COMISTA JOURNAL漫画を描く

漫画表紙の文字を配置する|絵と題字を両立する

公開日

同じ自作表紙のまま題字の置き場所だけを変え、絵の主要部と重なる面積と残る余白を置き場所ごとに見比べます。どの位置が正解かは決めず、効果も保証しません。

「漫画表紙の文字を配置する」を表したイラスト

題字を置くと、絵が隠れる

描けた絵に題字を載せると、見せたかったところが隠れることがあります。

題字を小さくしても解決しません。 どこに置くかを決めていないためです。

そこで、位置だけを動かして見比べます。 隠れる量が位置で変わります。

同じ絵で位置だけ替える

同じ自作表紙のまま題字の置き場所だけを五通りに変えた図
置き場所はこの図で決めたものです

五枚の表紙は、この記事のために描いた一枚を並べ直したものです。 実在の作品や人物とは関係ありません。

表紙も題字も五案とも同じ大きさです。 変えたのは位置だけなので、比べられます。

薄い四角が絵の主要部、濃い帯が題字です。

どれが良いかは、この図では決めていません。

主要部をどう決めるか

主要部が決まっていないと、重なりを測れません。 先に決めます。

見せたいものを囲みます。 顔、手、持ち物のどれかです。

四角で囲みます。 形に沿って囲むと、面積が比べにくくなります。

囲む範囲は一つにします。 二つ囲むと、どちらの重なりを見るか決まりません。

囲んだ範囲は絵に描き込みません。 別の層か、別の紙に控えます。

決めること 決め方
何を 見せたいもの一つ
形 四角
数 一つ

五つの置き場所

置き場所 そこで起きること
上 上端が埋まる
中央 主要部に重なる
下 下端が埋まる
左 左側が埋まる
右 右側が埋まる

上下は端に寄せる置き方です。 主要部との重なりは少なくなります。

中央と左右は絵の上を通ります。 重なる量は位置で変わります。

この五つで置き場所を網羅したわけではありません。

重なる面積を測る

題字が絵の主要部と重なる面積を置き場所ごとに並べた図
面積はこの図の座標のものです

帯の長さは、一枚目で測った重なりの面積です。

下に置いた案だけ、重なりがありません。 主要部から外れているためです。

中央と右は重なりが大きく出ています。 見せたい部分の上を通っています。

数値はこの図の座標のもので、実寸の目安ではありません。

重なりを測る手順

目で見るだけでは、案どうしの差が分かりません。 測り方を決めます。

主要部の四角と、題字の帯が重なった部分を見ます。

重なった縦と横を掛けます。 出た値が重なりの面積です。

案ごとに同じ手順で出します。 一つだけ違う測り方をすると比べられません。

重なりが 0 の案も記録します。 外れていること自体が結果です。

面積そのものに意味はありません。 案どうしを比べるためだけに使います。

余白はどこに残るか

題字を端へ寄せると、反対の端に余白がまとまります。

中央へ置くと、余白は上下に分かれます。 ひとまとまりの余白は残りません。

余白は何も無い場所ではありません。 目を休ませる場所として働きます。

どちらが良いかは作品によって変わります。

中央が正解ということはない

位置を動かして、重なりと余白を見る。 決め方はこの二つで足ります。

顔にかかるかどうかで決める

主要部が顔なら、そこへ重ねるかどうかが最初の分かれ目です。

重ねると決めたなら、どこまで掛けるかを決めます。 全部隠すことは避けられます。

外すと決めたなら、空いている端を探します。 上下のどちらかが残っていることが多いです。

主要部が顔とは限りません。 手や小物が主役の絵もあります。

題字の大きさは別に決める

この記事では題字の大きさを変えていません。 変えると比較が成り立たなくなります。

大きさを決めるのは、位置を決めたあとです。 順序を分けると迷いません。

大きくすれば読みやすい、という関係でもありません。 重なる面積も一緒に増えます。

長い題字は、短い題字と同じようには置けません。

表紙全体の設計は別の記事

何を載せるかを決める記事は、要素の数と面積の配分を扱います。

あちらは載せる数、ここは載せたあとの位置です。

数が決まっていないと、置き場所も決まりません。 先に読むのはあちらです。

まだ数で迷っている場合は、そちらを開きます。

小さく表示したときの見え方は別

縮めて見比べる記事は、一覧に小さく出たときに何が消えるかを扱います。

あちらは表示の大きさ、ここは元の一枚の中の位置です。

位置を決めてから、小さくしたときの見え方を確かめます。 重ねて使えます。

縮めたときに題字が読めるかを知りたい場合は、そちらを開きます。

一つだけ動かして見比べる

いま題字の位置で迷っているなら、いまの位置と、もう一つだけ作って並べます。

二枚あれば重なりの差が見えます。 五通り作らなくて構いません。

並べて決まらなければ、主要部の位置から見直します。 題字ではなく絵の側の問題です。

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