漫画を描き終えた後の振り返り|次の一作へ残す記録
公開日
完成した一作について、うまくいったこと・詰まったこと・次に変えること・残す記録を一欄ずつ書き出します。成功法則や唯一の制作方法は扱わず、自分の記録だけを残します。
描き終えると、そのまま次へ行ってしまう
一作を出し切ったあと、何が効いたのか思い出せないまま次を始めることがあります。
記憶力の問題とは限りません。完成した日に書き留める場所を、用意していないだけです。
欄と記入例は一対一
図の左が欄、右がその欄に入る一例です。欄ごとに一行ずつ付けてあります。
右の文は手本ではありません。 自分の言葉で構いません。
空のまま残る欄があっても構いません。 思い当たらない回もあります。
どの欄にも丸や印は付けていません。 正しい振り返りを決めないためです。
いつ書くか
書く時期で、書ける内容が変わります。 先に決めておきます。
出し切った日に書きます。 詰まった場所をいちばん覚えているのはこの日です。
反応を待ってから書きません。 反応は自分の工程の話ではないので、四つの欄には入りません。
日をまたぐと、よかったことだけが残ります。 詰まった場所は先に薄れます。
| 書く時期 | 残るもの |
|---|---|
| 出し切った日 | 詰まった場所も |
| 何日か後 | よかったことだけ |
四つの欄
| 欄 | 何を書くか |
|---|---|
| よかった | 続けたいこと |
| 詰まった | 止まった場所 |
| 次に変える | 一つだけ選ぶ |
| 残す記録 | 後で使う数字 |
次に変えることは一つだけ選びます。 三つ変えると効いた理由が分かりません。
詰まった場所は工程の名前で書けます。 気持ちの話でなくて構いません。
詰まった場所の書き方
「難しかった」では、次に何を変えるか決まりません。 書き方を決めます。
工程の名前で書きます。 ネーム、下描き、ペン入れ、仕上げのどれかです。
何回戻ったかを添えます。 戻った回数が多い工程が、次に変える候補になります。
止まった理由は書かなくて構いません。 場所が分かれば足ります。
| 書くこと | 例 |
|---|---|
| 工程 | ネーム |
| 戻った回数 | 三回 |
理由まで書きたい場合は、欄の外に足します。 四つの欄は短いままにしておきます。
残す記録は後で使うもの
| 残すもの | いつ使うか |
|---|---|
| かかった日数 | 次の見積り |
| 使った素材 | 探し直す前 |
| 直した箇所 | 同じ迷いのとき |
日数は自分の記録としてだけ使います。 他の人とは比べません。
直した箇所は一行で足ります。 何を迷ったかが分かれば十分です。
次の一作へ渡すのは一つ
渡すのは一つで足ります。 全部を持ち越すと動けなくなります。
選んだ一つは次の振り返りで確かめられます。 効いたかどうかが分かります。
選び直しても構いません。 途中で別の一つに替えられます。
前回の振り返りと並べる
一枚だけでは、変わったかどうかが分かりません。 前回と並べます。
次に変えると書いた一つが、今回どうなったかを見ます。 直っていれば、その一つは終わりです。
同じ工程が二回続けて詰まったなら、工程の側を変えます。 気をつけるだけでは変わりません。
残す記録の日数も並べます。 増えたか減ったかが見えます。
前の紙は捨てません。 三枚たまると、自分の癖が見えてきます。
書きにくいとき
言葉にしづらいところを、三つ置いてみます。 どれもこの記事で作った記入例での話です。
三つとも、思い出す量を増やしていません。書く欄のほうを絞っただけです。
一つに絞れたか確かめる
次に変えることを一つに絞ったか。 絞ると確かめられます。
残す記録が後で使える形か。 使う場面ごと書いておけます。
他の人と比べていないか。 比べる相手は前の自分です。
四つの欄を一行ずつ埋める
振り返りに、長い文章は要りません。出し終えた日に、四つの欄を作って一行ずつ埋めること。
次に変えることは一つに絞れたか。後で使う記録は残っているか。 そこまで書ければ、次の一作へ渡せます。
空の欄が残っていても構いません。 一つでも書いてあれば、それで足ります。