COMISTA JOURNAL創作を続ける・届ける

漫画制作を習慣にする|始める準備を小さくする

公開日

始めるときと終わるときにすることを決めて、準備を終わりの側へ寄せます。終わりに次の一歩を残す形を、精神論ではなく手順として扱います。

「漫画制作を習慣にする」を表したイラスト

机に向かうまでが遠い

描く気はあるのに、座ってから実際に線を引くまでに時間がかかります。

道具を出して、前回のファイルを探して、どこまで進んだか思い出して、という順です。

この助走の長さが、そのまま始めにくさになります。

始めと終わりに決めておく

始めるときと終わるときにすることを対にして並べた図
気持ちではなく、置き場所と順番の話です

始めるときにすることを三つに絞ります。

終わるときにすることも三つ決めます。 こちらのほうが効きます。

終わりの三つ目に、次の一歩を書きます。 次に座ったとき、それを読むだけで始まります。

どこまで進んだか思い出す時間が、ここで消えます。

助走に何をしているか数える

減らす前に、いま何をしているかを一度だけ数えます。

座ってから最初の線を引くまでに、手を動かした回数を数えるだけで足ります。 時間は測らなくて構いません。

思い出す作業も一回と数えます。 どこまで進んだかを考えるのは、手は動いていなくても助走です。

数えた中に、終わりへ移せるものがあるかを見ます。 移せるものが一つでもあれば、そこから始めます。

準備は終わりの側に寄せる

今日やる一つ・次の一歩・道具の位置を、始めに置くか終わりに置くかで分けた図
始めにやることを減らすほど座りやすくなります
置くもの いつ
今日やる一つ 始めに
次の一歩 終わりに
道具の位置 終わりに

始めにやることが多いほど、座るまでが遠くなります。

終わるときは、すでに机に向かっています。 そこで片付けるほうが負担が小さくなります。

道具を戻すのも終わりの側です。 出しっぱなしだと次に探すことになります。

次の一歩は具体的に書く

続きを描く、とだけ書くと、次に座ったときまた考えることになります。

三コマ目の背景を入れる、と書いてあれば、読んだ瞬間に手が動きます。

一行で足ります。 長く書くと、書くこと自体が面倒になります。

書く場所は原稿のそばにします。 別のところに書くと探します。

一歩の大きさをそろえる

読んだ瞬間に手が動く大きさまで下げます。 考える余地が残っていると、そこでまた止まります。

場所と作業が両方入っていれば足ります。 どこに、何をするかです。

時間の長さは書きません。 三十分やる、と書くと、座る前に量のほうを決めてしまいます。

書き方 座ったとき
続きを描く 考える
三コマ目に背景 手が動く
三十分描く 量を測る

意欲の作り方は扱わない

この記事に、やる気の出し方は書いていません。

扱っているのは、座ってから線を引くまでの手数を減らす方法だけです。

手数が減っても描けない日はあります。 それは別の理由です。

手数の話と気持ちの話を混ぜると、どちらも直せなくなります。

途切れても、終わりの一行は残る

何日か空いても、終わりに書いた一行はそのまま残っています。

久しぶりに座ったとき、そこから読み始められます。

空いた日数を数える必要はありません。 読むのは次の一歩だけです。

これが、間が空いたときにいちばん効きます。

道具を戻す位置を決める

戻す場所が決まっていないと、片付けが判断の作業になります。 判断が入ると、終わりの三つが重くなります。

同じ場所へ戻すことだけを決めます。 どこが良いかは決めません。

次に使うものだけ、机の上に残して構いません。 全部しまうと、次に出す手数が増えます。

この二つで、始めの側から探す時間が消えます。

三つの中身は自分の作業で決める

ここに書いた三つは例です。 そのまま使う必要はありません。

自分が毎回やっていることを見て、終わりへ移せるものを探します。

移せるものが一つでもあれば、始めが軽くなります。

移せないものは始めに残して構いません。

今日の終わりに一行だけ書く

いま何も決めていないなら、今日の作業の最後に次の一歩を一行書きます。

それだけで、次に座ったときの助走が短くなります。

残りの決めごとは、効くと分かってから足せば足ります。

この記事の内容に誤りを見つけた場合は お問い合わせ からお知らせください。編集方針は こちら にまとめています。