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久しぶりに漫画制作を再開する|小さな一作から戻る

公開日

今回だけ削る工程を決めて、一場面から描き切る最小のプランを作ります。戻る一作の大きさを選ぶところまでを、工程の話として扱います。

「久しぶりに漫画制作を再開する」を表したイラスト

描こうとすると、大きく考えてしまう

久しぶりに描こうと思ったとき、つい前と同じ完成度を思い浮かべます。

前は一話を仕上げていたのだから、今回も一話、と考えます。

その大きさが、手を止める側に働きます。

ブランクの長さは基準にならない

何年空いたかを数えても、次にやることは決まりません。

長く空いたから大きく戻す、短いから小さく戻す、という関係はありません。 決まるのは、いま一作を終わらせられる工程の数のほうです。

空いた期間を書き出す作業は、ここでは省きます。 工程表を見るほうが早く決まります。

今回だけ削る工程を決める

話を考える・コマ割り・下書き・ペン入れ・トーン・背景の六工程を今回やるやらないで分けた図
全部やろうとすると手が止まります

工程を並べて、今回やらないものに印を付けます。

削るのは、無くても話が終わる工程からです。 トーンや背景の描き込みが当てはまります。

話を考えるところと、コマを割るところは残します。 ここが無いと作品になりません。

削った工程は、次の一作で戻せます。 永久にやめるわけではありません。

削ってよい工程と、残す工程

工程 今回
話を考える やる
コマ割り やる
トーン 今回はやらない
背景の描き込み 今回はやらない

残す工程は、最後まで行くために要るものだけです。

見栄えに関わる工程は、後から足せます。

逆に、話の骨格は後から足せません。 だから先に残します。

削ることと、薄くやることは違う

削るというのは、その工程を今回は置かないことです。

残した工程は、いつもどおりにやります。 全部の工程を少しずつ手加減すると、どこで力を抜いたのかが後から分かりません。

分からないと、次にどれを戻すかも選べません。 削った工程が名前で残っているから、一つずつ戻せます。

やり方 後から分かること
工程を削る 抜いた工程の名前
全部を薄く 分からない

戻る一作は小さくする

一場面だけ・数ページ・一話ぶんの三つから今回の大きさを選ぶ図
終わるところまで行けることを先に置きます

大きさは、終わるところまで行けるかどうかで選びます。

一場面だけでも、終われば一作です。

数ページや一話ぶんは、次に回しても構いません。

選ぶのは一つだけです。 二つ並行すると、どちらも終わりません。

一場面を選ぶときの見方

どの一場面でもよい、というわけではありません。 終わるところまで行ける場面には形があります。

説明が要らない場面を選びます。 前置きを描き足すことになると、一場面では収まりません。

出てくる人物は一人か二人にします。 三人以上になると、誰の場面かを決める作業が増えます。

終わりを自分で決められる場面にします。 続きが要る場面は、その続きまで描かないと終わりません。

見るところ 選ぶ側
説明 要らない
人物 一人か二人
終わり 自分で決める

途中で止まったら工程をもう一段削る

削ったつもりでも、まだ大きいことがあります。

止まったら、自分を責める前に工程表を見ます。

ペン入れをやめて下書きのまま出す、という削り方もあります。

削り方はいくらでもあるので、止まるたびに一段ずつ下げます。

締切は置かない

再開の一作に締切を置くと、削った工程と締切が同時にのしかかります。

どちらも間に合わせるための仕掛けなので、二重にかけると効きません。

出す日は、終わってから決めます。 終わっていない作品の出し先は、どのみち決められません。

誰かと約束している場合は別です。 その場合は締切のほうが先にあるので、工程をさらに削ります。

原因を意欲の側に置かない

この記事は、描けない理由を気持ちの問題として扱いません。

扱っているのは、工程をどこまで削るかという手順だけです。

そこを整えても描けないときは、別の理由があります。

その場合は、この記事の外の話になります。

終わったら、次に戻す工程を一つ選ぶ

一作終わったら、削った工程のどれを戻すかを選びます。

一度に全部戻すと、また同じ大きさになります。

一つだけ戻して、また終わるところまで行きます。

これを何回か繰り返すと、元の作り方に戻っています。

一場面ぶんの工程表を書く

いま何も進んでいないなら、一場面だけの一作を選びます。

削る工程を決めるところまでなら、十分ほどで終わります。

その十分が、次に鉛筆を持つところまでの距離を縮めます。

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