漫画の作者コメントを書く|本編の後に伝える内容
公開日
架空作品を一つ立て、本編のあとに置く短いコメントと次への導線を例示します。本編の説明を繰り返さず、宣伝文句や順位への誘導にもしません。
最後の欄に何を書くか
本編を出し終えたのに、最後のコメント欄で手が止まることがあります。
書くことが無いからではありません。本編で描いたことを、もう一度説明しようとしているからです。
コメントを添える作品
あとがきを置く相手として、架空の読み切りを一本立てます。中身は 「商店街の古書店で、閉店までの一週間を手伝う話」 です。
コメントを読むのは、本編を読み終えた人です。 これから読む人ではありません。
読み終えた人が知りたいのは、作品の外側のことです。 中身の説明ではありません。
置く場所で読まれ方が変わる
同じ一言でも、置く場所によって読む人の位置が違います。
本編の最後に置く場合。 読み終えた直後の人だけが読みます。外側の話をそのまま置けます。
作品ページの欄に置く場合。 まだ読んでいない人も目にします。中身に触れる言葉は外します。
外の発信に置く場合。 読んだかどうかが分かりません。本編の話には触れず、作品の場所だけを添えます。
| 置く場所 | 読む人 |
|---|---|
| 本編の最後 | 読み終えた人 |
| 作品ページ | 未読を含む |
| 外の発信 | 分からない |
場所を決めてから書きます。 書いてから置き場所を探すと、どこにも合わない文になります。
本編の説明を繰り返さない
「この話は閉店する古書店の話です」は、本編を読めば分かることです。 繰り返しても新しい情報になりません。
「一週間の出来事にしたのは、季節をまたがせたくなかったからです」は、外側の話です。 読み終えた人にだけ意味があります。
どちらか迷ったら、本編に書いてあるかを確かめます。 書いてあれば省けます。
作り手の話に書けること
「作り手の話」と言われても浮かばないときは、四つのどれかから探します。
決めたこと。 話数、季節、舞台の広さなど、作る前に決めた条件です。
やめたこと。 入れようとして外した要素です。理由まで書く必要はありません。
調べたこと。 描くために見に行ったもの、読んだものです。
描くのに時間がかかったところ。 どこが難しかったかです。
| 探す先 | 例 |
|---|---|
| 決めたこと | 話数と季節 |
| やめたこと | 外した要素 |
| 調べたこと | 見に行った物 |
| 時間がかかった | 難しかった所 |
どれも本編には書いていないことです。 だから読み終えた人に新しく届きます。
置く四つ
| 置く要素 | 何を書くか |
|---|---|
| ひとこと | 読み終えた人へ |
| 作り手の話 | 外側のこと |
| 次の予定 | 決まっていれば |
| 導線 | 次に見る場所 |
四つすべてを置く必要はありません。 決まっていない欄は空けます。
長さは短いほうが読まれます。 本編のあとに長い文章は続きません。
導線は行き先を一つに
| 導線 | 書き方 |
|---|---|
| 次の作品 | 名前と場所 |
| 関連ページ | 何があるか |
| 連絡先 | 受け付ける範囲 |
行き先を一つに絞ると迷いません。 並べるほど選ばれにくくなります。
行き先に何があるかを短く書きます。 開く前に分かると動きやすくなります。
決まっていない導線は置きません。 空の行き先は読む側を止めます。
例を三つ
「読んでくださってありがとうございました」は、ひとことだけの形です。 短く、置き場所を選びません。
「季節を変えたくなくて一週間にしました」は、作り手の話を一つ入れた形です。 外側の情報が一つ増えます。
「次は同じ商店街の別の店を描いています」は、次の予定を添えた形です。 決まっているときだけ書きます。
同じ一言を使い回さない
毎回同じコメントを置くと、読み飛ばされます。 置いてある意味が無くなります。
前の話で何を書いたかを控えておきます。 四つの探し先のうち、どれを使ったかだけで足ります。
書くことが無い回は、ひとことだけにします。 無理に外側の話を作りません。
導線の行だけは、同じ形で構いません。 行き先が変わっていなければ、そのまま使えます。
書くことが浮かばないとき
迷いが残る場面を、三つ挙げます。 どれも書き方の話です。
どの例でも本編の説明を足していません。外側の話だけを残しています。
本編の外側だけが残ったか確かめる
本編の説明を繰り返していないか。 読み終えた人には要りません。
行き先が一つに絞られているか。 並べると選ばれません。
決まっていない予定を書いていないか。 空の約束になります。
外側の話を一つ書く
作者コメントに、決まった型は要りません。出したあとに、外側の話を一つだけ書くこと。
それは本編に書いていないか。導線の行き先は決まっているか。 そこまで確かめれば、短くても足ります。
ひとことだけでも構いません。 読み終えた人へ向いていれば、長さは問いません。