漫画の注意書きを書く|読者が選べる情報を添える
公開日
架空作品を一つ立て、読む前に判断できる短い注意書きの例文を作ります。結末には触れず、煽らず、投稿先ごとの決まりも推測しないまま書き方だけを扱います。
何をどこまで書くか決まらない
公開の前に一言添えたいのに、どこまで書けば読者が判断できるのか分からないことがあります。
気遣いが足りないからではありません。読む前に必要な情報と、読んでから分かる情報を、分けていないからです。
注意書きを付ける作品
例に使う作品は、この記事のために作った架空の一本です。中身は 「大雨で開いた避難所で、はぐれた犬を一晩探す話」 です。
読む前に知らせる価値があるのは、災害の場面が出ることです。 話の結末とは別の情報です。
書くのは事実の範囲です。 どう感じるかは読む人が決めます。
対象の見つけ方
何を書くかは、原稿を通して読めば出てきます。 思い出しでは抜けます。
出来事の名前だけを拾います。 場面ごとに、何が起きたかを一語で書き出します。
読む前に知りたい人がいそうなものに印を付けます。 自分が平気かどうかでは決めません。
印が付いたものが対象の候補です。 そこから一つか二つを選びます。
| 手順 | すること |
|---|---|
| 一番目 | 出来事を書き出す |
| 二番目 | 印を付ける |
| 三番目 | 一つか二つ選ぶ |
読む前と読んでから
読む前に必要なのは、読むかどうかを決められる情報です。 何が描かれるかを短く示します。
読んでから分かるのは、筋の運びや結末です。 ここに触れると、読む楽しみを先に削ります。
この二つを同じ欄に混ぜません。 混ぜると、注意書きがあらすじになります。
投稿先の区分設定とは別のもの
投稿先が用意している年齢の区分と、自分で添える注意書きは別です。
区分は投稿先の枠組みです。 名前も設定する人も、案内で決まっています。
注意書きは自分の言葉です。 枠組みが無い場合でも置けます。
区分を設定したから注意書きが要らない、とはしません。 区分の名前だけでは、何が出るかまでは伝わりません。
| 二つの違い | 決める人 |
|---|---|
| 年齢の区分 | 案内が決める |
| 注意書き | 自分が決める |
先に決める六つ
| 決めること | 何を書くか |
|---|---|
| 対象 | 何が出るか |
| 範囲 | どこまで示すか |
| 長さ | 一息で読む量 |
| 置き場所 | 本編の前 |
| 言い方 | 淡々と書く |
| 判断 | 読む側に委ねる |
対象は事実で書きます。 「怖い」「つらい」といった受け取り方は書きません。
置き場所は本編の前です。 読んだあとでは選べません。
例文を三つ
「災害の場面があります」は、対象だけを示した一文です。 短く、読む前の判断には足ります。
「大雨と避難所の場面が出ます」は、場面まで示した形です。 何が出るかがもう少し具体的になります。
「大雨の災害と動物の行方不明が出ます」は、対象を二つ並べた形です。 長いぶん、判断の材料は増えます。
ネタバレの量を測る
| 例文 | 触れている範囲 |
|---|---|
| 短い形 | 対象のみ |
| 中くらい | 対象と場面 |
| 長い形 | 対象が二つ |
どれも結末には触れていません。 範囲が増えても、読む楽しみは残します。
迷ったら短い形から始めます。 足りなければ範囲を一つ足します。
連載では回ごとに見直す
一度書いた注意書きを、全話で使い回しません。
回ごとに出てくるものが変わります。 前の回に無かった対象が出る回では、その回だけ足します。
前の回にあって今回は無い対象は、外します。 残すと、出てこないものを知らせることになります。
作品全体に付ける注意書きと、回ごとの注意書きは別に持ちます。 全体の側は、全話に共通するものだけです。
言い方が決まらないとき
手が止まる場面を、三つ挙げます。 どれも書き方の話です。
どの例でも結末に触れていません。読む前に必要な範囲で止めています。
事実と範囲を確かめる
対象が事実で書かれているか。 受け取り方は書きません。
結末に触れていないか。 読む前の判断には要りません。
本編の前に置いたか。 後ろでは選べません。
何が出るかを一文で書く
注意書きに、決まった文言は要りません。公開の前に、何が出るかを一文で書くこと。
その一文は事実だけか。結末に触れていないか。 そこまで見れば、置く場所も決まります。
短いままでも構いません。 読む前に判断できれば、それで役目は足ります。