は、そちらを先に通します。

固有名詞は一覧にしておく

人物名や地名は、途中で書き方が変わりやすいところです。

先に一覧を作っておくと、照らし合わせるだけで済みます。 記憶に頼りません。

読み方だけが違う場合もあります。 送り仮名や中黒の有無も一覧に入れます。

一覧は作品ごとに作ります。

表記揺れは正誤ではない

場所と修正前後を残し、確認まで書く。 ここまでで追えるようになります。

直す一箇所をメモに書く

いま直したい箇所が一つあるなら、その一行だけメモを書きます。

場所と修正前と修正後の三つで足ります。 理由は後から足せます。

直したら確認の欄を埋めます。 埋める前に次へ進まないほうが残りません。

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